社外品のナビを取付ける(購入を考えている)時、なるべく純正のナビのように車両側に付いているナビ操作機能などは使えるようにしたいですよね。
そりやそうですね、せっかく付いている機能なんだから。
その中でみなさんが「これは使いたい(連動させたい)!」って思うのが「ステアリングリモコン」やと思います。
ただ、今の社外品ナビ(インダッシュタイプ)のほとんどは、基本機能(配線接続)で「純正ステアリングリモコン対応」になっているので、あんまり考える必要はないですけど。
でも、社外品ナビのメーカーや取り付ける車種によって
- 全てのボタンが使えない(基本的な操作のボタンだけ)
- 連動出来ても別売りのアダプターが必要
- けっこう車種側の配線加工が必要
っていうのも多いです。
そこで今回は、社外品ナビを取付けしたホンダ ヴェゼルの車両側のステアリングリモコンを全て使えるようにする方法をちょこっと説明していきます!
車種は、ホンダ ヴェゼル(BDA-RU1 後期型)2019(H31)年 X Honda SENSING(ナビ装着用SP+ETC車載器)
ナビはパイオニアの楽ナビ
今回は、ヴェゼルに「パイオニア 楽ナビ AVIC-RL902」の取り付け。
この車両のステアリングリモコンは、発話ボタンなども含めて全部で10ボタンあります。
楽ナビの8インチは、車種専用の取付キット(KLS-H802D)が必要で、付属のダイレクト接続ハーネス(メインハーネス)の中にステアリングケーブルが入っています。
ただ、このケーブルをそのまま使っちゃうと基本(真ん中の丸い部分)の5ボタンのみの操作になって他のボタンが使えないようになります。
なので、別売りの部品を使って、10ボタン全てを使えるようにしていきます。
ホンダ車用 ステアリングリモコンケーブル KJ-H102SC
このケーブルの茶/黒と茶/黄色の線を、取付けキット付属のダイレクト接続ハーネス内のステアリングケーブル線と繋ぎ変えます。
後は車両側の20Pカプラーにポチっと付ければ完了です。簡単ですね。
それ以前のモデルは部品が違うので要注意です。
っただ!
このケーブル(KJ-102SC)は、3,000円ぐらいします!そこそこイイ値段するなぁ(-0-;)
どっちみち、ポン付けじゃなく少し配線を繋ぎ直さないと(配線加工しないと)いけないので、他に安く出来る方法を探してみます。
やっぱりネットでちょこっと調べてみると、いろいろ方法がありますね。
ってことで、コレを購入!
ステアリングリモコンケーブル スバル車用 KJ-F101SC
このケーブルは、取付キット付属のダイレクト接続ハーネスのステアリングケーブルが2本線なのを3本線にするものです。
単純に線を増やして、発話ボタンなどの他のボタンの信号も受け取るって感じです。
車両側の線とこのケーブルを切って繋いでって作業もしないといけないですが、価格がKJ-102SCの半額以下なので安上がりですね。
ただ、このケーブルのまま繋げちゃうとと9ボタンしか使えないので、全てのボタン(10ボタン)を使えるように少し加工をしていきます。
配線の加工と分岐線を作る
簡単な接続のやりかたはこんなこんな感じです ↑↑↑
メインハーネスの加工
まずは、メインハーネスに入っているステアリングケーブルの線2本を切ってKC-F101SCの線に入替えます。
KC-F101SCの2本の線とメインハーネスの線の色(茶/黒と茶/黄色)は同じなので間違えることはないですね。
あとは絶縁処理して、メインハーネスの作業は完了です。はい簡単です。
分岐線を作って抵抗を付ける
次に分岐線(2本線で1本は抵抗入り)を作っていきます。
この分岐線を作る理由としては、車両側の残りのボタンの信号線が(別の20Pカプラーに)2つあるので、それを1つにしてKC-F101SCケーブルの茶/白線に接続するためです。
ただ、そのまま1つに線をまとめると、5ボタンある中の2つのボタンの信号が同じになって(かぶって)同じ操作になっちゃいます。
なので、2つのボタンが同じ操作になって9ボタンしか使えないって感じになります。
ここで、1つの線に抵抗を付ける事によって信号(電圧?)を変えて違う信号を送るって感じに出来て、ボタンの信号がかぶらないようになります。
ちょっとネット(個人ブログ)の情報ですが、たぶん合っていると思います(^^;)
とりあえず材料はこんなところです。
抵抗はネットで調べたら同じようことをやっている人も多くて470Ω(1/4w)って書いてあったので、そのまま470Ωを使います。
ほんと、ネットって何でも調べられるし便利になったなぁ。いろんな人に感謝です。
まずは抵抗をハンダ付けしていきます。
おっさんは、いつも机の上でする工作(ハンダ作業など)をする時に使っているのが、このダイソーで買ったミニ万力。
まぁ、100均の製品なのでおもちゃみたいなモノですが、ちょっとした工作にはなかなか使えてけっこう便利ですね。
はい、こんな仕上がりはこんな感じです。
これで、机の上での工作は完了です。取付の準備は出来ました。
って!
