みなさんは、「キレイに大事に乗っている車」とか「程度の良い車」って、どんな使い方や管理(メンテナンス)・保管をしている車やと思いますか?
たぶん、一般的な何となくのイメージとしては
- 外装や内装にキズが無い見た目のキレイな車
- 定期的に整備や点検をしっかりしている車
- 日ごろから洗車や室内の掃除をしている車
などを思い浮かべるんじゃないでしょうか。
もちろん、基本的なところはそうなんですけど、車屋(おっさんだけ?)が思う程度の良い(大事に乗っている)車の見方・考え方って少し違うんですよね。
では、何が違うのかというと
「丁寧に乗ろうと心掛けているか」とか「最低限しないといけない事をしているか」
っていう気持ち的なところが大事なポイントって感じです。
それでは、車屋のおっさんが勝手に「キレイに乗っている車・程度の良い車」やと思っているポイントなどをお話していきます。
丁寧に乗ろうと心掛けることが一番
下取りなどで車の査定をする時や、お客様が乗っておられる車の話をしている時に
「この車、程度(状態)がいいでしょ。外観にキズもないし、汚れたらスタンドですぐ洗車機かけるし、大事に乗ってるから!」
って話されるお客様もいますが、車を見ていると「大事に乗るって、ちょっと違うねんけどな~」って思うことがたまにあったりします。
逆に車検や修理でお客様の車をお預かりした時に
「忙しいから、ぜんぜん洗車出来てないし、ほったらかしやから車ボロボロやろ。でも定期的なエンジンオイル交換とかは、ちゃんとしてるけど」
って言っているわりには、車をよく見たら「意外と車キレイやなぁ。機関の程度も良いし」って思うこともあります。
その理由は?
普通に車を乗っていれば外装にキズが付くともありますし、室内も汚れたりキズが付いたりすることも当然ありますよね。
遊びによく使う1BOXカーと買い物メインの小型車では使い方が違うのでキズや汚れ方も変わってくるのも当たり前です。
それに車の使い方(用途)や地域の環境(雪国や海沿い)によって、どうしても付いてしまうキズや汚れって仕方がないですよね。
それから、忙しくてどうしても洗車をする暇がないって人も多いと思います。
ただ、洗車や室内の掃除をまめにしていなくても日ごろから気を付けていれば、使い方に関係なく付かないキズや汚れなどもあります。
例えば
- 運転席のドアエッジのキズ(ドアを開けた時に当たるキズ)
- アルミホイール(ホイールカバー)の擦りキズ
- 室内のダッシュボードやメーター周りのなどの普段触らない部分
- 室内の天井などの汚れ(手あかやシミ)・キズ
- ほったらかしにして出来るシート下の食べ物のカスやジュースのシミ
などですね。
やっぱり車屋目線で見てしまうと、パッと車を見てキレイでもこの辺りに汚れやキズがあると「丁寧に乗ってないなぁ」って思ってしまいます。
逆に何となく「雑に乗っているなぁ」って感じになっちゃいます。
それに、この辺りの部品は部分修理するのが難しく、あまり直さない部分なので車全の価値(査定額)が下がることも普通にあります。
車屋が買取して商品としてキレイに掃除や修理(鈑金塗装)をしても、この辺りにキズや汚れがあれば、やっぱりイマイチな感じの仕上がりになっちゃいます。
なので、マメに洗車をしている車であっても、それだけで車屋が「洗車してキレイから程度いいなぁ」って思うことは少ないです。
逆に外装に多少キズはあっても、年式相応な感じの部分的なキズや汚れであれば「車の程度が悪い」とも思わないです。
定期的なエンジンオイル交換が大事!
