たま~にお客様から他の中古車屋でとった見積の内容(項目や費用)について聞かれたりするんですが、やっぱり多いのが諸費用の内容(項目)です。
「これって何、必要なん?高すぎない?この項目はいらんって拒否出来へんの?」
って感じで、よく分からない項目がいっぱい入っていたりして、何が本当に必要な項目なのか、料金は妥当なのかって疑問ですね(-0-:)
中には同じ中古車屋から見ても「何じゃこの項目、やりすぎやなぁ、どうやってお客様に説明してるんやろ?」って思うぐらいの見積りもあったりします。
ま~、このような諸費用の取り方に関しては、業界内でも問題視されていて、販売方法(商売のやり方)の中でも「中古車販の闇(グレーゾーン)」って感じになっています。
そこで、「自分の店の諸費用は良心的!」って勝手に思っているおっさんが中古車の諸費用についてお話していきます。
そもそも諸費用ってどういうモノなの?
諸費用って中古車を登録(車検)して販売するのに実際に(実費で)必要になる費用なので、車を売った事による店の利益ってモノではないです。
登録や申請の代行費、納車などの費用も実際に動いた分の手数料をもらうって感じで、お客様が自分で出来る事であれば費用はかからないモノになります。
ま~、登録(名義変更など)に関しては、名義(前所有者の書類)の関係でお客様が自分でしたいと言ってもお店が費用をもらってするっていうのが基本です。
なので、諸費用に入っているその他の項目に関しては、
「諸費用に入れるのはおかしい、車両代金に含むべきモノ、別途費用が必要ならオプション(任意)にするべきやろ!」
って、おっさんは思いますし、実際そうやと思います。
これ何故、他の項目を諸費用に入れたおかしいとかっていう話になるかというと、一般的に「諸費用は必要な費用」ってイメージあるからですね。
登録や納車に本当にかかる費用では無いのに「お客様にこの項目は必要で省けない」って思わせてしまう事が問題なんです。
お客様が内容をよく理解していないのに(分からないような項目にして)「諸費用やから仕方ないんかな」ってなるのが問題なんです。
ただ現在は、厳格で義務(罰則付き)のあるルールがないので、実際のところ「諸費用の項目などは店で自由に設定、お客様が納得して買ってるからOKやん」になっています。
なので、お客様が諸費用の内容を理解して、おかしい・おかしくないっていうのを判断しないといけないのが現状です。
一般的な諸費用の内容(項目)って?
一応、一般的な(何となく普通に認められている?)項目っていうのがあって、
- 税金・保険 (自動車税や重量税、自賠責保険・リサイクル料金など)
- 登録に伴う費用 (名変や車検、車庫証明申請などの店の代行費・手数料)
- 法定費用 (預かり費用で登録などに必要な印紙・証紙、プレート代など) 納車(法定)点検・車検整備 費用 (店によって車両代金に含むかどうか番う)
- その他の個々による納車・登録に必要は費用 (他府県登録費用・納車費用など)
って感じで、「実際に登録(名変や新規検査)で必要な費用」と「リサイクル料金など新所有者が負担する(引き継ぐ)モノ」ってところです。
ま~、ほとんどの中古車屋の見積りには、この税金や費用は諸費用の中に入っていて、車両代金の他に必要(普通にいる)かなぁって項目です。
それと、自動車業界(自動車公正取引業議会)では諸費用に関してもう少し厳しく「適正なルール(項目)」っていうのがあって、それ以外は「不適切な諸費用」になっています。
ただ、この業界が定めているルールは現在は義務でなく推奨になっているので、このルールどおりの諸費用にしているって店は正直少ないです。
なので、上記で説明している項目が「中古車を買うなら、一般的にかかる諸費用の内容(最低限かかる費用)」って感じですね。
「適正な諸費用」「一般的な代行費用など相場」に関してはこちら ↓↓↓
その項目は、ただの店の利益確保の為?
