お得意様が交通事故に遭われて(起こして)しまった時って、必ずと言っていいほど最初におっさんに連絡にあります。
車屋で保険代理店なので当たり前ですが(^^;)
それと、お客様が車屋(保険屋)に連絡してくるタイミングって警察に連絡した後の事故現場で警察待ちの時が多いですが、このタイミングで正解やと思います。
そして、連絡があった時って、ほとんどのお客様が、
「事故してしまって、とりあえず警察呼んでんけど、この後どうしたらいいの?」
って感じです。
事故に遭うことなんてめったに無いので、その後の対応(段取りや手続き)なんて普通分からないですもんね。
それに、交通事故と一言でいっても被害者になったり加害者になったり、事故の大きさや状況で「何をしたらいいのか」っていうのはバラバラです。
そこでおっさんが、車屋(保険屋)としての今までの経験から基本的な失敗しない事故現場での対応の仕方を説明していきます。
事故直後に一番にする事!
「事故を起こしてしまった」や「事故に遭ってしまった」時に一番最初にすることは、
まずは「自分と相手の安全の確保とけが人の救護」、次に「警察への連絡」
です。これは義務なので必ずやらないといけないことです。
ただ、事故のの大きさや状況・時間帯によって、事故直後の対応はいろいろやと思います。
事故が大きいほど、本人さんもパニックになっていることが多いので、これをしないといけないというよりも
「その状況で自分が出来ることをする、慌てて変な事をしない」
ってことが大事です。それで十分やと思います。
慌てすぎて何をしたらいいのか分からなければ、とりあえず「110番に電話」をすればいいと思います。
自分で何をしたらいいのかよく分からないのに変な行動をするよりも警察の指示にしたがって行動するのが一番ですね。
物損だけでも必ず警察に連絡する
よく、「軽く車を当てられた」や「ちょっと車をぶつけてしまった」なんて時に警察に連絡せずに、その場の口約束だけで終わらせるケースがあります。
「急いでいるので警察を待ってられない」「ちょっとの損傷なので警察を呼ぶのが面倒くさい」などの理由が多いと思います。
でも、警察への連絡は義務なので損傷の度合いに関わらず連絡はしないといけません。
それに、警察に事故の届け出をしていないと、後で相手側が意見(どちらが悪いかなど)を変えてきても証拠がないのでトラブルになる可能性があります。
事故の相手が丁寧で信用出来そうな人でも時間が経つと自分が有利になるような言い方をする人って意外と多いですからね。
ちなみに、よく「事故証明(事故の届け出)がないと自動車保険が使えないから事故の届け出を必ずしないといけない」っていう人がいます。
でも実際は、軽い物損などでは警察への届出(連絡)がなくても自動車保険は使えるので、ちょっと考え方は間違っています。
保険会社は事故の届け出(事故証明)と賠償責任(民事)とは別物って考え方です。
警察の連絡(届出)は、保険を使うからっていう理由ではなく、「義務」っていうのと後でトラブルにならないようにするためってところです。
警察の実況見分(物件事故報告)が終わったら
事故現場で警察による実況見分(物損のみの場合は簡単な調書)が終われば、次は車の修理の段取りや相手側とやり取りです。
自動車事故の場合は、実はここからの対応(段取り)が重要なんです!
ここからの対応は、お金(賠償)に関わったり車の修理に関わったりすることなので、後でトラブルにならないようにしないといけません。
けが人がでて救急車で運ばれるような事故の場合は状況でかなり対応が変わってくるので、警察官に聞いて行動するのベストです。
お互いの情報(連絡先など)を確認
被害者・加害者関係なく相手の「住所氏名」「電話番号(自宅と携帯)」は必ず聞く(控える)ようにしましょう。
被害者の場合は、加害者側の「運転免許証の情報」と「車のナンバープレート」も控えるのがベストです。
とりあえず、スマホのカメラで相手の運転免許証や車を撮っておくのがいいと思います。
必ずってわけでもないですが、余裕があれば念のために相手の車の損傷部や接触部なども何枚かは撮っておいたほうがベストですね。
被害者の場合、相手に伝えること
100:0の完全な被害者の場合は、その場で相手(加害者)に
「すぐに保険会社に連絡して、こちらに連絡してください」
と、必ず伝えることです。これはかなり大事なので強めに言ってもいいぐらいです。
修理する車屋が決まっているのであれば、その車屋の電話番号も伝えて相手に保険会社から車屋に電話させるのが一番良いですね。
過失割合がある場合は、お互いが保険会社に連絡しあうってところです。
その場で連絡してもらうのがベストですが相手が保険会社の連絡先が分からない場合は、分かり次第連絡してもらうようにしましょう。
加害者の場合、相手に伝えること
こちらが加害者の場合は、逆にすぐに自分が加入している保険会社に事故連絡する旨を相手に伝えることです。
そして自分の保険会社から相手に連絡がいくように手配するこを伝えます。
これって、加害者側としては、けっこう重要な事で相手(被害者)に少しでも安心してもらえるようにするための大事なポイントです!
