最近の車って、スマートキーの電池残量が少なくなったら、ディスプレイやメーターなどでお知らせしてくれる機能が当たり前って感じになってきていますよね。
なので、以前のようなスマートキーの電池切れが原因でいきなり
「エンジンがかからない」「ドアがボタンで開けれない(閉まらない)」
ってことも少なくなって、その場で少しアタフタするってことも減ったと思います。
でも、お客様からのスマートキーに関しての連絡(問い合わせ)って
「なんか、メーターに電池が少ないって表示されてんけど、どうしたらいい?これって自分で電池交換出来んの?」
って感じで、やっぱり今でも「電池交換どうしたらええの?」っていう電池切れの時と同じような連絡です。
そこで、「スマートキーの電池交換のやり方」と「電池についてちょっとした疑問」のところをお話していきます。
スマートキーの電池交換のやり方
メーカー(車種)によって電池のサイズや交換方法は少し違ってきますが、基本的なところは一緒で、どのメーカーのモノも簡単に交換出来ます。
たぶん、初めてって人でも「なんや、思ってたより簡単やん!」ってなると思います。
おおまかな手順としては、
- スマートキー本体に内蔵されているメカニカルキーを抜く
- 本体のカバーをマイナスドライバーなどを使ってカパっと外す(バラす)
- カバーを外すと電池が出てくるので新しいモノと交換する
- 逆の手順で元に戻す
ってところです。かなり大まかですけど(^^;)
今回は「トヨタ ノア(80系)」のスマートキーで、もうちょっとだけ詳しく説明します。
最初に、メカニカルキー(ドアを開けるための補助キー)を抜きます。
このスマートキーの場合は、メカニカルキーを抜いたところにカバーを外すためコジる用の溝があります。
この溝に何かをツッコんでカパってカバーを外すんですが、このメカニカルキーの先端がマイナスドライバーのようになっていてコジる用の道具になっています。
これ、何気に便利なんですが、ユーザーで知っている人ってけっこう少ないんですよね。
上記の写真でも、前に交換した人(たぶんユーザー)がメカニカルキーを使わずにマイナスドライバーなどでコジってたと思います(^^;)
メカニカルキーの先端を溝の挿してクイっとひねると簡単にカバーが浮くので後は手(指)でパカっと外せます。
そうすると、中に電池があるので新しいモノと交換します。
電池もツメで固定されていて指(爪)で引っかけても取れるんですが、取れにくい場合は小さな(精密)マイナスドライバーなどを使えば簡単に外せます。
新しい電池を取り付ける時は、電池をパコって押せば簡単に取り付けれます。
あとは、外した手順で元に戻せば完了です。
なかなかカバーが外れない場合は?
スマートキーの中でもカバーが外れにくい(メチャクチャ固い)モノがあって、ぜんぜんカバーが外れない(爪を入れる隙間も出来ない)って場合もあります。
そんな時、面倒くさくなってマイナスドライバーなどで無理やりコジ開けたりすると、キズだらけになって見た目も悪くなっちゃいます。
そういう場合は、ちょっと慎重に、でも思いっきりって感じで何回か試してみればパコって外れたりします。まぁ単純に固いだけなので。
それでも固すぎて無理って場合は無理をせず、溝をコジるのではなく薄くて硬いプラスチックのモノで徐々に隙間を広げていったほうがイイですね。
電池の寿命(交換時期)
スマートキーの電池の寿命で、よく言われているのは1~2年ですね。
ただこの1~2年っていうのは、新車ディーラー(メーカー)が説明している目安になっているので、けっこう余裕を持った感じの目安やと思います。
実際のところは(おっさんの車屋での経験上では)、3~4年ぐらいは普通に持つっていうこと(車両)も多いです。
っていうのも、スマートキーの電池の寿命(交換時期)って、その人の車も使い方とか状況(保管場所など)で、けっこう変わってくるんですよね。
なので、おっさんがお客様に電池の交換時期の目安を説明する時は、
- 自分で交換したくない・気にしたくない 車検毎に(2年に1回)
- 電池が弱くなったら自分でやるけど、たぶん忘れる 車検2回に1回(4年に1回)
- 別に気にしない リモコンの効きが弱くなったらでいいんじゃない?