さて、前置きが長くなりましたがここから本題です(^^;)
上記で説明した一般的な項目以外の「その他(闇)の項目」について、おっさんの考え方をお話していきます。
基本的には全ての項目が「車両価格を安くするために(高く表示すると売れないので)、安くした分の利益を諸費用の何らかの項目にして帳尻をあわしている」ってモノです。
ま~、簡単に言うと「車両で利益が出えへんから、諸費用で抜こかぁ」ってやつです。
納車準備費用(納車点検費用などではないモノ)
「納車をするためのいろいろな準備の費用」やと思うんですが、けっこう多くの店で普通に諸費用に入っていて省けない費用になっていたりします。
ネットで諸費用の内容なんて検索したら、普通にかかるみたいな感じになっていたりします。(こういう費用をとっている店のサイトかもしれませんが…)
おっさんからしたら、ただの店の利益で本来は車両価格に含むモノです。っていうか、含むも何も「準備費用って…」って思います。
ま~、昔から一部の店が取っていた項目ですが、普通っぽくなってきたので、いろんな店が諸費用に入れるようになったって感じですね。
クリーニング・洗車 費用
納車前にキレイにする費用なんでしょうが、展示する前に掃除(商品化)していないのか、納車前の洗車すらお金を取るのかって疑問なところです。
プロ施工のボディーコーティングみたいに、専門業者に依頼して内外装をさらにキレイにするのやったら分かりますが、それだったら諸費用じゃなく(任意の)オプションですよね。
たぶん、諸費用に入っているクリーニング費用って、その店の人がそこそこの感じで掃除をするぐらいなので「ただの店の利益」です。
検査代行料(登録費用と二重取り)
検査受渡し(車検2年付きなど)の場合、「登録費用」と「検査代行料」の2つの代行費用をとっている店もあります。
ちょっと店のやり方で番うだけかもしれませんが、登録費用(1つの項目)を「名義変更」と「新規登録(車検代行含む)」で料金を分けているって店も多いと思います。
実際に名義変更などの登録よりも手間や作業がかかるので普通(項目を分けているだけ)って感じもするんですが、問題なのは料金設定です。
通常の検査受渡しの場合の登録の流れで言うと「車検をして同時に新規登録」で、登録費用をもらっているので、別途そんなかかるようなモノではないです
たぶん、一般的な相場でいうと10,000円~20,000円ぐらいかなぁって思います。
それを登録費用+検査代行料30,000円~って感じになっているのであれば「ただの店の利益」です。
仕入れ時にかかった費用あれこれ
けっこう珍しいですが「仕入れにかかった費用(輸送費・その他いろいろ)」をよく分からない項目名にして費用を取っている店もあったりします。
注文販売(オークション代行)などで、完全に車両代金と手数料・仕入れにかかった実費を分けている売り方であれば分かりますが通常(展示車)の販売であれば無いです。
それって普通は仕入れ額(原価)で販売時には車両価格に含むモノで、単純に諸費用で利益を出したいから、とりあえず項目(費用)を入れているだけです。
その他のいろんな項目
その他にいろいろな項目で費用を取っている店があったりするらしいですが、ちょっとおっさんには項目名までは分からないです(-0-;)
でも言えるのは、特別な登録(納車)でない限り、そのよく分からない全ての項目は「ただの店の利益」「車両価格に本来含むべきモノ」です。
まとめ 諸費用じゃなく車両販売の利益の一部
ってところで、お客様が見積りの諸費用を見た時に「これ必要なん?」って思うような、よく分からない項目は本来、諸費用として必要な費用ではありません。
ただ、こういう項目を入れいている店ほど「この費用は当店では必要なんです、抜いたり出来ないんですよね~」って強制になっています。
そりゃそうですよね、その項目の利益も考えて車両価格を設定しているんですから。
なので、そういう項目(上記の説明で「ただの店の利益」って言っている項目など)は、車両価格の一部で、車両を販売した利益の一部です。
そういう中古車販売の諸費用の取り方もこの時代の商売のやり方なのかもしれませんが、やっぱりお客様からしたらダマしに近い売り方ってなると思います。
でも、やっと自動車業界(自動車公正取引業議会)でもこのような諸費用の闇って言われるぐらいの売り方に対して本格的に(規制などに)動き出しているようです。
ま~中古車屋側のおっさんからしても、もっとお客様がどの店でも安心して買えるような時代になってくれるといいなぁって思います。