自動車保の車両保険には種類あって、個人の場合には「一般条件」と「車対車+A」のどちらかを選ぶのが一般的(ほとんど)なんですが
「あ~それねぇ、どうしようかなぁ、って何が違うんだったっけ?」
ってふうになる人って、けっこう多いんじゃないでしょうか。
たぶん、だいたいの人が補償内容の差で「高いほうの車両保険」と「安いほうの車両保険」ってぐらいの認識やと思います。
なので、車両保険には何となく種類(保険料の違い)があるのは知っているけど、細かい内容の違いや特約など詳しく知っている人って少ないと思います。
そこで、車屋の保険代理店のおっさんが車両保険の「一般条件」と「車対車+A」の違いや補償内容について、分かりやすく簡単に説明していきます。
ちなみに車両保険の簡単な説明と加入の考え方は↓↓↓
違うのは「補償対象の範囲」と「保険料」
補償対象の範囲(条件)が違うといっても車両保険としての「自分の車の補償」っていう基本的な考え方やルール(約款)は一緒です。
車両保険で定めているの補償範囲の全ての損害(被害)が対象になるのが「一般条件(フルカバータイプ)」になります。
そして、「車対車+A」は、補償範囲を限定して保険料を安くしたモノになります。
個人の場合は一般的にこの2種類から、保険料(差額)や車の使い方、個々の保険に対する考え方で選ぶって感じです。
その他に、さらに補償範囲を限定した「限定A」や「エコノミー」などの種類もありますが一般的ではないので、保険屋(窓口)からおすすめることは少ないですね。
ってことで、この車両保険の種類の違いを簡単に例えるなら
食べ放題に行って、高いけど全種類食べ放題にするか、食べれる種類が少ないけど料金が安いほうにするか
って感じですかね。例えが遠いかな(^^;)
補償範囲の違い
出典: アクサダイレクト
「一般条件」の場合は「地震・噴火(これらによる津波)」を除くほとんどの車の損害が補償対象になります。
なので、「とりあえず「一般条件」の入っていれば、ほとんど損害は大丈夫かな」って思っていてもらってもいいかなぁって感じです。
もちろん、自分が100%過失がある交通事故(単独事故)の場合でも補償対象になります。
それに対して「車対車+A」の場合は
- 単独(自損)事故(電柱や壁への衝突、車庫入れ失敗など)
- 相手が車(バイクはOK)以外の接触事故(自転車や人など)
- 当て逃げ (保険会社によっては補償対象)
- 動物との接触 (保険会社によっては補償対象)
- 墜落・転覆(ガードレールを超えて崖から落ちたなど)
などの基本的には相手(車)がいない「単独の事故」を補償対象外にした保険です。
注意するところは、車との交通事故でも相手が確認出来ない場合は補償対象外になります。
例えば
車との接触事故で、ちょこっとのキズだけだったので警察も呼ばず相手の住所も名前も聞かず、その場の話し合いで終わらせた。
っていうケースは相手確認が出来ず、相手の車がいる事故なのか自分で当てたのか分からないので補償対象外になっちゃいます。
「当て逃げ」が補償対象外になるのも自分(単独)で当てたのか、当て逃げなのか証明できないからですね。
ただ、警察への届出など(証明)が必要になる場合が多いです。
保険料の差
保険料は、車種や等級(割引率)などの保険契約の内容によってかなり違ってきますが
補償範囲を限定した「車対車+A」は、一般条件条件の半分ぐらいの保険料
って感じでおっさんはお客様に、おおまかに説明することが多いです。
やっぱり「単独(自損)事故」で車両保険を使う人が多い(保険使用率が高い)ので、ココを補償外にするだけで保険料が半分ぐらいになります。
基本のセット(対人・対物・人身)に車両保険を付けると保険料(総合計)が
- 「一般条件」は、基本セットの保険料の約1.8~2倍になる
- 「車体車+A」は、基本セットの保険料の約1.3~1.5倍になる
って感じです。
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結局、どっちがいいの?
