タイヤに釘などが刺さったって理由でパンクしていたら、とりあえず「パンク修理せな…」ってなりますよね。
それで、店(車屋やガソリンスタンド)に行ってタイヤを見てもらったら
「これは修理じゃダメですね、タイヤ交換になっちゃいます」
って言われて、マジで!ってなった経験のある人って多いんじゃないでしょうか。
とくに、まだ新しいタイヤで釘が刺さっているだけって感じのパンクなのにタイヤ交換って言われたら、「修理でイケるんじゃないの?」って思ってしまいますよね。
おっさんの店でもパンクしたタイヤを見てみたら、「これアカンわ、交換になるなぁ」ってケースもあって、そんな時にお客様から
「ホンマに修理じゃアカンの?タイヤ交換を勧めたいだけじゃないの?」
って言われたりする事もあったりします(^^;)
こういう場合って、その店のパンクに対する修理の考え方とかもあるんですけど、やっぱりタイヤの状態で判断するっていうのが大きいんですよね。
そもそも、パンク修理って大丈夫なの?
まず「パンク修理自体がどうなのか(大丈夫なのか)」ってところをお話していきます。
ユーザーや車屋(修理屋)によっては「修理はタイヤ自体の強度が落ちるからそもそもダメ!」って考え方もあります。
でも、普通の乗り方(使い方)の車両であれば
普通に直りそうな感じのパンクなら修理でもとくに問題ない
って、おっさんは思っています。
理由は単純で、修理で大丈夫って判断してパンク修理をしてきて修理が原因で後で空気が漏れだしたとか事故(バーストなど)になったって事が1度も無かったからです。
まぁ、交換が基本になるのはスポーツカーなどの一部車両やタイヤサイズなでど、パンクしたら基本はタイヤ交換って考えの車屋(修理屋)は少ないと思いますけど。
それと、ネットなどで調べてみると「パンク修理したけど、またその個所から空気が漏れだしたから、やっぱり修理はダメ」って記事もあったりします。
でも、それって単に店(作業した人)が修理がヘタ(失敗)だったとか、修理方法や要タイヤ交換の判断が間違ってたってだけやと思います。
パンク修理がダメなんじゃなくて、修理に出した店が間違いやったって話ですね(-0-;)
なので、パンク修理で大事なのは、「修理で大丈夫なのかの判断が間違っていないか」と「ちゃんと修理出来ているか」やと思います。
パンク修理が出来なくてタイヤ交換ケースは?
基本的にパンク修理が出来るのはトレッド面(接地面)のキズ(穴)だけになります。
逆にパンク修理が出来ない(タイヤ交換になる)ケースは
- サイドウォール(横面)のキズ
- ショルダー部(斜め部分)のキズ
- キズ部分が大きい(6mm~)・複雑(変な刺さり方)
- 複数のキズ(トレッド面でも3か所以上)
- キズが数か所でキズ間隔が(過去に修理した部分と)近い
- ひきずりで、タイヤ自体(サイドウォール)が変形・痛んでいる
- そもそもタイヤ自体の溝が無い(交換時期にきている)
ってところでです。
ようは「タイヤの側面(または斜め部分)のキズ(穴)」と「トレッド部分でも大きかったり複雑なキズ(穴)」は修理が難しい(リスクが大きい)の交換になります。
「外面修理」はダメ?やっぱり「内面修理」?
一般的なパンク修理の方法(やり方)は2種類あって
- 外面修理 タイヤの外面からパンク穴に修理剤(プラグ)を打ち込んで、穴をふさぐ方法
- 内面修理 タイヤをホイールから外し、内面から修理剤(パッチ)を差し込み貼りつける方法
簡単に違いをいえば、「外面修理は安く修理出来る(早くて簡単)」、「内面修理は費用は高いけどより安心出来る修理が出来る(完全修理)」ってところです。
あと、より完璧な焼き付け修理っていうのもありますが、一般的(簡単)な修理方法では無いので今回は省略します。
詳しい修理方法に関しては、話が長くなるので別にググって下さい(^^;)
この修理方法の考え方って、個人とか業種(タイヤ屋や修理屋など)で違うこともありますが、おっさんは外面修理でも普通にOK派です。
もちろん、タイヤの状態やパンク具合によって、内面修理のほうがイイって判断する事もありますが基本、外面修理でも大丈夫やと思ってます。
理由としては、上記で話したように何回も修理してきた経験でってところです。
っていうか、ただの中古屋なので機械が無いから外面修理しか出来ないからなんですけどね(^^;) 内面修理はタイヤ屋に外注ですし。
ちなみに、「外面と内面修理、どっちがイイ?(安心?)」って聞かれると、「そりゃ内面修理です!」って答えますけどね。
よくあるタイヤ交換(修理不可)になるケース
お客様がパンクしたから修理してってタイヤ(レッカーで車)を持ってきたけど「コレはタイヤ交換になるなぁ」っていうので多いのが
パンク状態(低圧状態)で走行(ひきずり)して、タイヤがダメになっている
ってケースですね。
これ↑↑↑、タイヤがぺちゃんこの(空気がほとんど入っていない)状態で、そのまま走ってしまった(引きずり跡がある)タイヤです。
走行中にタイヤ(車)に違和感(ガタガタ感など)を感じてタイヤを確認したらぺちゃんこだったってケースは、ほとんどこんな感じになります。
こうなると、引きずり跡付近もダメージ(変形やひび割れ、表面の削れ)がありますし、それ以上に内面がダメになっていることが多いです。
パンク修理は出来ますが、タイヤ自体がダメ(走行が危険)になっているので使用(修理)不可って判断になり、タイヤ交換になります。
ちなみに、「こりゃ完全にダメだ」っていうのがこんな感じ(18インチのタイヤ)↓↓↓
タイヤの内面はこんな感じ↓↓↓
これ、「乗ろうと思ったらパンクしてたから修理して!」ってお客様が持って来られたんですが、パッと見で完全にアウトです。
お客様からすれば、ひきずった(ぺっちゃんこ状態で走行の)記憶が無いって感じでしたが、明らかにひきずっています(^^;)
走っていた状態(環境)やタイヤのサイズなどによって、低圧状態でも(空気が少しでも入っていても)こんな感じになってしまう事もあります。
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ほんの少しでも引きずり跡があったら交換になる?
