新車の購入を考えていて、欲しい(買う)車種は決まっているけど
「ガソリンとハイブリッドの設定があるけど、どっちのほうがええんかなぁ?」
ってことを、あまり車を使わない(乗らない)お客様からちょくちょく相談されたりします。
そりゃ、この時代ハイブリッド車が燃費が良くエコで環境に良いっていうのは分かっているけど、やっぱり悩むところは「ガソリン車との車両価格の差」ですよね。
「そんなに車を乗らないし価格が高い分、ガソリン代で元が取れるんかな?」
って感じで、そもそもハイブリッド車を買う意味ってあるのかなぁ?って思う人が多いです。
おっさんは、そんな時に
「迷うんやったら、ハイブリッド車にしときなはれ!」
って、きっぱり答えてます。そこで、おっさんの車屋としての考え方をお話していきます。
費用(購入費や維持費など)で考えると?
ハイブリッド車の費用(維持費)からみたメリットといえば、やっぱり「燃費が良いからガソリン代が安く抑えられる」ってところが大きいです。
でも、それだけではなく他に
- 購入時の環境性能割(旧 取得税)が減税(非課税)になる
- 車検の時の重量税が安い(その時の国の制度によって変わる)
- 毎年5月に納税する自動車税が安くなる(その時の国の制度によって変わる)
- 自動車保険の「エコカー割引」などで保険料が少し安くなる(割引がある)
- 整備費用で、消耗品の交換頻度が少なくて済む(減り・劣化が少ない)
などなど、意外といろいろな費用面でのメリットがあるんですよね。
ただ、新車購入時は、ガソリン車でも車種やグレードによって税金の免除・減税(エコカー減税)はあるので、税金に関してはそんなに大きな差は出ません。
なので、購入時に比較が出来る燃費以外のメリットってなかなか分かりづらいと思います。
逆に、デメリットといえば、ガソリン車に比べて車両価格が高いこと!
同じ車種の同グレード(装備)で、ハイブリッド車とガソリン車がある場合、車両価格の差って“20~50万”ぐらいあります。
年々、その差は小さいくなってきてはいますが、やっぱりそれなりの差はあります。
正直、通勤などに使わず、遊びや買い物程度の走行距離が伸びない使い方の人には単純に
「けっこう価格の差があるなぁ、維持費で元なんか取られへんで…」
って感じになることが多いと思います。
正直そのとおりで、この辺りの費用の比較で、新車ディーラーの営業マンのよく言う説明では
「年間1.2万Km以上乗るのであればハイブリッドの方がお得って言われています」
まぁ年間1.2万Km(月1,000kmぐらい)ってかなりおおまかな目安やと思いますが、やっぱり毎日乗ってそこそこ走らないとって感じですね。
ってところで、買い物や遊び程度の普段使いであれば、維持費を全てひっくるめて考えても車両価格の差は、維持費だけでは元は取れないです
ただやっぱり、維持費に関してはガソリン車よりもハイブリッド車のほうがけっこう安いので乗っていれば(所有している時は)お得感は感じられますね。
一番は気持ちの問題?
ひと昔前のハイブリッド車のイメージとしては「標準はガソリン車で、よく乗るのであればハイブリッド車」ってイメージでしたよね。
でも今は逆で、新車購入の場合「ハイブリッド車が標準で、価格が安いのはガソリン車」って感じになっています。
メーカーもハイブリッド車の設定がある普通車はハイブリッド車として車作り(設計)をしていて、“ガソリン車もとりあえず”って感じになっていると思います。
何よりも、国(世界)が、ガソリン車は古い!って流れになってますもんね。
その流れで、ディーラーの営業マンも車両価格が高くてもハイブリッド車を勧めますし、実際にハイブリッド車のほうが売れています。
車屋からすれば、売れているってことは人気があるってことで、それが標準的な車の価格帯になっていて、一般的におすすめする車種(グレード)になります。
なので「仕事などの用途」や「価格重視」で選ぶなら別話ですが、個人で普通に新車選びなら
「その時代に主流(人気)の構造や装備の車種(グレード)を選ぶのがベタ!」
って、おっさんは思いますし、お客様にもこんな感じで説明しています。
正直、この辺りは車の用途(必要性)や価格帯よりも気持ち(その人の考え方)でってところやと思います。
やっぱり、よく売れているハイブリッド車(車種やグレード)は、いろんな考え方の人にも納得できる作り(機能や装備の内容)になっています。
なので、価格帯や車の使い方(用途)でハイブリッド車にするか迷っているのであれば、自分の気持ち(欲しさ)や人気を優先して選んだほうがいいと思います。
欲しい装備を付けていったらハイブリッドになる
新車のグレードを選ぶ時の、あるある話で
「安いグレードで良かったんだけど、装備とか機能を選んでいったら結局、上の人気グレードになってしまった」
っていう、欲しい装備のオプション設定が無くて上のグレードだと標準装備だから、高いけど結局そっちのグレードにしたって人は多いと思います。
よくあるメーカーの作戦で、人気がある装備・機能などをメインのグレード以上に標準装備して、そのグレードを買ってもらおうってやつです。
ただ、最近は上グレードっていうよりも“ハイブリッドには標準装備”ってなってる場合が多くなってきています。
メーカーも「とりあえずハイブリッドにしときなはれ、装備もいろいろ付けてるし少しお得にしてるし」って感じなんでしょうね。
なので、良く売れているグレードのハイブリッドにしとけば、とりあえず一般的に欲しいって思われている装備や機能が付いてることが多いです。
簡単にいえば、ガソリン車を選ぶ選択肢が少なくなってきているってところです。
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売る時の考えたら損はしない?
