今ではドライブレコーダーもカーナビやETCのように必須アイテムになりましたよね。
新車の購入時では最初から見積書に入っていたりして、営業マンにも勧めらるまま取り付ける人って多いんじゃなでしょうか。
ま~、ディーラーオプション(純正)の場合、機種も少なく選択肢もあまり無いので機能や価格選びに悩むことって少ないですよね。
ただ、途中でドラレコだけを購入しようって場合、ほとんどの人は社外品で選ぶと思います。
社外品って価格も安いモノから高いモノまでいろいろあって、機能や性能も細かく自分の使い方(予算)にあったモノも選べます。
なので、みなさん社外品のドラレコを選ぶ(購入する)時って、
「機能や性能って、どれくらいがいいんやろ?最低限必要な機能って何?」
って迷ったりすると思います。おっさんもお客様からよく聞かれますね。
ということで、ドラレコの簡単な機能の説明と選ぶポイントを少しお話ししていきます。
ドラレコ選びのポイントは?
ドラレコって、ETCのように「使えれば何でもいい」ってモノとは少し違います。
最低限の「録画するだけ」っていう単純ば安いモノから付加価値の付いた高機能の趣味の範囲になるモノまで、いろいろ売られています。
とりあえず、ドラレコの基本付いている最低限の機能といえば、
- エンジン始動(ACC)で常時録画(上書き録画)
- 音声記録(ON/OFF)
- ワンタッチ記録(手動録画)
ってところで安い価格のモノでも、よっぽど変な商品でない限りこの機能は付いているので気にすることはないですね。
なので、「お守り程度でいいから、とりあえず安いモノ」って感じであれば、とりあえずネットの安い商品でも十分やと思います。
そして、機能や性能で選ぶのであれば、選ぶポイントとしては、
- 画素数(前の車のプレートNoが分かるどうか)
- LED式信号機(東・西日本)が対応かどうか
- カーナビ(地デジ)へのノイズ対策(設計)済み
- HDR(WDR)の有無
- Gセンサー(衝突・衝撃で自動保存)
- GPSの有無
ってところでね。その他にも、いろいろな付加価値機能がありますがドラレコ選びとしては、この辺りがポイントかなって感じです。
画素数
もちろん画素数は大きいほどハッキリとキレイに映りますが、価格(グレード)に比例するのでどれくらいでいいのか、ちょっと迷っちゃいますよね。
事故の時など、車の動き(どちらが悪いのか)を確認するだけであれば、30~40万画素(VGA 640×480)で十分やと思います。
ただ、当て逃げや煽り運転などの証拠としても考えるのであればナンバープレートが分かるぐらいの画質は必要かなぁって感じになってきています。
そうなると、FHD(フルハイビジョン)で200万画素以上は必要になってきます。
価格(グレード)に比例しますので予算もありますが、ベタ(スタンダード)な感じで価格も平均的(売れ筋)でいいって人には200万画素程度がオススメです!
もっと画素数が大きな商品も多く売られていますが正直、それ以上になると趣味や好み(安心感)の範囲になってくるかなって思います。
LED式信号機対応かどうか
これはドラレコ選びとしては、かなり重要なポイントです!
LED信号の電力周波数(点滅回数)とドラレコのフレームレート(1秒あたりのコマ数)の周期が重なってしまうと、映像記録では消灯状態になってしまいます。
簡単にいうと、ドラレコの映像には信号機の色が常に真っ暗で映っていない状態になっていることがあります。
交差点の事故などで、相手側とモメる(意見が違う)ケースは「信号が青(赤)だったか」ってことが多いので、LED式信号機対応かどうかは重要です!
信号機の色でモメてて記録していた映像で信号機の色が分からなかったらドラレコを付けている意味がないですよね(^^;)
定番(日本の)のベタなメーカーなどであれば、当たり前のようにほとんど商品が「対応」ってなっているので、気にすることはないです。
ただ気を付けないといけないのは、ネットなどで売られている外国製の安い商品です。
「対応」になっていないモノ(何も書いていないモノ)もあって、「対応」ってなっていてもちゃんと映っていない場合があるので確認が必要です。
っていっても、実際に買って取り付けてみないと分からないので確認って口コミを見るぐらいしか出来ないので難しいです(^^;)
カーナビ(地デジ)へのノイズ対策
正直おっさんはドラレコ選びで、あまり気にすることは無いと思います。
定番(日本の)のメーカーの商品であれば、当たり前のように「ノイズ低減設計」になっていて対策されています。
でも、外国製の安いドラレコなどは対策されていないモノのほうが多いので、対策されている製品と比べるとノイズが出る確立はけっこう高くなります。
ただ、車両本体やカーナビ(地デジ)・他の電装品がノイズを受けにくい(出しにくい)設計になっているものも多くなりました。
なので、社外品の電装品の組み合わせでノイズが出るってことは年々、少くなってはきていますね。
それに対策済みの日本メーカーの商品であっても車種や電装品の組み合わせ・取付場所によってノイズが出る時は出ます(^^;)
症状で一番多いのは、地デジの受信感度が悪くなってワンセグしか映らない(受信しない)っていうのが一番多いと思います。
その他にブロックノイズが入ったりって感じですね。
ノイズが出ても配線の取り回しの変更やフェライトコアを取り付けるなどでノイズ対策(軽減)は何かしら出来ると思います。
