車を使う目的(理由)が「通勤や仕事(移動のみ)」に使うだけやからって感じで
「走行距離も伸びるし、足で乗るだけやから安い(古い)中古車でええかな」
って考え方の人ってけっこう多いですよね。
たぶん、安い車でもイイっていうちゃんとした理由ってなく、何となく新しい(価格の高い)車は、もったいないかなぁって感じが多いんじゃないでしょうか。
ただ、車屋の目線(今までの経験)からすれば何年か(2~3年以上)乗る予定で、そういう使い方をするんだったら安い(古い)中古車はやめといたほうがイイです。
何故かというと「逆にもったいない(お金がかかる可能性が高い)」からです。
ってところで、その「安い車は止めといたほうがイイ」って考え方(理由)を、いつもお客様に説明する感じでお話していきます。
安いのは買う時だけで維持費は逆!
車って買う時だけじゃなくて、所有してからいろいろとお金(維持費)がかかりますよね。
ガソリン代や消耗品の交換、故障した時の修理代、乗らなくても車検や保険、税金などお金がかかります。
そして、車種によって費用も変わってきて、単純にいうと大きい車になる(排気量が上がる)ほど維持費も高くなってきます。
みなさんも、普通にこのようなイメージは持っていて車購入時の費用に関しての選び方の1つにしていると思います。
ただ、もう1つ維持費に関して知っておいた方がイイ大事なことがあって、それは「安い車(年式の古い車や多走行車)ほどお金がかかる」ってところです。
これ、当たり前の事なんですけど、中古車を買う(選ぶ)時に気にしていない(考えていない?)人が多いと思います。
車は安かったけど乗っている間にお金がかかったから、手放す時までのトータールの費用で考えたら逆に高くついたって事もあるあるです。
ちなみに、何がどういったところでお金がかかるかというと、
ガソリン代
新しい車ほど低燃費車になってきているので当たり前ですが燃費がイイです。
逆にいうと古い車ほど燃費が悪いってことです。
燃費(ガソリン代)って、毎日乗って走行距離が多くなるのであれば、維持費でかなり重要なポイントになってきます。
「そりゃ安い(古い)から少しぐら燃費が悪から仕方ないかな」って思う人も多いですけど数年で計算すると、けっこうな金額になっていたりします。
消耗品の交換代
オイル類やエレメント類などの消耗品って、基本は走行距離や使用期間で交換時期を計算しますが、古い車ほど消耗(汚れやヘタリ)は早くなります。
例えば、エンジンオイルに関しては古い車(走行距離の多いエンジン)になるほど汚れやすくなるので、通常よりも早いサイクルの交換になります。
さらに古い車ほど、定期的な交換が必要になってくるので、調子よく乗る為(壊れない為)の消耗品の管理が大事になってきます。
不具合(故障)による修理代
まぁ、単純に「古さや走行距離に比例して壊れる可能性が高い」ので、安い車ほど修理代がかかるっていうのが基本的な考え方です。
しかも古い車の故障って、劣化による主要部品の故障(寿命)みたいな感じが多く、直さないと乗れない、でも修理代が高くつくってケースが多いです。
よく「古くてもボロくても多走行でも壊れんかったらええねん」って人もいますが、中古車屋から言わせれば、そんな車は無いです。
結局、長くは乗れないから損?
安く買った中古車で故障して修理代が高くなりそうって時に、ほとんどの人が「安い車やからそんなに修理代をかけたくないなぁ」ってなると思います。
例えば、車両価格15万(全込み20万ぐらい)で買った中古車に10万円の修理代ってすごくもったいないような気になりますよね。
それに修理代が高くなる故障って、エンジン関係の主要部品(偶然では壊れにくい箇所)が劣化(寿命)が原因で故障って場合が多いです。
修理したとしても、またすぐに他の箇所が同じように劣化(寿命)などで壊れて高い修理代になる可能性もあったりするので、すごい悩むところでもあります。
なので、修理するのは止めて(諦めて)、乗り換えようってなる事も多いです。
こういうケースって安い中古車でよくある話で、しかも買って1~2年も経たずに廃車(乗換え)になってしまうって事が多いです。
本人からすれば、たまたま「運が悪かった」「ハズレを引いた」って感じかもしれません。
でも、安い中古車って前オーナーが「古くなったし、そろそろ修理にお金がかかりそうやな」って感じで手放す(乗り換える)事が多いので、壊れても当然といえば当然です。
「安い車は乗換えサイクルが早い」「長く乗ろうと思ったらお金(修理代)がかかる」ことが多いので長期で考えると、どっちみちお金がかかるんです。
結局、定期的に乗換えないといけないんやったら逆に損、長く乗れるそこそこ新しい中古車や新車を買ったほうがお得じゃないのって考え方もありますよね。
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毎日乗るからこそ、壊れたらダメでしょ!
当たり前ですが、車は走行距離が多い(毎日乗る)ほど消耗品の交換頻度は早くなるし、故障率も高くなります。
そして、上記で説明したように年式の古い車や距離の走っている車(総走行距離)ほど、リスク(故障率やお金がかかる頻度)が高くなっていきます。
でも、分かって安い中古車を買ったとしても、やっぱり車が故障した時には、「毎日(仕事で)乗るから無くなったら困るねん」ってなるお客様って多いんですよね。
そりゃあ、車が使えなくなったらそうなると思いますけど、車屋からすれば、
「車が毎日必要やのに壊れる(修理で車に乗れない時間が多くなる)可能性が高い安い車を買うとそうなるよね」
って思っちゃうます。買った後でこんなことは直接お客様に言わないですけど(^^;)
たぶん、どんな中古車屋でも安い中古車を売る時に「安いなりのリスクがある」っていうのを説明して、お客様も納得して買っていると思います。
やっぱり安い中古車を買う時って多くの人が価格優先で選んで、「たぶん大丈夫やろ、壊れへんやろ」って何となく思っちゃうんでしょうね。
でも、通勤に使う(毎日乗る)とか仕事での足っていう使い方で車を買うのであれば、やっぱり「壊れる可能性が低い車を選ぶ」のが一番重要なポイントです。
なので、価格(購入予算)も大事なところなんですけど、やっぱり壊れる可能性が高い安い中古車って止めといたほうがイイと思います。
一番の理由は売ってきて思ったから
上記では具体的なところをお話ししてきましたが、一番の理由は中古車屋として今までに安い車も売ってきて、
「やっぱり、毎日使う(必要な)車って安いのはアカンなぁ、お金と手間がかかる」
って、単純に思った事が多かったからです。
そこそこ新しい(それなりにの)中古車を買っていたら、そんなにお金もかからずにもう少し長く乗れて、修理にかかる手間とかも少なかったのになぁって感じです。
だからといって「安い中古車を買って毎日の通勤などに使うケースは全部そう」ってわけではないですが、やっぱりそういう可能性は高いです。
まとめ
まぁでも、安い中古車を買ってガンガン毎日乗って「安い車で十分や!壊れへんし」って人も普通にいますし、どっちかっていうとそっちの考え方のほうが多いかもしれません。
それに人それぞれ、車自体に関しての考え方や購入予算などがあるので、この考え方が正しいとか間違っているっていうような事でもないです。
なので、あくまでもおっさんの(町の車屋の正直なところの)考え方なので、毎日使う用途で中古車を買う時の参考程度にって感じの話です。
ちなみに、中古車屋の商売としての考え方であれば、逆にあまり長く乗れなさそうな車を定期的に(短い期間で)乗り換えてくれるほうがイイんですけどね(^^;)