ファミリーバイク特約を簡単に説明!「人身型」「自損型」の違いは?

ファミリーバイク特約って? 加入・契約・種類

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自動車保険の特約で「ファミリーバイク特約」を付けている人ってけっこう多いと思います。

この特約は、自動車保険の被保険者(本人)とその家族の人が原付バイク(125cc以下)に乗っても事故を起こした場合に車の保険(特約)で補償を受けられるってものです。

ただ、この特約に付けている人でも

「ミニバイク(原付バイク)で個々に保険に入るより、自動車保険にファミリーバイク特約を付けたほうが安いから得でしょ!」

ってぐらいの感覚(認識)で、特約の内容(補償内容など)をちゃんと理解している人って少ないと思います。

っていうのも、加入時にはちゃんと補償内容の説明を受けていると思いますが、内容が分かりやすそうで分かりにくっていくのが一番の理由ですね。

なので、多くの人は

「一応、説明は聞いたけどあんまり覚えてないわぁ、まぁ大丈夫やろ」

って感じで特約を付けているんじゃないでしょうか。

とは言っても、実際に補償内容を知らなくても、とりあえず加入してれば事故を起こしても最悪の事態にはならないって保険(特約)ですけど(^^;)

でもやっぱり、保障内容をちゃんと知っておくことに越したことは無いので、おさらい程度にちょこっと説明していきます。

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補償内容は?

補償内容
  • 対人賠償保険 (人に対する賠償)
  • 対物賠償保険 (車などの物に対する賠償)
  • 人身傷害保険 (自分のケガ補償 ※人身型を選んだ場合のみ

で、この特約を付ける主契約の自動車保険の保障の種類と基本的には一緒になります。

補償される金額(保険金額・限度額)も、特約を付ける主契約の保険の内容と一緒(同額)になります。

それと、対物超過費用などの特約も主契約の保険に付いていれば同じように使えます。

保険会社によって少し内容は違いますが、基本的なところは

「車の補償内容(限度額や特約)と同じよう感じ」

って、単純に思っていてもOKやと思います。

ただ、人身傷害保険(自分のケガの補償)に関しては、「人身型」、「自損型(人身なし)」のどちらかを選ぶようになっています。

その他の特徴(内容)

主契約と同じ補償(保険金)内容といっても、契約などの内容は少し違います。

ポイント
  • この特約を使っても主契約の保険の等級はノーカウント(保険料は上がらない)
  • 主契約の保険の運転者限定・年齢条件は関係なし。(この特約は条件適用なし)
  • 主契約の保険に車両保険が付いていても一切関係なし。(車両保険は無し)

っていうのが特徴です。

ざっくりいうと、補償内容(保険金の限度額など)は、主契約の自動車保険と同じですが、その他の内容は特約独自の内容になります。

「人身型」と「自損型」の違い

ファミリーバイク特約には「人身型」「自損型」の2種類あって違いは「人身傷害保険(自分のケガの補償)」を付けるか付けないかです。

そして、「人身型」と「自損型」で保険料(特約料)もかなり違ってきます。

「自損型」の場合、保険会社によって違ってきますが、10,000円ちょっとぐらいです。

それに比べ、「人身型」にすると30,000円ぐらいとかなり高くなります。

事故を起こした時に相手への賠償の保険はとりあえず入っとかなアカンけど、自分のケガ補償も付けたら保険料が高くなるからどうしようかなってところですね。

人身型(人身傷害ありのタイプ)

「基本の賠償保険(対人・対物)」「人身傷害保険」をセットにしたタイプです。

これで、事故が起きても「相手側への賠償」「自分(運転者=被保険者)のケガの補償」がカバーされます。

バイクは車と違って、交通事故が起こしてしまった場合(単独の事故でも)、本人(運転者と同乗者)がケガをする確率は非常に高いです。

相手側への賠償よりも自分のケガの治療費のほうが高くなることも多いです。

なので、この「人身傷害」は事故が起きれば使われる事がほとんどなので、かなり大事なところです。

ただやっぱり、使用率が高い分、保険料(特約料)もかなり高くなっちゃいます。

実際に保険料は「自損型(人身傷害なし)」に比べると3倍ぐらいになります。

でも、車屋としては通勤などよくバイクに乗る人の場合であれば、保険料が高くなってもこの「人身型」をおすすめします。

自損型(人身傷害なしのタイプ)

「人身傷害保険」を無しにて、基本の賠償保険(対人・対物)だけのタイプです。

ただ、人身傷害保険を付けない場合は、主契約の保険に関わらず「自損事故傷害特約」っていうのが自動付帯(セット)されます。

なので、ファミリーバイク特約では「自損型」って呼ばれるタイプです。

この「自損型」は、名前どおりに自損事故の場合のみ保険金が支払われます。

そして、この保険(特約)で支払い対象になるケースは

相手がいない単独事故、相手がいても100%こちらが悪く相手側からなどの支払もなく、または自賠責保険・労災などからも補償が受けられない場合

になっています。

簡単にまとめると「事故を起こした時に相手側からの賠償や他の保険などからまったく補償がない場合」って感じです。

そして補償内容は、主契約の保険の内容に関係なく定額で

補償内容
  • 死亡保険金   1名ごとに、1,500万円
  • 後遺障害保険金 1名ごとに、後遺障害の程度に応じ 50万円~1,800万円
  • 医療保険金   1名ごとに、入院1日6,000円、通院1日4,000円(限度100万円)
  • 後遺症傷害・介護費用保険金 所定の額

ってところです。

「これでいいんじゃないの?人身型は高いし…」

って思う人も多いかもしれません。

でも、バイク事故の場合って相手(車)がいて完全にこちらが被害者になったり、少なからず過失割合が出るケースが多いです。

逆に単独事故などで「自損事故」になるケースって意外と少ないんですよね。

なので、「自損型(人身なし)でも大丈夫やろ~」って単純に補償(保険金額)だけでみる考え方は少し違うかなぁって思います。

どっちかというと

「ほとんどバイク乗らないけど保険料安いから、とりあえず入っとこか~」

って、高い保険料やったらそもそも保険自体入らないかもって人が、とりあえずって感じで入るパターンが多いと思います。

補償の対象の範囲は?