車を所有していると、タイヤなどの消耗品の交換や点検・整備、洗車やWAXがけなどいろいろとやらないといけない事ってありますよね。
その中でも個人(ユーザー様)が一番気にしないといけないのが「定期的なエンジンオイル交換」です。
実は、この「定期的なエンジンオイル交換」をしているかどうかで、車を大事に乗っているか、車全体の程度が良いかの判断のポイントにする車屋は多いです。
一昔前では、個人でも定期的にエンジンルームの中の点検をしたり車全体のチェックをするよう推奨されてました。
教習所で習う運行前点検やタイヤなどの各項目の定期点検ってやつですね。
ただ、今の車は個人で納車前にチェックしたり定期的に点検をしないといけないほど故障したり不具合が起きたりしないです。
それに、ほとんどの車がコンピューター制御になりエンジンルームもカバーをしていて簡単に点検出来ない車が増えましたもんね。
なので、逆に個人の点検はあまり勧めず、不具合が起こったらすぐに車屋や修理屋に連絡をしてもらうって感じです。
しかし、今でも「定期的なエンジンオイル交換」だけは個人(ユーザー様)に管理して行ってもらわないといけない最低限の項目です。
車屋は、この最低限してもらわないといけない「定期的なエンジンオイル交換」すらしていないのであれば、車全体の程度が良いわけがないって思いますね。
逆に「定期的なエンジンオイル交換」をしっかりしている車であれば、何となく機関的には問題のない車かなぁって判断する車屋は多いです。
ちなみに「定期的なエンジンオイル交換」の頻度(サイクル)ですが、長くても半年に1回(年2回)ってところです。
定期的に交換しているけど、距離も乗らないから1年に1回ぐらいって感じは、さすがにこの話の中の「定期的なエンジンオイル交換」には入らないかなぁって思います(^^;)
その他にも理由がある!
でも、ただ単にエンジンオイル交換だけをしているから程度の良い車って判断しているわけではないんです。
定期的にエンジンオイル交換で店(車屋など)に行っていたりすれば、その時に店の店員が他の消耗品など気になった箇所を教えてくれたりします。
やっぱり、交換が必要な時期になっている消耗品だったり本人では気付かなかった小さな(初期症状の)不具合箇所が分かれば
「それじゃ、アカンのやったら、そこも交換(修理)しとこうかなぁ」
って感じに、多くの人はなると思います。
結果、何も自分で気にしてなくてもタイヤやワイパーなどの消耗品の点検・交換も同時に出来て、車をしっかり管理していることと同じになります。
実際に、「自分では定期的なエンジンオイル交換ぐらいしか気にしていない」っていう人の車って、以外に他の消耗品なども定期的に交換されている事が多いです。
それに中古車として販売しても前ユーザーが「定期的なエンジンオイル交換」をしっかりしている車は、していない車に比べても後々のトラブルも少ないです。
けっこう、調子よく走ってくれている車が多いと思います。
この辺りは、車屋の考え方というよりも実際の今までの経験からしてって感じなので、だいたい正解かなぁって思います。
もちろん、他の事は何せず、エンジンオイル交換だけしかしていないっていうのは、ちょっと別の話になっちゃいますけどね(^^;)
まとめ
まぁ、簡単にまとめてみると
- 運転の上手い下手や、洗車やWAXをマメにしているよりも「丁寧に乗ろう」と心掛けている人の車のほうが車の状態は全体的にキレイことが多い
- 意外と「定期的なエンジンオイル交換」さえ心掛けていれば、自分でいろいろ点検管理しなくても程度の良い状態で長く乗り続けれられる
って感じですね。
本当は、マメに洗車してWAXかけて、オイル交換などの定期点検整備もしっかりして、丁寧に乗ることを心掛けることが一番良いことですけど。
でも、なかなか理想どおり全て出来る人って少ないと思います。
車の管理をするっていうよりも、車の手入れ(管理)が趣味って感じになっちゃいますもんね(^^;)
とくに「日ごろから丁寧に乗ることを心掛ける」って、けっこう難しいと思います。
それに、実際に期間や走行距離を考えてエンジンオイル交換をちゃんと定期的にしている人って意外と少ないです。
もちろん、おっさんも偉そうに言ってても出来てないと思います(^^;)
だからこそ、「丁寧に乗ろうと心掛けている」や「定期的なエンジンオイル交換」をされている車は程度が良いと思われるんですよね。