ここからは、完全な中古車屋の考え方(意見)です。
一般的な個人の使い方(程度や走行距離)であれば新車価格(車種やグレード)に応じて、それなりに買取り(下取り)価格がつきます。
でも、中古車の価格って車種(グレード)の人気度が一番反映されるんですよね。
新車がどんだけ高くても人気のない車種であれば、中古車の価格(相場)は新車価格に比例せず、売れる価格帯(安い価格)になります。
車に限らず、何でも中古品の相場って”人気”で価格が決まりますよね。
初期のハイブリッド車は古くなれば、バッテリーの劣化で燃費がガソリン車とあまり変わらず、ハイブリット車のメリットが少ないってイメージでした。
しかも、駆動用バッテリーの寿命もイマイチで、交換するにしてもすごい費用がかかるので中古車の相場としては新車価格に比例せず安い感じでした。
なので、売却する時は「元がとれるほど高く売れない」って感じでした。
でも年々、技術が進歩して駆動用バッテリーの性能も上がり、年数(走行距離)が経ってもハイブリッドのメリットである燃費も大丈夫になりました。
今では逆に中古車でも新車価格に比例してハイブリッド車はガソリン車より高い!っていうのが当たり前になってきて買取り相場も高くなっています。
単純にハイブリッド車のほうがガソリン車よりも人気があるっていうのもあります。
なので、売る時の査定価格(中古車相場)の事を考えて新車の時にハイブリッド車にするかどうか迷うのであれば、ガソリン車よりも元は取れると思います。
逆に、これからはガソリン車のほうが中古車になった時、主流グレードではなくなり相場(価格帯)が安くるって感じやと思います。
中古車で輸出されることの多い車の考え方は別!
ちなみに、国内で再販されるよりも外国で人気で輸出がされることが多い中古車(車種)があります。
走行距離が多かったり程度が悪い車であっても「っえ!そんなに買取価格が高いの?」っていう車種ですね。
そういう車の場合、買取(下取)価格の査定のやり方が違うので「ハイブリッドだから(新車価格が高いから)」っていう考え方はないです。
輸出される国によって人気や需要・規制があるので、単純に“その国に高く売れるから買取(下取)価格も高い”ってだけです(^^;)
逆に輸出が多い車種は、逆にハイブリッドより修理が簡単なガソリン車のほうが人気(需要)があって買取価格高いって場合も多いです。
まとめ
とりあえず、新車を購入する時に迷ったら
同車種・同グレードでハイブリットの設定があるならハイブリットにしたほうが良い!
って、何となく思っていても正解やと思います。
たぶん、「維持費」や「売却時の価格」などトータルで比較したらハイブリッド車のほうがお得になる(お金がかからない)んじゃないでしょうか
これからの時代、買ってからあとで「ハイブリッド車にして失敗した…」ってこともないと思います。(ガソリン車を買ったらあるかも)
っていうか、もう何年かすれば普通の車を買う時にハイブリッドではなく電気自動車にするかどうか悩む時代になってくるんでしょうね。
ちなみにハイブリッドって乗ってみたらなかなかイイですよ。
乗りごごちも静かでイイし、気持ち的にも「環境に良いエコカーになっている」って気分になっちゃったりしますし(^^;)