弁護士費用特約はホント必要です!自動車保険で必要な特約の1つ

自動車保険の「弁護士費用特約」って必要? 加入・契約・種類

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自動車保険の特約で、多くの人が付けているのが「弁護士費用特約」

年々、当然付けておいた方がイイって感じになってきている特約の1つですね。

おっさんの店でも必ず(ほぼほぼ強制的に^^;)オススメする特約の1つで、ほとんどのお客様がこの特約を付けています。

ただ、やっぱり今でも弁護士費用って聞いて

「事故の時の為に保険に入っているのに弁護士に依頼するほどモメる事ってある?」

って、なんとなく疑問に思われる人も多いんじゃないでしょうか。

単純に、弁護士って裁判沙汰になった時に必要ってイメージですもんね(^^;)

でも、実際には事故でモメて裁判にまでなるって事はかなり稀ですが、逆に弁護士に依頼しないと解決出来ないってケースは増えてきています。

通常の保険会社や本人(個人)での話し合い(交渉)では、どうにもならず話が進まないってケースが増えてきたってところです。

そこで、この「弁護士費用特約」について「今はこういう感じだからホント必要だよ!」ってところを分かりやく説明していきます。

弁護士費用特約には「自動車事故型(自動車での事故のみ)」と「日常生活・自動車事故型」の2種類がありますが今回は「自動車事故型」のお話です。
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弁護士費用特約って、どんなもの?

名前のとおり、相手側への交渉や示談、損害賠償請求などを弁護士に依頼した時の費用(報酬)を保険会社が支払って(負担して)くれる特約です。

ただ、パンフレットなどの説明には、使えるケースがあんまり書いていないんですが、けっこういろんなトラブルのケースで使えたりします。

おおまかにいうと、交通事故で相手側とモメた(トラブルになった)時に、簡単に弁護士などを投入出来る特約って感じです(^^;)

そして、この特約の特徴(内容)としては

この特約だけ使うなら保険の等級は下がらない!

この弁護士費用特約だけを使った場合、自動車保険自体の翌年の等級は下がらないので保険料も上がりません。

この特約だけを使った事故に関しては、ノーカウント事故ってやつですね。

なので、こちらが完全に被害者(100:0の事故)の場合で、こちらの保険は使わないけど、交渉が上手くいかないって場合にも使いやすい特約です。

支払い上限(保険金)と保険料は?

弁護士などに依頼してかかった費用(報酬)の支払上限は保険会社で若干異なりますが、だいたい300万円です。

詳しくいうと、「1事故について補償を受けられる方(被保険者)1名につき300万円が限度」っていう補償内容です。

この特約(自動車事故型)の保険料も保険会社で違いますが年間で2,500円~3,000円程度ってところです。

ただ年々、事故の時にこの特約を使う人が増えてきているので、毎年少しずつですが保険料も上がってきています。

でも、保険料が高くなるってことは、この特約を使われている(必要になってきている)ってことなので、仕方がないんかなぁって感じですね。

この弁護士費用特約を使うケースってどんな時?

この特約って基本的なところでは自分に全く責任がない「もらい事故」の時で保険会社が介入出来ない時に相手側との示談交渉(損害賠償請求)を弁護士に依頼するモノです。

なぜ保険会社が示談交渉が出来ないかは下記で説明します。)

ただ、それ以外でも双方に過失が有り相手側(保険会社)と意見(主張)が異なり交渉が進まない場合などにも、この特約は使えたりします。

保険会社によって、少し補償内容(使える範囲)は異なります。
ただ、どこの保険会社も似たような内容やと思います。

自分に過失のない「もらい事故」の場合

ほとんどの自動車保険には「示談交渉サービス」が付いています。

これは事故を起こしてしまった時に、お客様(保険契約者など)に代わり相手側との話し合いや示談交渉などをしてくるというサービスです。

自動車保険は交通事故を起こしたら保険会社が相手側との示談交渉や書類の手続きなどを全てしてくれるのが当たり前になっていて安心ですよね。

っただ!

交通事故でこちら側が完全な被害者(過失0、100%相手が悪い)の場合、こちらの保険会社が相手側と示談交渉などをする事は出来ません。

なぜ、自分の加入している保険会社が交渉などを出来ないかというと自動車保険(対人・対物賠償保険)は相手側への賠償のための保険になります。

保険会社の示談交渉サービスは、賠償金をスムーズに支払うために必要な事って感じです。

ただ、全く賠償責任がこちらにないのに保険会社が交渉してしまうと弁護士法(第72条 非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)にひっかかってしまいます。

