中古車をオークション代行で買うのって安く買えるからお得って本当?

「オークション代行はお得」は大きな勘違い 自動車の購入

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

中古車の買い方の1つとして、「オークション代行(販売)」っていう方法があります。

中古車屋が仕入れに使う業者専用のカーオークションで、お客様の希望の車種を探して代わりに落札して代行手数料をもらうってやり方(販売方法)ですね。

昔からこういうやり方もあったんですけど年々、オークション代行専門(メインで)っていう店が増えてきて簡単にオークション代行でって買い方が出来るようになったと思います。

それに、ネットで調べたりすると「中古車を安く買える!」って、うたい文句のサイトも多くなったので、ユーザー(お客様)の何となくのイメージでは

「希望な車を仕入れ価格で買えるから、普通に買うよりお得じゃない?」

って感じになってきているんじゃないでしょうか。

たまにおっさんの店でも、こうゆうサイト(代行専門店)の事を聞かれたりしますが

「希望の車種を簡単に探してくれるかもしれないけど、だからといって安くは買えないっすよ、どっちかっていうとリスクの高い買い方なんすけどね…」

って感じの説明をしたりしています。

それでは、町の中古車のおっさん勝手な目線で、安く買えるとうたい文句の「オークション代行専門店やメインにしている中古車屋」についてお話していきます。

中古車販売店がお客様の希望の車をオークションで探してくるってやり方・考え方は店によってバラバラなので今回のお話には当てはまらないです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

そもそもオークション仕入れは高い!

まず、根本的なところなんですが、業者のオークションから買う(仕入れする)から安いってイメージを持っているユーザーも多いかもしれませんが、これは大きな勘違いです。

中古車屋の仕入れの中でオークションで買うのが、いろいろある仕入れの中でも基本的には高い仕入れ方法なんです。

何故、高いのかっていうと簡単な話で、オークション仕入れは

  1. ユーザーから買取(下取り)買取業者の仕入価格
  2. 買取業者がオークションに出す 陸送代や手間代がかかる 手数料
  3. オークション会場の落札手数料が発生 手数料
  4. セリが行われて一番高く値段を付けた人が落札 出品業者の利益