基本的に少しでもひきずり跡があれば、とりあえず修理せずにタイヤ交換をしたほうがイイっていうのが、どこの店でもベタな判断やアドバイスやと思います。
ただやっぱり、店(タイヤ屋や修理屋、車販売店)の考え方、タイヤの状態(新しさ)や種類によって判断は多少違ってくると思います。
それと、カー用品やガソリンスタンドのような一言さんが多い店と、お得意相手の車屋(修理屋)とでも判断の基準って変わってきますね。
でもお客様からすれば、タイヤ交換となれば費用もぜんぜん変わってくるので、少しぐらいのひきずり跡だったら
「本当に修理じゃアカンの?これぐらいやったら大丈夫じゃないの?」
ってなると思います。とくに新しいタイヤ(買ったばかりとか)の場合なんかは、すごくもったいないような気持ちになっちゃいますよね。
なので、店によっては、その車種やお客様の車の使い方や状況、タイヤの状態を見て総合的に判断をする事も普通にあったりします。
ちなみにおっさんの店で、そういう場合は、
外面(ひきずり跡付近)がひび割れや表面が削れ(損傷)が無く汚れ程度のひきずり跡であれば大丈夫かな
って判断して、お客様にもちゃんと状態を説明して修理する事も多いです。
外面だけの判断では難しい(微妙な)って場合は、費用はかかりますがタイヤを外してから内面の損傷(ゴムの削れなど)を見てから判断するって感じです。
おっさんの判断(考え方)ですが、引きずり跡があるからダメってわけではなく、タイヤ自体の状態と損傷具合を見て総合的に判断するって感じです。
店(作業員)の判断って本当に正しいの?
たぶん、この記事を読んでくれている人の中には
「修理は無理って言われてからタイヤ交換をしたけど、本当に修理じゃアカンかったんかなぁ…」
とか、逆に
「パンク修理で済んだけど、修理で大丈夫なんかなぁ?ちょっと不安やなぁ」
って思った事のある人も多いんじゃないでしょうか。
っていうのも、パンクって出先でのことも多く、とりあえず近くにある修理できる店でやってもうらって事のほうが多いと思います。
やっぱり、初めての店(知らない店)って、ちょっと信用できないところもありますもんね。
正直なところ、知識(経験)不足で判断が間違っていたり、タイヤを売るためにおおげさに説明して交換を勧めたりする店も、けっこう多いです。
でも、そこの店の判断(対応)が本当に正解やったのかっていうのは、個人(素人)では、なかなか分からなところです。
交換の場合、もとのタイヤも処分されている(お持ち帰りする人はほとんどいなお)ので、後で他の店で状態を見てもらうってことも出来ませんし。
なので、後からその判断が正しかったのかどうかってところは正直、分からないです。
まとめ
ちょっと(かなり?)話がズレてしまいましたが、まとめると
パンク修理の判断って、個人(ユーザー)では難しいので修理に出した店の人の言う事(判断)を正解やと思うしかない…
って感じですね。このまとめ方もズレてますけど(^^;)
もし、パンク修理(タイヤの交換)をした後で気になって、この記事を読んでもらっているのであれば
「そんなもんかなぁ?パンクした事ってことが運が悪いから仕方がないんかなぁ」
って、参考程度に思っていただけたら幸いです。
ちなみに、どう見ても普通に修理で直るパンクそうなのに関係なしに「当店はタイヤ交換をオススメしています!」って感じの店はどうかなぁって思いますけど。