でも、個々の組み合わせで「何をしても無理」って場合もやっぱりあります。
その場合は諦めて買い替えになっちゃいますね。もったいないですけど…
それと外国製の商品を選ぶ理由として、やっぱり「価格が安い」ってのいうのが一番の理由やと思います。
なので、とくに「ノイズ対策済みかどうか」で選ぶっていうのは安い商品の選択肢が無くなってしまうので選ぶポイントでは無いかなぁって思います。
HDR(WDR)の有無
出典:ユピテル
HDR(WDR)とは、一言でいえば「逆光補正」です。
天気の良い日や夜間の時に映像が「白とび(一部が真っ白)」「黒つぶれ(一部が真っ暗)」にならないように補正してハッキリ映像を映すってものですね。
より肉眼で見たイメージに近い映像にするって機能で、ビデオカメラやスマホのカメラなどに使われている機能です。
この機能も定番メーカーの商品であれば安いグレードでも標準機能になってきているので気にすることはないと思います。
ただ、やっぱり外国製の安い商品は、付いていないモノも多いです。
ここで、ポイントは「HDR(WDR)は必要機能かどうか」ってところですよね。
あったほうが、もちろん良いですが無かったからといってダメっていう機能でもないです。
ドラレコとしてこの機能は、「夜間がちゃんと映っているかどうか」が重要になります。
外国製の安い物でも「ナイトビジョン(赤外線)」などの夜間でも映像が分かる機能は一応(なんとなく)付いています。
それに、定番メーカーの少し前のHDRが付いていない機種でも「夜間は見えないかからダメ」ってことはないですから。
この機能も、そりゃ~付いていればいいですけど、価格に比例するので「予算」で決めるのがいいと思います。
Gセンサー(衝突・衝撃で自動保存)
車に衝撃(イベント)があれば、それを感知して映像ファイルが上書きされないように自動で専用フォルダに保存されるって機能です。
「万が一の時のために映像ファイルをロック(保護)する」っていう便利機能ですね。
ただ、正直おっさんは「とくに絶対必要ってことは…あったらええかな」って感じです。
便利な機能って感じですが、車種や使い方による個別設定がけっこう面倒くさいです。
ちゃんと、その車での設定をしないと段差や急カーブなどで反応したり、逆にかなりの衝撃でも反応しなかったり誤差が大きいです。
正直、この機能があるから安心っていえるほどのモノでも無いかなぁって思います。
これは、日本メーカー製品や外国製品で感度の性能の差はあってもだいたい一緒です。
日本メーカー製品でも取説には「念のため事故が起きた時はSDカードを抜いて下さい」って書いてるぐらいです。
なので、事故が起きた時の映像(ファイル)は、この機能の有無に関係なく自分(手動)で、保存(コピーやロック)をしておく事が大事です。
ってことで、買う人の好みやドラレコの考え方で選ぶ程度の機能って感じですね。
GPSの有無
GPS機能が付いていると、
- 自車位置(走行軌跡)が記録される
- 走行速度が記録される
- 日時(時計)が自動で正確なので楽
ってところがメリットです。ただ、
「これって事故(トラブル)の時の為に必要?高い分の価値ってある?」
って、お客様に聞かれると、おっさんは、
「~ん、どっちでも。正直好みですね。予算があるなら」
ってなっちゃいます。
正直、個人で使う場合、走行記録などは重大な事故でトラブルになった時ぐらいしか使い道はないのかなぁって感じです(^^;)
ま~、あとはパソコンで趣味でドライブなどの記録を見たりするぐらいですかね(^^;)
GPSが付いている商品は中~上グレードモデルになっていることが多いので、これもまた予算と好みで選ぶって感じやと思います。
ただ、日時の設定が自動っていうのはけっこう便利です。
ドラレコの時計(日時)って、ちょっとずつズレてくるので定期的に設定し直しが必要ですが、これがけっこう面倒くさいので常に正確なのは楽です。
なので、おっさんはこの時計の自動設定があるからGPSモデルをお客様におすすめしたりしますし、自分もこれのだけの為に選びましたね(^^;)
まとめ
ドラレコって、どっちかっていうと機能(性能や信頼性)や形状(モニターの大きさや取付けやすさ)などと価格が比例する製品やと思います。
なので、1つ1つの機能などで選ぶよりも「予算(価格)」と「車種に合った形状(大きさなど)」選ぶモノと思います。
ま~、機能ごとの説明をしてきましたが、単純に「価格」と「形・大きさ・取付やすさ」で選べば、いいんじゃないでしょうか(^^;)
それと、フロント単体のモノか、前後2カメラや360度カメラにするかどうかってところも大事な選ぶポイントですね。
あと価格帯ですが、ネットで外国製の安い商品であれば3000円ぐらいから、定番の日本メーカー製の商品であれば、12,000円ぐらいからって感じです。
ちなみにネットで売っている安い商品と定番の日本メーカー製の商品の比較は、

でもやっぱり車屋としては、お客様にはネットで売っている外国製のモノよりも、少し高くても定番の日本メーカーのモノを買ったほうが安心でイイってオススメしていますね。
ただ、正直、事故が起きてトラブルになった時の証拠として、
「失敗した!もっと機能が多い価格の高い日本メーカーのモノを買ってたら良かった…」
ってなることは、あんまり無いかなぁって思いますけど。