「そんなん、抵抗とか持ってへんわ、おい!」
って、ほとんどの人はなると思います(^^;)
なので、抵抗が無い場合は「9ボタンで良しとする」か「高いけど簡単なKJ-102SCに買う」のどっちかでいいんじゃないでしょうか。
おっさんも、店にLEDの工作(自作ウエッジ球)などで使う抵抗があったので、それで作りましたが無かったらあえて抵抗まで用意して(買って)作ってないでしょうね(^^;)
取付作業
車両側のオーディオハーネス(メインカプラー)の近くに20Pカプラーがあって、その中の「白」と「緑」の線がステアリングリモコン線です。
ちなみに、この20pカプラーは使用していない場合、他のハーネス線にぐるぐる巻きされていたりするので、パット見て無ければよ~く探してください。
この2本の線に先ほど作った分岐線を繋げていきます。
- 車両側の「緑の線」に、抵抗の入っている線
- 車両側の「白の線」に、抵抗のない線
線を繋げて絶縁処理をしたら、走行中にカタカタならないように20pカプラーは、また他の配線にぐるぐる巻きにして邪魔にならないように元に戻しておきます。
最後にメインハーネスに繋げたステアリングリモコンケーブルの「茶/白」線と分岐線を繋げて取付作業は完了です。
ナビでの設定(ボタン割り当て)
ナビ本体の取付作業も終わってナビの動作確認(初期設定)の時にステアリングリモコン全てのボタンが使えるか確認していきます。
このナビ(パイオニア 楽ナビ AVIC-RL902)の場合は、ボタン1つ1つに動作の登録(割り当て)をするタイプです。
10ボタン全て登録出来て不具合(誤動作)もないので、作業完了ですね。
とりあえずベタなボタン操作の登録をしただけなので、あとはお客様の好きなようにボタンの割り当てをしてもらうって感じです。
まとめ
今回は、費用をちょっとでも安く仕上げるための作業でしたが、簡単でベタにするなら「KJ-H102SC」ですね(^^;)
でも、ネットなどで安くナビを買って自分で取り付けて、なるべく費用(部品代)を抑えたいって人であれば、こっちのほうがいいかなぁって思います。
ナビを自分で取り付けられるぐらいの人であれば、配線の仕組み(方法)さえ分かれば配線加工自体は難しいことでも無いですし。
それに、社外品ナビって本体以外に取付に必要な部品ってちょこちょこあって、そのまま全部揃えるとけっこう費用がかかったりしますもんね。
自分で出来てケチれるところはケチったほうがいいとおっさんは思います!
それに、加工(配線のやりかた)が分からなくてもネットで調べれば何とかなるって便利な時代ですから。
でも、こういう作業(加工)を車屋(修理屋)に頼んだら、逆に部品代より工賃が高くなっちゃうかもしれませんね。
まぁ、おっさんの場合はナビの取付依頼の時やったんでサービスですけど(^^;)
ちなみにナビの取付は↓↓↓