って流れで、オークション仕入れ価格には、出品業者の利益や中間業者の手数料・手間代(陸送代や代行費)なども入っているからです。

何より、オークションなので人気車種ほどセリの参加者も多く、それによって落札価格は当然高くなってしまいます。

簡単に言うと、業者の売買で一番高い値段を付けて買っているっては話です。

逆に安く仕入れ出来るのは、やっぱり直接ユーザーからの買取(下取り)で、高価買取をしたところで、基本的にはオークーションで買うより安く仕入れ出来ます。

中古車の仕入れの考え方では、安く仕入れたいなら「ユーザー買取り(下取り)」、高いけど簡単に選んで仕入れ出来るのは「オークション」って感じです。

仕入れ価格で買えるから安い!は半分間違い

たしかにオークション代行は、業者(仕入れ)価格代行手数料実費費用だけで買えるのが特徴で、費用だけで単純に考えると安く買えるかもしれません。

でもこれって、普通に中古車屋で店頭で並んでいる車両を買うのと同じような内容(車両の状態やサービス)で、安く買えるわけではないです。

あくまでも、お客様の代わりに希望の車両を買う(代行する)だけなので、中古車屋が仕入れて商品化する前の状態で買うってものです。

出品業者によっては、掃除や車両の点検など何もせずユーザー買い取ったままの状態で出品している事も普通にあったりします。

そういう状態の車両を業者価格(だけど高いオークション価格)で買えたとしても、それを安く買えるっていうのとは、ちょっと違いますよね。

それに、現在の中古車屋の1台販売した利益ってユーザーが思っているより、かなり少なくて仕入れ価格で買えるのがかなりやすく買えるっていうのは間違いです。

正直、何もしていない車両を買うほうが、商品化された(店の利益の入った)車両のよりもお客様からすればリスクが高いと思います。

その他かかる費用は全部実費

もちろん、購入(落札)した車の外内装のクリーニング・キズなどの加修、修理・整備などはオプションで(別途費用)でやってくれると思います。

でも、その辺りを全部やってもらうのであれば、普通に店で買うのと総額であまり変わらないか、もしかしたら高くなる可能性があります。

通常、中古車屋が仕入れして商品化するまでに実際にかかった外注の修理費などは業者価格(原価)で計算して、車両全体の原価として考えます。

もちろん、その1台の原価を抑えるために自分(その中古車屋)が出来る事は何でもして、部品でも中古で探したり、なるべくお金をかけずに努力しています。

そして、商品化するまでにかかった費用と掃除などの作業(時間をかけた分)も含めて利益がどれくらい必要なのか考えて、車両価格(商品化した価格)を設定します。

でも、オークション代行専門店などの場合、かかる費用(依頼された事)を、原価でするわけでもなく通常の費用(お客様価格)っていうのが一般的です。

商売として1つ1つ依頼されているんで当たり前の事なんですが…

まぁ、一般的な価格よりは少し安い価格設定かもしれませんが、1つ1つ普通に費用がかかるとして計算していったらすごい金額になっちゃいます。

スポンサーリンク

代行業者は現車確認をしているのか…

オークション代行って買い方は、基本的にお客様が買う前に現車を見る事は出来ません。

でも、それは仕方ないことで、代行業者(車屋)がしっかり安心して乗ってもらえる車両なのかを判断して落札すればいいだけやと思います。

この辺りはお客様と代行する車屋の信頼関係が大事ってところもあります。

でも!

オークション代行専門店や代行もメインにしている中古車屋で「毎週、数万台の中から希望の車を探します!」って感じのうたい文句にしているところがありますよね。

たぶん、そういう車屋って全国にあるオークションに参加していると思うんですど、基本的に下見をせずにネットで落札しているだけやと思います。

オークション会場に行って現車確認はせず、出品票(会場の査定員がチェックした車両の状態)や会場の下見サービス(電話)だけで、車両の判断をしていると思います。

遠いオークション会場に出品されている車両を行くのに交通費や人件費など凄い費用がかかるので仕方ないってところもあるんですけど。

でも、古い中古車屋の考え方やん!って言われるかもしれませんが、やっぱり現車確認って大事で業者売買でも基本的なところやと思うんですよね。

とくに、小売りする(お客様に売る)車であれば中古車屋として必須やと思います。

っていうのも、業者のオークションって出品も落札もプロ(業者)なので、出品側はプロが見てもキレイ見えるように車両を仕上げたりしています。

簡単に言うと、車両の状態が悪い車でも、オークションの間だけキレイに見えて不具合があっても無いように見せる技術を持っている業者も多いです。

なので、落札側もプロとしてそういう車両を見極めて落札しないといけないです。

悪い言い方をすれば、業者のオークションって業者間のダマしあいの場ってなんですよね。

それを、現車を見ずに出品票などの情報だけを見てネットで買うのって、すごい怖くてリスクが高い事だなぁって思っちゃいます。

っていうのも、おっさんはもともとオークションに出す側の業者やったんで、自分もこういう事を散々やってきたからなんですけど。

この業者オークションに関する事を話していったらすごく長くなるので、またの機会に。

まとめ

まだまだ話せばいろいろあるんですが、すごく長くなるし文句ばっかりになっちゃうので、ここ大事なところだよって話だけにしときます(^^;)

オークション代行って、数の少ない(世間にないあまり出ていない)車両とか不人気車で程度のイイ車両を探すって感じであれば、ぜんぜんアリのやり方(買い方)です。

でも、単純に「中古車を安く買いたい」ってだけなら、ちょっと間違った考え方でリスクが高く、費用も逆に高くなる可能性のある買い方やと思います。

オークション代行が全てのお客様にとってイイ買い方で安く買えるんだったら、普通の(経費がかかかる店頭販売の)中古車屋なんてやらないですよね。

最終的に↑↑↑これが言いたかっただけなんですけど(^^;)

車屋のおっさん

大阪で中古車販売店・損害保険代理店をやっています。
車屋としては、そろそろベタランぐらいの歴になるけど、気持ちは永遠の中堅!車業界の常識も日々変わってきているので毎日が勉強やと思っています。

車屋のおっさんをフォローする
自動車の購入
この記事が気に入ったら最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
車屋のおっさんをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク