中古車屋をしていると、自分で洗車をあまりしない(したことのない)お客様から
「洗車(自分で手洗い)はどうするの?道具選びって何を気にしたらいい?」
って感じの事を、ちょくちょく聞かれることがあります。
意外と「洗車は難しくて手間」とか「ちゃんとした洗車をしないといけない」って思ってる人が多かもしれませんね。
ネットで洗車の仕方など調べてみても、いろいろと洗い方・手順などが出てきますが、
「ま~、細かく難しく書いてあるなぁ。はじめの時(あまり分からない時)は、もっと単純で簡単でいいのになぁ」
って、おっさんは思ってしまいます。
なので、おっさんはお客様に洗車の仕方・道具など聞かれた時は、はじめに必要最低限の道具と基本的な洗い方の3つのポイントだけ説明しています。
洗車道具は、とりあえず安いモノでOK!
はじめて洗車してみようって人であれば当たり前ですが、まずは洗車道具が必要です。
洗車道具といっても、いろんなモノがあって種類もいっぱいあるので何を買えばいいのか分からないって人も多いと思います。
とりあえず、基本(最低限)必要なモノは、
- バケツ
- カーシャンプー(ノーコンパウンドの中性タイプ)
- 洗車スポンジ(出来ればボディー用とホイール用の2つ)
- 拭き取りタオル
- 脚立 / 洗車台(背の高い車など)
ってところですね。
この中で、とりあえず買ったほうがいいのは、「カーシャンプー」「洗車スポンジ」ぐらいで、その他は家にあるもので代用出来るなら、それでいいと思います。
ただ、「カーシャンプー」「洗車スポンジ」といっても、価格が安いモノから高いモノまで多くの種類があります。
高いモノはイイに決まってますが、洗車に慣れていなければ使っていても良さがイマイチ分からないと思うので、最初は安いモノでいいと思います。
カー用品店やホームセンターなどで洗車用として売られているモノで、「とりあえず安いからコレでええかな」って感じの選び方でOKです。
その他にも、いろんな洗車グッズが売られていますが、ある程度洗車に慣れてきて自分の洗い方で必要かなって思ってから揃えたほうがいいです。
食器用洗剤でもOK?
カーシャンプーの代用として「食器用洗剤を普通に使っている、ぜんぜんOK!」っていう人もいますが、おっさんはあまりおすすめ出来ないです。
車(ボディー)に食器用洗剤は絶対ダメってことは無いですが、やっぱり車用品じゃないので慣れていないと使いにくいと思います。
薄める(希釈の)割合とかちゃんと洗剤を流せているのかなど自分で考えながらやらないといけないですし。
それに、食器用洗剤でも種類(商品)によって特徴が違うので、使い方(洗い方)も洗剤によって少し変えていかないといけないと思います。
ま~、カーシャンプも食器用洗剤に比べてそんなに高いモノではないでのスポンジと一緒に買ったほうがいいですね。
ポイントその①「シャンプー・スポンジは常に泡泡」
それでは、洗う時のポイントの説明です。
まずは、バケツにカーシャンプーを入れて水で薄めて泡立てていきますが、常にバケツの中は「泡泡」にしておくってところがポイントです。
これは、「泡で汚れを落とす」「洗いやすい」などの意味もありますが、一番に「泡でボディーに洗車傷を付けるのを防ぐ」のが目的(理由)です。
とりあえず、スポンジもボディーも「泡泡」にしとけば、洗い方(こすり方)などを気にしなくても目立つ洗車傷などは付かないと思います。
ただ、「泡泡」といっても無理やり泡立てたカサカサの泡ではなく、ほどよくしっとりした(粘り気のある)感じの泡がベストです。
ちょっと例えるなら日焼けした体を洗う時にボディーシャンプーを多めでタオルを泡泡にすれば、擦ってもあまり痛くないって感じですね。
説明も例えも、ちょっとおかいしかな。ま~、そんなニュアンスです。(^^;)
ちなみに、おっさんがお客様に聞かれた時におすすめする「イイ感じの泡泡になりやすくて使いやすいそうなカーシャンプー」は、
シュアラスター カーシャンプー1000 S-30[1000ml] 商品ページはこちら
「ノーコンパウンド」「中性」の、どんな車(色)でも気にせず使えるオールマイティー(ベタで基本的)なカーシャンプーです。
とりあえず試しでって感じで買うには、そんなに安くも無く普通で量も多いかもしれませんが、なかなか良い理想の泡立ちになります。
それに、コレを使っちゃうと「ええやん、コレで十分やん」って人が多いので、初めからコレを買っておいてもイイと思います。
カーシャンプーについて詳しくは ↓↓↓
ポイントその②「水は思ったよりタップリ使う」
よく聞く洗車の手順で、
「はじめにボディーに全体に水をかける」→「スポンジで洗う」→「最後に汚れ・泡を水で流し落す」
って感じで水は、はじめと終わりだけ使い、スポンジで洗っている時は水を止めて必要最低限しか水を使わない洗い方をする人って多いですね。
無駄に水をかけまくったり、出しっぱなしにするのは「もったいない・無駄になる」って考え方が一番多いと思います。もちろん間違ってはないです。
でも、ボディーを傷つけないようにするのと汚れをちゃんと落とすには、水をタップリ使うことが大事(必要)なことです。無駄ではないと思います!
