社外品の本格的なセキュリティーを自分で取付けしようと思ったら、思った以上にパネルを外したり多くの配線を繋げたり、やっぱり大変ですよね。
カーナビなどを自分で取り付けられるよって人であっても、セキュリティーに慣れていない人や初めての人であれば、けっこう時間がかかると思います。
その中で一番時間がかかるのは取付作業自体よりも、
配線箇所(接続配線)を探したり、取付け場所や繋ぎ方(+-など)で悩んだり
ってところじゃないでしょうか。
取付けの最中に迷って調べても解決しなかったり、取り付けた後に部分的に作動しなかったりして悩む事って多いと思います。
けっこう時間がかかったパターンとしては、よくある話や思います。
そこで、おっさんが取付に慣れていない人がよく「ここで間違ってリ迷ったりするねんなぁ」ってところの説明をしていきます。
ちなみに「自分で取付出来るのかなぁ?」って思う人は↓↓↓
サイレンの取付位置はどこが一番いい?
サイレンの取付け場所は、エンジンルーム内(フロントのボンネット内)が一般的です。
普通に空いている場所に取り付けて、配線を室内に通せばOKです。
って簡単に言っても、車種によって取り付けるスペースが無かったり室内への配線の引き込みが面倒くさかったり、けっこう時間がかかったりします。
とくに、その車種にベストな位置に見た目もキレイに取り付けようと思ったら、けっこう悩んじゃうと思います。
人によっては、ボンネットを開けた時に見えにくい場所(すぐに外されないような場所)に取り付けないとダメって人もいます。
でも、これはお金を貰うプロの仕事の話でお客様(素人)が自分で取り付ける場合は、
「他の部品に接触せず、しっかり取り付けれる場所でいいんじゃないの」
って感じ自分が納得出来ればそれでいいと、おっさんは思います。
どっちにしても、バンパーの中などに本体を隠して配線は見えないように完璧に取付けをしないがぎり盗難の対策としては、あまり意味がないと思います。
なので、自分で取り付けるポイントとしては、
- サイレンの中に水が入らないように下向に(斜め)に取り付ける
- 揺れてもエンジンルームの他の部品に接触しないようにする
- 配線はしっかりショートしないように取り回しに注意する
ってところやと思います。ただ単に後で不具合が起きないように取付するだけですね。
取付けた見た目なども、自分が納得出来れる範囲でいいんじゃないでしょうか。
スキャナーのは配線の間違いに注意!
セキュリティーを取り付ける時に、多くの人がオプションの「スキャナー」も同時に取り付けると思います。
一般的なスキャナーの場合、スキャナーから出ている配線は2本又は3本です。
DEI 629Lなどのベタなスキャナーの2本配線は、
- 赤線=常時電源12v (車両の+など)
- 黒線=橙(オレンジ)線 (セキュリティー本体 -出力)
点灯パターンが変更できるスキャナーの3本線は、
- 赤線=常時12v(車両の+など)
- 橙線=橙(オレンジ)線 (セキュリティー本体 -出力)
- 黒線=マイナス (- ボディーアース)
でも、けっこうこの配線を間違える人が多いんですよね。
線を逆に取付たり取付線を間違えて、作動しない(光らない)ってパターンです。
間違える大きな理由は「+配線で電気が流れる(制御)」っていう思い込みですね。
カーナビなどの電装品のほとんどは、+で電気を制御(流したり止めたり)することが基本ですが、セキュリティーは、-制御が多いです。
なので、セキュリティーの取付に慣れていない場合は、ただの勘違いで間違えていることがほとんどです。
それに配線作業も簡単なので説明書を見ずに作業してしまうのも原因の1つです。
「スキャナーは、マイナスコントロール」
ってだけ覚えていれば、基本的な取付は簡単なので間違えないです。
ウィンカーアンサーバックは別途、部品が必要?
セキュリティーにはアンサーバックの機能(白線)が付いていますが、ほとんどのモノは「スモール点灯」が基本になっています。
ただ、車両の純正のアンサーバックは「ウィンカー点灯」が基本なので、ウィンカーを点灯させたいって思う人は多いですね。
でも、本体から出ているライトフラッシュ線(白色)は1本で流れる電気の容量は少なく、直接ウィンカー配線に接続するようには基本なっていないです。
それにウインカー点灯の場合、左右ごとに配線が分かれているの2か所(左右の両方の線)に接続するようになっている車両がほとんどです。
単純に配線を二股にしてウィンカーの2本の線(左右)に繋げ変えるだけでは、電気の容量不足でフューズが飛んだり、電気の逆流で左右点灯などの不具合が起こります。
なので、別途リレーをかましたり、配線を二股にするにしても逆流防止のためにダイオードを付けたりしないといけません。
ウィンカー配線に直接電気を流して点灯させる場合は、別売り(オプション)の「デュアルメイクハザードリレー(ハザードフラッシュリレー)」を使います。
ウィンカー信号の配線に接続するパターン(直接電気を流さない信号を送るだけの配線)の場合は、配線を二股にしてダイオード(逆流防止)をかまします。
ただ、最近の車両のほとんどは「CPU付近のウィンカー信号の配線に接続するパターン」なのでデュアルメイクハザードリレーは使わなくなっています。
どちらのパターンかを調べるのは直接、車両側の配線をテスターで調べたり、配線の太さや配線場所(スイッチ付近かCPU付近か)で判断したりします。
ただ、ネットなどで調べても、車種ごとの情報ってなかなか出てこないと思います。それに個々の車両で、イケるはずが何故かダメな場合もあったりします。
なので、どちらのパターンかイマイチ分からない場合は費用と手間はかかりますが、とりあえず「デュアルメイクリレー(ハザードフラッシュリレー)」を使うのが安心で確実です。
↑↑↑ このリレーは普通の5極リレーとは違いスイッチが入れば、87・87a 両方に電気が流れるハザード用の特殊なリレーです。
もちろん、リレー自体に配線は付いていないので、自分で線を作るか線付きのソケットを買うかになりますが、どっちでもって感じです。
ちなみにおっさんは、いつもリレーだけ使って配線は自分で作っています。理由は、ただ単にソケット代をケチっているだけですけど(^^;)
ネットでソケットセット物を探すならこんな商品ですね。
ドアトリガーの配線を忘れずに!