“ファミリーバイク特約”の特徴としては

対象は「人(=被保険者)」で、乗るバイク(所有・名義など)は関係ない

ってところです。

自動車保険では「使用者(記名被保険者)」「契約自動車」は必ず申込書(証券)に記載しないといけないです。

当たり前ですが、保険の補償の対象となる車は決めなくてはいけないです。

でもこの特約は、一般的な総排気量125cc以下のバイク(原付バイク)であれば、誰の名義(所有)に関係なく友人に借りたバイクなどでも補償対象になります。

なので、家族内で何台も原付バイクを所有していても、任意保険に加入していない借りたバイクに乗ってもOK(自分に保険がかかっている)って感じです。

補償対象となる人(=被保険者)の範囲

  1. 記名被保険者 (自動車保険に記載されいてるメインの使用者)
  2. 記名被保険者の配偶者 (法律上の妻(夫)同居してなくてもOK)
  3. 記名被保険者または配偶者の同居の親族
  4. 記名被保険者または配偶者の別居の未婚の子 (一人暮らしをしている学生の子供など)

この特約の対象となる人(=被保険者)の範囲です。

ここで「何かややこしいなぁ」ってなる人が多いと思いますが、単純に

一緒に住んでいる家族(2世帯住宅は微妙)、別居でも妻(夫)と子供(未婚)はOK

って感じです。

ちょっと判断が難しいのは「同居の親族」で、個々の同居のケースで変わってくるので調べたほうがいいですね。

詳しくは ↓↓↓

自動車保険の「同居の親族」とは?範囲や定義と注意ポイント
「同居の親族」って何となく「一緒に住んている家族」ってイメージだと思いますが定義はちゃんとあります。一般的に多い家族構成や家屋であればとく気にする事はないと思いますが、二世帯住宅などの場合は補償範囲に入るのか重要なところになります。

それと「別居の未婚の子」を簡単にいうと

別居の未婚の子
  • 遠い学校(大学など)に行くため一人暮らしをしている
  • 働いていて自立していて別居しているがまだ結婚していない

ちなみに結婚歴(離婚歴)がある人は、この「未婚の子」には入らないです!

補償対象となるバイクの範囲

上記で説明したように

総排気量125cc以下の二輪車(原付バイク)であれば何でも(誰のでも)OK!

っていうのが基本の考え方ですね。

詳しく、より難しく説明すると

所有・使用・管理(借り物)する原動機付自転車で、道路運送車両法で定める原動機付自転車(総排気量125cc以下の二輪車、総排気量50cc以下の三輪以上の車)

です。その他の特殊な形状のミニバイクに関しては、加入している保険会社に範囲に入るかどうか聞いたほうがいいです。

補償されないミニバイクの使い方

ファミリーバイク特約が適用されない使い方(用途)もあります。

細かく説明すると色々ありますが、個人の通勤や買い物などの普段使い程度であれば、とくに気を付ける必要はないです。

ただ、仕事(業務)で使用する場合は状況(内容)で変わってきます。

ざっくり説明すると

  • 会社(仕事場)名義のミニバイクをその仕事で使う場合はダメ、補償外
  • 自営業(家族経営など)で自分(補償範囲の家族内)の仕事で使うのはOK、補償内

ってところで仕事(業務)で使う場合、「ミニバイクの所有者(名義人)」「個々(自分や家族)の使い方」で保険が適用させるかどうかが変わってきます。

なので、仕事で使う場合は事前に保険会社に確認したほうがイイですね。

まとめ

簡単に説明しようと思ってたら、長いややこしい文章になっちゃいましたね(^^;)

最後にまとめると

仕事以外の普通の使い方をするのであれば、とくに内容を気にする必要はない

ってところです。

一緒に住んでいる家族の誰かの自動車保険にファミリーバイク特約が付いていたら、その家族は誰のミニバイクに乗っても大丈夫って感じです。

気にするところは、「人身型」と「自損型」のどちらに加入するかですね。

正直この辺りは、ミニバイクの使い方(用途)とか保険の考え方でバラバラやと思います。

あとは保険料の差をどう考えるか(思うか)ってところですね。

ちなみに、おっさんもファミリーバイク特約を付けていて「自損型」にしています。

理由は、ほとんど乗らないのと(月1~2回ぐらい)、乗ってもちょこっと近くに買い物に行く程度なので安い「自損型」でええかなっていう単純な考え方ですね。

車屋のおっさん

大阪で中古車販売店・損害保険代理店をやっています。
車屋としては、そろそろベタランぐらいの歴になるけど、気持ちは永遠の中堅!車業界の常識も日々変わってきているので毎日が勉強やと思っています。

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