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まずは、はじめにボディーに水をタップリ勢いよくかける
スポンジで洗う前にボディーに水をかけるってイメージはみなさんあると思います。
ただ、「ジャ~」って感じでボディーを濡らして終わりって人が多いですね。
でも本当は、スポンジで洗う時に大きな擦りキズにならいないように埃や砂(ちっちゃな石など)を落とすための作業なので、濡らす程度ではあまり意味がないです。
なので、ホースの先をつまんで、「プシャーッ」って水をかけて埃や砂を水圧で飛ばす感じのほうがイイです。
ここは少し時間をかけて念入りにすることがポイントです!
スポンジで洗った箇所は部分的にすぐ洗い流す
車全体を洗ってから最後に水で洗い流すのではなく、
ドア1~2枚洗ったら水で流す、天井は左右2回に分けて洗う
って感じで、部分的に洗ってその都度、泡(汚れ)を流していくのほうがイイです。
思った以上にシャンプー(泡)は乾くのが早く、乾いたシャンプーは水だけでは洗い流せない(またスポンジで洗わないといけない)ので、すぐ水で流すことが大事です。
とくに夏場などは、洗っているそばから乾いていくので、ドア1枚ずつ洗っては流すって感じでもいいぐらいやと思います。
スポンジで荒い終わったら、最後に念入りに水で洗い流す
ほんどの人が最後に車全体の泡や汚れの残りを水で洗い流すと思います。
ただ、人の洗車を見ていると、おっさんはいつも声を大きくして言いたくなるのは、
「それぐらいじゃ、泡や汚れがキレイに流せてない、まだまだ残っている!」
です。パッと見てキレイに流せてると思っても、けっこう泡や汚れは残っていたりします。
なので、パッと見で判断するのではなく、もう1回車全体を(部分的にも)念入りに水で洗い流すことが大事です。
ま~、これぐらいすると「何回も同じところを流して、水を使いすぎなんちゃう?」って思ってしまうかもしれないですが、洗車では大事なポイントです!
ポイントその③「隅々まで洗い、洗い残しをなくす」
スポンジでボディーを洗う(こする)時のポイントは、単純に「洗い残しをしないように気を付けながら洗っていく」だけです。
よく洗い方で「スポンジは一定方向でやさしく洗う」などありますが、この洗い方はけっこう疲れるので洗車に慣れてないと持続せず洗い残しが逆に多くなったりします。
なので、最初はスポンジの使い方(ボディーの擦り方)などは、あまり気にすることはないです。普通に洗うって感じでいいと思います。
どれだけ、正しい手順や洗い方をしても洗い残しがあったら意味がないので「洗い残しをしないようにする」って意識して洗うことが大事です。
正直、スポンジを泡泡にしとけば洗い方(方向)や擦る強さはあまり関係なく、ボディーに目立つ洗車傷が残ることはないと思います。
洗い方(スポンジの使い方)などを気にするのは、洗車に慣れてきて自分に合った洗い方が分かってきてからでいいんじゃないんかなぁって思います。
まとめ
はじめての時や洗車に慣れていない時期は、この3つの基本のポイントさえ抑えておけば十分やと思います。
これで、ちゃんと「洗車してキレイになった!」って感じなると思います。
ただ、説明した内容をちゃんとするのは難しい事はないですが、時間もかかりますし面倒くさい作業かもしれないです。
でもやっぱり初めのうちは、時間がかかってもしっかりやったほうがイイ思います。
そして、洗車に慣れてくれば車の汚れ具合や天気(外の温度)、洗い場所(環境)などで状況に合った洗い方が分かる(出来る)ようになっていきます。
そこから自分に合った道具選びや細かい洗車の仕方を覚えていけば、より車をキレイな状態で維持していけるんじゃないでしょうか。
最後に短く簡単に例えて説明すると「髪の毛をキレイに洗う要領で!」って感じですね。
…ちょっと違いますか(-ε-;)