ドアトリガー線とは「ドアを開けられた時に車両から本体に信号を送る線」です。
セキュリティーでは必ず配線しないといけない1つですが、取付けをしている時に、
「っあ、ダイオード買うの忘れてた」「ハンダで前もって作っとかなアカンかった」
っていう凡ミスが多いと思います。
国産車のほとんどは、セキュリティー本体から出ている「ドアトリガー線(- 緑)」を使いますが、線は1本しかありません。
でも、ほとんどの車種は信号を取る箇所(数)が複数あるので、その数の分だけトリガー線を分岐させないといけないです。
しかも、分岐させるだけでは1つのドアを開けた時に他のドアにも信号(電気)が流れ、車両が全てのドアが開いているという誤作動が起きてしまいます。
なので、他のドアの信号へ逆流しないために配線全てに整流ダイオード(1A)をかまして信号を一方通行にする必要があります。
そこで、ちょっと迷うのがこの分岐する配線の作り方やと思います。
本体の説明書には説明図しか載っていませんし、こんなのめったに作らないですもんね。
それに取り付ける車種に合わせて作らないといけないです。
これは、どっちかと言うと机の上での工作ですね。
↑↑↑ 車両のドア信号を取る箇所が2つでいける場合で、しかもドア信号を取る線も同じカプラー(近く)の線の場合です。
運転席のドアの信号とその他のドア全て1つの線で信号が取れる一番楽なパターンです。
↑↑↑ 各ドア信号を別々に取らないといけない場合は、その数だけ分岐させてダイオードをかまさないといけないです。
さらに信号を取る場所(フューズボックス裏など)がまとまってなく遠い場合は、それに合わせて作らないといけないです。
上記写真は、
- 運転席ドアの信号1つは運転席キックパネル内カプラー配線から
- 他のドア信号3つは助手席キックパネル内カプラー配線から
って感じの作り方です。この作った2つの配線を車両側の信号線に接続したあとで1つにまとめて本体のトリガー線と繋げます。
とりあえず、この線は本体の取付作業をする前に車両情報を調べて先に作っておいたほうがいいですね。
この配線はけっこう大事なので取付作業の流れで作ってしまうと作りがテキトーになって後で誤作動が起きるってケースが多いです。
ちなみに「ハンダとかして作るの面倒くさいな~」って人には、
スターターキルリレーの取付って必要?
ほとんどのVIPERなどの基本セットには「スターターキルリレー」が付属しています。
っていっても普通の5極リレーですけど。
このリレーをイグニッションスイッチの配線の間にかませば、
「セキュリティー作動時、エンジン始動不可」
に出来るってやつです。車両盗難の為のパーツです。ただ、
「これっている?繋げて不具合って起きないの?でも付属してるしなぁ」
って疑問に思う人も多いと思います。
オプションパーツが多いVIPERなどのセキュリティーに標準で付属されているので、せっかくだから取り付けたほうがいいのかなぁって思ってしまいますよね。
ま~、人によって意見(考え方)は分かれますが、おっさんは基本的に
「とくに必要ないなぁ、不具合の起きる可能性が増えるだけやから取り付けない」
って考えです。
理由としては、最近の車種は軽自動でも純正でイモビライザーが付いていますし、キーフリー(プッシュスタート)などの場合、配線もややこしい場合があります。
そもそも、車自体を盗もうとしている本気の奴らに、社外品セキュリティーでエンジンがかからなくした程度では何の対策にもならいないです。
それに、取り付けたからといって車を盗まれる可能性が低くもならないと思います。
なので、おっさんは、お客様に説明した上で「でも取り付けて!」って言われる時ぐらいしか取り付けないですね。
正直、取付するかしないかは、本人の気持ち次第って程度の部品(機能)と思います。
まとめ
ま~基本的にセキュリティー本体を動かすための配線というよりも、付属品やオプションを取り付ける箇所のポイントですね(^^;)
この辺りは、取り付ける車種によって少し取付方法が変わってくるので、付属の簡単な取付説明書では解りづらく迷うところやと思います。
ただ、セキュリティー本体のメインの配線は車種の取付(接続)箇所さえ分かっていれば意外と簡単です。
なので、上記のポイントさえ理解していれば、基本的な機能(内容)だけの標準的なセキュリティーは比較的、迷わず取り付けられると思います。
ちなみに、カーナビやホーンなどを迷わず簡単に取り付けられる人で車の電気の流れの仕組みが何となく分かる人以上の前提の話です(^^;)