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絶対にやっては(言っては)いけないこと!
よくあるのは完全にこちらが加害者になった場合、その場で被害者側に、
「こちらで全て弁償します」「レンタカーなどすぐに借りてけっこうです」
などを相手(被害者)に勝手に言ってしまうってケースです。
こちらが悪いし、どのみち保険を使うので大丈夫だと思って相手との話の中で、ついつい言ってしまうってケースが多いです。
しかし、事故現場での相手との話の中では言ってはいけない事の1つです。
もちろん、相手に要求されても念書(覚書)なんて絶対書いたらダメです。
その場で本人同士がした約束事が保険で補償されないって理由もありますが、何よりも本人同士が交渉をしてしまうと保険会社が介入出来なくなる場合があります。
当たり前のようにある自動車保険の示談交渉サービスが使えないってことです。
そうなると、後々の賠償金などの交渉も全て本人がしないといけなくなってしまいます。
なので、相手側に聞かれたり確認されても賠償(修理費用やその他の費用)などの話は事故現場では一切してはいけません。
とりあえず、相手に何か(その場での要望など)言われても
「すぐに保険会社に連絡しますので!」
って感じの事を言い続けるのが一番いいと思います。必要な事以外(余計な事)は話さないようにするのがいいです。
逆に被害者になった場合も、事故現場で加害者側に賠償(お金)の話をするのはやめといたほうがいいですね。
保険会社(保険代理店)や車屋に連絡!
110番して警察を待っている間や相手との情報交換など平行して保険会社や車屋(保険代理店)に連絡出来ればベストです。
車の損傷具合や加害者・被害者(過失割合)に関わらず、とりあえず連絡先が分かれば、その場で連絡したほうがいいです。
車屋がレッカーの必要な場合の手配や修理の段取り、代車(レンタカー)の手配などの説明も丁寧にしてくれる場合が多いと思います。
自分で車の修理(レッカーの手配など)の段取りをするよりもスムーズに出来ますね。
それに、事故で分からない事などもいろいろアドバイスをしてくれます。これ大事です。
それに知っている車屋があって、そこで自動車保険に入っているのであれば、その車屋に連絡すれば全ての段取りの説明をしてくれるので心強いですよね。
それと、100:0の被害者で車の損傷も酷くなく普通に乗れる場合であっても保険会社には、とりあえず「事故受付」だけはやっておいたほうがいいです。
これは、保険を使う使わない関係なく、とりあえずって感じです。
被害者であっても自分の自動車保険の特約(保険を使っても保険料の割り増しのない傷害一時金などの特約)で使えるものがあったりしますので!
まとめ
その他にも「事故直後にやっておいたほうが良いこと」はいっぱいあります。
ただ、事故の大きさ・現場の状況・時間帯・けが人の有無(ケガの度合い)で、その時のベストな対応がかなり変わってきます。
なので正直、「事故に遭ってしまった時は必ずこうする!」といった完璧な対応はないと思います。
上記で説明した内容は、最低限やっておいてほうがいい対応って感じです。
この対応をしとけばスムーズに段取りが出来て、後の事は保険会社や車屋の仕事です。
正直、後でトラブルになる時は事故直後の初期対応を完璧にしてもトラブルになりますし、個人での対応は限度があります。
ネットで調べてみると「事故遭った時はこうする、あ~する」などいろいろ書いてある記事(サイト)がありますが、簡単にまとめると、
事故に遭ったら、とりあえず自分で判断せずにプロ(警察と保険会社や車屋)にすぐ電話して指示をもらう
ことが、一番失敗しない事故直後の対応の方法やとおっさんは思います。
っていうのも、本人は冷静に事故現場で適正な対応をしていたつもりだったけど、実際はちょっと慌てていて後から
「相手に何であんなこと言ってんやろ?聞かなアカンこと聞いてなかったわぁ」
てなことも、けっこう多いんですよね。