「保険会社が相手に支払う賠償金もないのに、事故の交渉なんてしたらダメだよ!弁護士じゃないんだから」って感じです。

なので、こちらに過失がないと保険会社は相手側との示談交渉などは一切できません。

それと、相手側と過失割合の交渉で「100:0」にする交渉もこちらの過失(賠償責任)をなくす交渉なので保険会社は出来ません。

そうなると、相手(加害者)又は相手側の保険会社と過失割合などの交渉や示談などの話し合いを被害者自身でしなくてはいけなくなってきます。

スムーズに話が進めば問題はないのですが、なかなか個人での交渉は上手くいかないことが多く、示談がすすまないケースも多いです。

そこで役にたつのが、この「弁護士費用特約」で、本人の代わりに相手側と示談交渉を依頼できます。

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過失割合や金額に納得がいかない・交渉が進まない場合

相手側との交渉で納得いかず示談交渉が進まない場合などのケースにも使えたりします。

例えば
  • 保険会社の(相手側・自分側のどちらも)提示する過失割合に納得がいかない
  • 相手側の提示する保険金(損害金や慰謝料)に納得がいかない
  • 相手側が自動車保険に入っていなくて、話が進まない・支払をしない(逃げる)

などなど、自分の保険会社がやってくれる示談交渉では納得がいかない、示談交渉はしてくれたけど相手側が損害金(賠償金)を支払ってくれないってケースです。

やっぱり、保険会社といっても出来る事は限られているので(一般的な示談交渉をするだけなので)、それ以上の交渉を望むのであれば弁護士などに依頼するしかないです。

ただ、こういうケースでこの特約を使われる人が年々多くなってきているので、こういう時の為の弁護士費用って言ってもいいかもしれないですね。

加害者の場合にも使えたりする!

この弁護士費用って上記の説明どおり、被害者になった時とか双方に過失がある場合などに使う事が多いです。

でも、こちらが加害者の(100%こちらが悪い)場合でも使えたりします。

例えば
  • 被害者からの要求(請求)が度を超えていて保険会社では対応できない
  • 保険会社を通り越して直接、自分に要求を言ってくる(いやがらせ)
  • 相手(被害者)が起こりすぎて、交渉などが全く出来ない

など、保険会社や自分では対応できなくなった場合に弁護士に話をしてもうら(話し合いの窓口になってもらう)って感じです。

あまり、こういうケースで交渉を弁護士に依頼するってことは少ないですが、ちょこちょこあったりしますね。

入っていないと交渉が不利になることも…

相手の保険会社(加害者側)との交渉の中で、話がまとまらない時などに

「裁判していただいても結構です、こちらの意見は変わりません」

などと加害者側なのに強気な態度をとってくる担当者がたまにいます。

いまだに「裁判」という言葉を出せば、相手がビビッて弱気になり交渉が保険会社(支払い側)の有利になるとでも思っているんでしょうかね。

でもやっぱり、そうなふうに言われると「余計な費用がかかる」「手間と時間がかかる」など思う人がほとんどなので、保険会社からすれば効果的な言葉かもしれません。

でも、その時に弁護士費用特約を付けていれば

「そうですか。弁護士に相談してみます!」

って簡単に言い返せますよね。

もちろん、裁判を本当にする気ではなく、売り言葉に買い言葉って感じです。

それに保険会社も実際のところ裁判をしたいわけではないので、こちらが

「弁護士費用特約があるので裁判でも何でも納得できるまでやってやる!」

という態度を見せれば逆に弱気に(長引く交渉が面倒くさく)なり、こちらが有利になることもあります。

なので、事故での示談交渉時の強いお守りとしての役割もあると思います。

まとめ

上記で説明したように車屋の代理店からすれば、この特約は

「必ず入っておいたほうが良い特約の1つ」

と思っています。おっさんはお客様に「絶対」って言葉を使ってますけど(^^;)

ただ、実際には弁護士に依頼しても裁判まで発展するケースは稀で、交渉だけで示談になるケースがほとんどです。

なので、この特約の考え方は「裁判したら費用がかかるから…」て感じの考え方ではなく「交渉などでモメた時に役に立つ!」っていう考え方が正解ですね。

それに、使わなくても相手側(保険会社)との交渉時に入っているだけで少しは役に立つって特約です。

保険料も特約の中では、さほど高くはないので入りやすい特約ともいえます。

おっさんからすれば、特約などせず基本セットの中に入れたら(自動付帯したら)いいのになぁって思っているぐらいです。

っていうか、自動付帯になっている保険会社も出てきてるので、何年かすればどこの保険会社も当たり前に自動付帯になってるんでしょうけどね(^0^)

車屋のおっさん

大阪で中古車販売店・損害保険代理店をやっています。
車屋としては、そろそろベタランぐらいの歴になるけど、気持ちは永遠の中堅!車業界の常識も日々変わってきているので毎日が勉強やと思っています。

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