って感じで、その人の考え方(一般的な目安よりも気持ち的なところ)で交換時期の目安を考えたらいいんじゃなかって思います。
正直、電池が切れたからといって、スマートキー(リモコン)が効かなくなるだけで、メカニカルキーでドアは開けられるし、エンジンもかけれます。
その時は、ちょっと面倒くさい(少しアタフタする)けど、車を動かせなくなるってこともないです。すぐ電池交換も自分で出来ますし。
電池の減りが早いのは何が原因
ただ、電池の寿命がやたら短い(減りが早い)って場合があるんですが、それはやっぱり何かの原因があると思います。
どれぐらいが短い(減りが早い)っていうと、数か月~1年ちょっとぐらいですね。
そういう場合の原因として多いのは、スマートキーの置き場所(保管場所)で
- 車庫の横の玄関など車両の近く(半径1mぐらいまでのところ)
- パソコンやスマホなど、電化製品など磁気(電磁波)を発するモノの近く
に、いつも置いて置いたりすると電池の減りが早いって言われています。
スマートキーは微弱な電波を出していて車両に近づくと交信するんですが、車両の近くに置いていると常に交信しようとする状態になってしまいます。
また、電化製品の近くに置いていても、誤作動で常に交信しようとする状態になってしまい電池の減りが早くなってしまいます。
なので、こういった場所をスマートキーの置き場所にしないようにすれば、電池の減りが早いってこともなくなる(逆に長持ちする)って場合も多いです。
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電池はどのメーカーのモノとか決まっている?
たぶん、どのメーカーでも新車時の電池ってパナソニックのモノが多いと思います。
おっさんが部品屋で、他の部品と一緒にその車種(車体番号など)で注文する時も、パナソニックの電池を持ってきますね。
なので、お客様に「どこのメーカーの電池がイイ?」って聞かれれば、無難にパナソニックって答えますが、べつにどこのメーカのモノでも関係ないですね。
メーカーによって変わるのは電池の長持ち度(容量や性能)で、これは何でもそうですが「メーカーや価格によって性能は違う」ってだけです。
100均ショップの電池ってどうなの?
これ、お客様によく聞かれるんですが、100均ショップで売られている安い電池でも普通に使える?ってところなんですが、べつに問題ないです。
安い電池を入れると、急激に電池の減りが激しくてなるってモノでもないです。
もちろん、普通の(パナソニックなどの)電池などと比べて価格が安い分それなりの性能なので、やっぱり寿命も短いと思います。
でも、極端に寿命が短くなるって事もないので、そこまで気にする事でもないと思います。
例えば、普通の電池なら3年ぐらい持ったけど、100均の電池なら1年半~2年前後って感じやと思います。
といっても、価格も普通の電池に比べて1/3~1/4ぐらいの価格なので、どっちがいいのか?(お得なのか?)っていうのも微妙ですよね。
その辺りのどう考えるかも、その人それぞれやと思います。
お店で交換してもらった場合の費用
交換は簡単って言っても「自分で交換するのは面倒くさい(電池を買いに行かなアカンし)」「でもよく分からない」って人もいますよね。
それだったら、店でやってもらうのが手っ取り早いです。
どこでスマートキー電池交換をしてもらえるのかっていうと
- 車屋(修理屋、新車ディーラー・中古車屋)
- カー用品店・用品を扱っているタイヤ屋
- ガソリンスタンド
で、車関係の店ならどこでもって感じですね。
ただ、すべてのサイズ電池を在庫しているって店も少ないので、すぐ行ってやってくれるのはその車種を扱ている新車ディーラーですね。
そして、スマートキーの電池交換の費用は、500円~800円ってところじゃないでしょうか。
修理屋、新車ディーラー・中古車屋であれば、電池交換ってサービ作業の扱いの店が多いので電池代として500円ぐらいやと思います。
単純に電池のサイズによって価格は少し変わってくるけど、1つ1つ価格を変えるのは面倒くさいので一律500円にしているって感じの店が多いです。
カー用品屋やガソリンスタンドに関しては、電池交換も作業(商売)の1つって考えで、電池代+工賃での価格設定にしている店が多いです。
まとめ
スマートキーの電池交換に関しては
「車の用品やから、自分で交換するにしても何か気を付ける事とかがあるのかな?店に頼んだほうがええんかな?」
って人も多いですが、電化製品の電池交換と同じようなイメージでOKです。
電池サイズや交交換方法が分からなければ、ネットでその車種名で調べてらすぐ分かりますし、そもそも難しいって作業でも何でもないです。
なので、電池残量の表示が出たとか、ちょっと効きが悪くなってきたって場合は、難しく考えずに早めに自分で交換する事をおすすめします。
ちなみに、おっさんはお得意様であれば車検時など車を預かった時に、勝手に(サービスで)電池交換します。(そういう車屋も多いです)
なので、何故か電池残量の表示が出たりすると逆に「前の時に電池交換してないの?」って怒られたりする事があったりします(^^;)