中古車を購入しようと車屋に現車を見に行った時などに、
「これ修復歴なしってなってるけどホンマなんかなぁ?」
「修復歴車(事故車)やけど軽い(大きい)事故やったんかな、どうなんやろ?」
とか、思ったりする人ってけっこう多いんじゃないでしょうか。
中古車の説明表示の中にも「修復歴の有無」の項目はありますが、イマイチ信用できないって人もいますもんね。
それに詳しい修復歴の内容(修理の度合い)までは書いてないですし。
おっさんの店でも中古車を見に来たお客様が「修復歴車」じゃないかと車のいろいろな箇所を注意深く見ていたりすることがあります。
でも正直、車屋から言わせれば、あまり意味がないことかなぁって感じです。
実際、素人(プロではない人)には大事故車をテキトーに直したような車以外の一般的な修復歴を見分けるのって、けっこう難しと思います。
やっぱり、修復歴の事は自分で判断するのではなく素直に店員(店側)に聞くのが一番正解かなぁって、おっさんは思います。
ま~、あんまり中古車屋が信用されていないだけなんでしょうけど(^^;)
そこで、店員との修復歴の話(質問)の中で、お客様にとって購入の判断になるようなポイントをお話ししていきます。
そもそも修復歴の見方が違う!
中古車雑誌や専門のサイトや個人ブログなどで「修復歴の見分け方」や「事故車はここを見る!」などの記事が多くありますね。
みなさん、たぶんこのような記事を参考に修復歴かどうかを見ていると思います。
しかし、基本中の基本のこと(基本ですらないこと)しか書いて無く、車屋からすれば修復歴の見方を知らない人が記事を書いているなぁって感じです。
もちろん、修復歴を見るポイントとしては、一番最初に見る箇所ですが、あくまでの「その個所から見始める」だけでそこで判断はしないです。
そんな見方で判断するのであれば、多くの車が「修復歴」になってしまいますね(-.-;)
修復歴の見方としては、車種ごとの「本来(新車)の塗装・取付の感じ、溶接(シーラー)の具合」などが分かっていないと難しいです。
簡単にいうと「経験値」がないとちゃんとした見分け方っていうのは出来ないですね。
中古車のおっさんでも、あまり取り扱っていない車種や外国車などの修復歴の見分けは正確(完璧)に出来ないと思っています。
なので、普通の人(素人)が雑誌やネットで調べただけで、ちゃんと修復歴の見分けが出来ることはまず不可能やと思います。
とくに修復歴と分かっていても事故の度合い(大きさ)までを見分けて購入しても大丈夫かって判断するのは無理ですね。
店員がどこまで詳しく説明が出来るかがポイント!
車の修復歴の有無は、雑誌やネットで調べてる時に分かります。
修復歴車でも事故の程度は軽く安かったら気にしないってお客様も多くいると思います。
ただ、一番気になるのは「どれくらいの事故だったのか」「ちゃんと直っているのか」ってところですよね。
こいうのって普通に店員に聞けば分かります。
ここでポイントになるのが「どこまで詳しく教えてくれるか」です。
中古車の店員であれば、修復箇所を見ればどれくらいの事故だったのか、ちゃんと修理できているかなど、ある程度は経験で分かると思います。
これが分からないような店員であれば、店選びから考え直さなくてはいけないですね(^^;)
例えば、どんな感じの説明かというと
「これは、左フロントを当てて修理した跡が有りバンパーだけではなく、ヘッドライトからフェンダーも交換してます」
「それとボンネットにもキズがあったみたいでボンネットは外して塗装してます、そしてヘッドライトの裏を少し鈑金してます」
「なので、修復歴車になりますが乗るのには全く問題なくキレイに直っています」
とか、
「右側のドア前後交換していますが、センターピラーやリアフェンダーなどは修理していませので事故の程度は小さいと思います」
「交換する必要もなかったような感じもしますが、新車ディーラーで修理したか保険修理だったので新品に交換したんやと思います」
「ただ、ドアを修理じゃなく交換しているので、車としての商品的な価値が下っているので安くお得感があります」
など、あくまでも経験上の想像ですが、これぐらいは普通に答えてくれます。逆に、
「詳しくは分からないですがちゃんと直ってます」「小さい事故だったと聞いてます」
って感じの、店員本人の判断じゃないような答えが返ってきた時は要注意やと思います。
本当に修復歴が分からない(経験値が少ない)店員なのか、分かっていても本当の事は言いにくいのか、どっちかですね。
修復歴の内容を言いにくい場合は、「ちゃんと直っていない」「直しても支障が残っている」などの場合が多いです。
なので、店員が詳しく教えてくれるほど「たいした修復歴ではない」「ちゃんと修理されている」「これから乗るのに問題はない」といった判断が出来ると思います。
修復を見分けるより店を見分けるほうが大事?
そもそも、お客様で修復歴を見分けようと思っているのであれば、店側は信用されていないということになりますよね。
ま~、世間では中古車屋はイメージが悪いというのが今でもありますもんね。
正直なところ、まだまだ悪い中古車屋もいっぱいあるとおっさんも思います(^^;)
でも、修復歴のある車を隠したり事故の度合いを軽く説明して売るようなところは、全体的な店の雰囲気や店員の対応でなんとなく怪しい感じがするはずです。
こういった感覚っていうのは、プロとか経験が有る無いっていうのは関係なく誰にでも分かるようなモノやと思います。
直感で「この店、うさん臭いなぁ~」って感じるのであれば、その車を見て決めるのではなく、その店からの購入をやめるって判断が正解やと思います。
ただ、普通の中古車屋(おっさんも)は、そんなことは隠したりしないですし、普通に修復歴車として仕入して普通に修復歴車として売ります。
現在は修復歴としての商品も確立していて相場もあるので隠す理由なんて無いですね。
なのでこの辺りは、はじめから考える必要もなく普通に店員と話して疑問に思うことを聞いて、そこから店の対応をどう思うかってところです。
まとめ
年々、修復歴のある車は多くなってきています。
最近の車は外装が潰れることによって衝撃を室内に伝えないようにしたり、相手側の損傷を抑えられる設計になっています。
少しぶつかったぐらいでバンパーが割れたり中の骨組みが曲がったりします。
なので、バックで駐車しようとしている時に壁に軽くぶつけても「修復歴のある車」にすぐなってしまいます。
車屋からすれば、「こんなん事故車でもなんでもないのになぁ」なんていう車もたくさんあります。
ただ、一応「修復歴の基準」がありますので、その基準にそって修復歴かどうか判断して表示をしています。
お客様には「修復歴のある車」=「事故車」=「程度が悪い車」というイメージを持った人が多いと思います。
逆に車屋には「修復歴のある車」=「価値が下がる」という感覚しかないです。
なので、お客様にも修復歴のある車は程度に問題なく価格に影響するぐらいの気持ちで車を見てほしいと思います。
かなり話がずれちゃいましたが、結論からいうと
- 普通の人(素人)は修復歴を見分けるのはけっこう難しい
- 修復歴の箇所・度合いは店員に普通に聞くのが1番イイ!
- 乗ってからの不具合など気にするあまり必要はない
- 修復歴車の購入は気持ちと価格の問題
という、単純な考え方でいいと思います。
ちなみに修復歴車の程度(買っても大丈夫)についてはこちら↓↓↓
