車を所有しているほとんどの人は自動車保険に入っていると思いますが、みなさんはどのような考え方で保険に加入して補償内容を決めていますか?
たぶん、自動車保険に入る考え方(理由)って「車を買ったら入らないといけない」とか「みんな入っているから」って単純な感じが多いと思います。
補償内容の決め方も、一般的(基本的)なプランを選ぶ人が多く、補償内容をよ~く調べて自分なりに考えて選んでいるって人はけっこう少ないんじゃないでしょうか。
ま~でも、自動車保険って「とりあえず入っていればOK」ってところがある保険なので、そんな感じで加入していても普通かなぁって思います。
ただ、お客様と自動車保険の話をしていると、
「もうちょっと自動車保険に対しての基本的な考え方を分かってたほうがいいんじゃないのかな」
って、思ったりする考え方のお客様もいたりします
ってところで、おっさんの勝手な考え方なんですが、理解していて欲しい自動車保険の基本的なところの考え方っていうのをお話していきます。
自動車保険は「お守り」ではない!
自動車保険に限らず、いろんな保険で加入する時に、
「ま~、事故はしないと思うから保険はお守りって感じで最低限の補償(安い保険料のプラン)でええかなぁ」
って考え方の人がけっこう多いんですよね。
ま~長い間、車に乗ってきて事故を起こした事がなくて、ずっと保険料を払い続けてきた人なら、そういう考え方になっちゃうかもしれいないですね。
ただ、「自分は事故なんて起こさない(遭わない)から最低限のプランで十分」って何の根拠なく思っている人もいたりします。
この保険の考え方って基本中の基本のところを間違っていて、保険に加入する理由って、
事故を起こした時に、困らない(どうしようもない事態を防ぐ)ようにする為
なんです。保険って「たぶん保険を使うから・使わなから」とかで、補償内容を決めたりするモノではないんです。
っていうか、事故が起こす(保険を使う)のが決まって(分かって)いれば、そもそも保険に加入出来ないですし、保険を使う可能性が0の場合、保険自体に入る必要もないです。
おっさんは、保険の説明をしていて、そういう考え方のお客様で補償内容とかの説明を全く聞いてくれないお客様に対して、
「事故を起こさない(遭わない)って思っているんやったら保険に入る必要ないやん、最低限のプランっていってもお金の無駄やん」
って思ってしまいます。お客様には、そんなこと絶対に言えないですけど(-0-;)
ま~でも、最低限のプランでも、賠償責任(対人・対物)に関しての補償は、相手側(被害者)が困らないような内容になっています。
なので、事故を起こした時に最悪の事態(賠償金を払えないなんて事)にはならないです。
ただ、テキトーに保険料だけで補償内容を決めていたら、事故を起こした時に自分側の補償が不足で「ちゃんと自分の使い方に合った内容にしとけばなぁ…」ってなる事が多いです。
「保険料が安いから」の考え方は逆
基本のセットの補償の他にいろいろな「特約」ってありますよね。
特約って、事故を起こした時に状況(事故の内容や大きさ)によって必要になってくるモノから直接、事故には関係ない付加価値的なモノまであります。
基本的には、その人の車の使い方・保険に対する考え方(事故の時に補償の充実さ)や保険料の総額などで選んだりするのが一般的です。
でも、その特約の単体の保険料だけで見て、「とりあえず安いから付けて(入って)おこう」って感じで必要性ではなくその特約を付けたりする人もいます。
ただ、こういう考え方って、すごく無駄(もったいない)って思うんですよね。
っていうのも、保険料の設定って「その保険の使用率(過去の保険金の支払い総額)」によって決めています。
簡単にいうと、事故が起きて使う可能性が高い(保険金を支払うことが多い)保険(特約)は保険料が高く、逆に使われる事が少ない保険は保険料が安いって感じです。
なので、「保険料の高いモノほど、使う可能性(必要性)が高いので本当は入っておいた方がイイ」っていうのが基本の保険の考え方と思います。
おっさんは、保険料が安いからといって使う可能性が低い特約を付けて、補償全体のボリュームが大きくなっても、あんまり意味が無いかなぁって思います。
保険会社は何でもかんでもしてくれない
よくお客様から、
「事故の時って保険会社に任せとけば一通りやってくれるんやろ?」
って、とりあえず保険に入っていれば、事故後の相手への対応や段取りなどは全て代行してやってくれるから安心でしょって感じの事を聞かれたりします。
たしかに、自動車保険には「示談交渉サービス」が付いていて、相手側との交渉や保険金支払いの段取りなどに関しては、ほとんどの事を代行してやってくれます。
でも、事故に関する事を何でもやってくれるわけではなく「基本の付帯サービスや特約」になっていることだけをしてくれるだけです。
「保険に入っているから保険会社がいろいろやってくれる」のではなく「保険(補償)内容に入っているサービスをしてくれているだけ」なんです。
事故を起こして、そのお客様に合った対応(段取り)を個々にやってくれるってイメージであれば、それは間違いです。
けっこう保険会社って、お客様の要望があっても基本のサービスや特約の範囲外の事に関しては、あっさり「それは出来ません」ってなっちゃうんですよね。
それと、補償内容でサービスの範囲って変わってきますが、「保険会社」や「窓口が代理店かダイレクト保険か」でも大きく変わってくるんです。
これ何が言いたいのかというと、
保険会社の対応やサービス(いろいろやってくれる範囲など)は一律では無いので、どの保険会社でどういう補償内容に入るかが大事
ってところで、自分の考えている保険会社に求めるサービスは「自分で選ぶモノ」なので、とりあえず何でもいいから保険に入っていれば大丈夫って考え方は少し違います。
まとめ
補償内容の決め方(選び方)って、おおまかに大きく分けて3通りのあって、
- 窓口(代理店など)が勧めらえた一般的に多いパターンの補償内容
- とりあえずって感じで保険料(安さ)重視の最低限の補償内容
- ちゃんと補償内容を理解してと自分に合ったプランを選んでいる
ってところで、保険の事はよく分からない(あまり気にしていない)って人であれば「一般的なプラン」か「保険料重視」で決めている事が多いです。
でも、車屋の保険屋からすれば、よく分からない(あまり気にしていない)のであれば、「一般的に多いプラン(補償内容)」にしとくべきです。
そのプランの保険料が高いなぁって思っても、多くの人がそれぐらいのお金を払っているから普通なんかなぁって思うべきです。
事故を起こした時にピッタリ自分に合った対応(サービス)を受けられないかもしれませんが、一般的に多い(普通の)対応は受けられます。
でもやっぱり、何も考えずに「保険料」だけで選んでしまうと、事故が起きた時に後悔する可能性が高いと思います。
おっさんの店のお客様でも「とりあえず安い保険料の最低限のプラン」に入ってて事故を起こした時に、
「それって保険で出来へんの?普通は保険会社がやってくれるんちゃうの?」
って感じになる事が多いんですよね。
おっさんからすれば「テキトーに価格だけで保険に入っていればそうなるよね…」って思っちゃいます。もちろんお客様には言えないですけどね…