とりあえず、保険料よりも補償内容が一番って考えであれば、もちろん何も考えず「一般条件」です。
保険は補償内容が充実しているのほうがイイに決まってるし、保険料が高いってことはそれだけ事故率(保険使用率)も多いってことですから。
でも、単純に保険料のことを考えずに「そやね」ってなる人は少ないですけどね(^^;)
なので、車種や保険(契約)の内容・車の使い方などで、その人その人で”どっちがいい”っていうのは変わってきます。
ただ、本人が「保険料によって決めたい」って考えであっても、個人で考える(判断したり計算する)のは難しいかなぁって思います。
っていうのも、自動車保険の保険料って
- 車の車種や年式
- 現在の保険の等級(割引率)
- 年齢や運転者の範囲、使用目的・免許の色
で、大きく変わってくるからです。
しかも、自動車保険は使うと翌年から等級(割引率)が下がり数年(1事故につき3年)の間は、さらに保険料が割増になり高くなります。
大きな事故(損害)の場合は、翌年から保険料が上がったとしても保険を使わなければ仕方がないですし、そのための保険ですよね。
でも「バックでかるく壁にぶつけた」ぐらいの損害であれば、翌年からの保険料の事を考えると保険を使ったほうが損をする場合があります。
損害額が少額の場合は、自腹で修理代を払ったほうが良いってケースですね。
こういうケースは、単独(自損)事故も補償範囲の「一般条件」の場合では、高い保険料なのに入っている意味がないって感じになることもあります。
そうなると、単独(自損)事故は補償外で保険料が安い「車対車+A」でもいいかなぁってなると思います。
なので、この辺りの計算(判断)を個人でするのは、なかなか難しいので保険屋(車屋)と相談して自分に合ったほうにするっていうのが良いと思います。
「車対車+A」をおすすめする1つのケース
○ 若い人が、はじめて車(しかも新車)を買って新規で保険に加入する場合
若い人(年齢条件は無制限)で新規(割引率はなし)で加入したすると、基本(最低限)のセットだけでも1年目はびっくりするぐらい保険料が高いです。
でも、運転も慣れていないから当たるかもしれないし、しかも新車なのでとりあえず車両保険には入っておきたいってなりますよね。
ただ、単独(自損)事故も補償範囲の「一般条件」にしてしまうと、保険料を払うために働いているのかって感じになるぐらい高くなります。
これ正直、かなり悩んでしますケースやと思います。
でも、そんな時に、おっさんはお客様に
「とりあえず車対車+Aで、いいんじゃないですか」
って、安いほうをおすすめしています。その理由と説明はこうです。
たとえば
若い人の新規の保険加入の等級の場合「ちょっとぶつけてしまった」って感じの損害であれば、保険を使ったほうが損になることがほとんどです。
仮に10万~20万ぐらいの損害で保険を使っても翌年からの保険料が割増しになって数年で、それ以上の金額を保険料で余分に払うことになります。
っていうか、翌年から払えないぐらいの保険料になっちゃいます…
ってことは、「ちょっとぶつけてしまった」って感じの損害では、車両保険を使うことは出来ないってことになります。
上記で説明したように、やっぱり「一般条件」に入っている意味がないですね。
それと!
安全運転での予防や予測できない交差点などの相手がいる事故や盗難などは自分ではどうしようもないので、やっぱり新しい車は車両保険に入っておくべきです。
それに自然災害(台風や洪水など)なんて、本当にどうしようもないですよね。
ただ、単独事故などは安全運転をより心掛けることで予防出来たりします。
運転が慣れてないから(下手だから)、車をぶつけてしまうっていうのは少し違って、慎重に丁寧な運転をしていればけっこう防げると思います。
なので、車との接触事故や盗難・いたずら、自然災害の事を考えて車両保険に入るって考えでいいんじゃないなぁって思います。
ちなみに「自然災害(台風など)」や「いたずら」などで修理代が小さい(10~20万円)場合で保険を使う時って免責金額がけっこう重要になってきます。
ちなみに車両保険の免責金額については↓↓↓
まとめ
実際のところ、多くの人はここまで考えて車両保険の種類を選んでないと思います。
単純に保険料(自分の予算)で選んでいる人が、ほとんどやと思います。
「合計の保険料が高くなるから車両保険は安いほうにしよう」
「等級(割引率)も高くて、合計の保険料も安いから一般条件で!」
って感じですよね。
たぶん、それが一般的な選び方や考え方で正解の1つやとも思います。
正直、おっさんも車両保険には入っていますが単純に保険料重視の考えで選んでいます(^^;)
ただ、それが全ての人に合った自動車保険(内容)の選び方っていうのは微妙で、やっぱりいろいろな考え方の選び方があると思います。
最後に何が言いたかったのかっていうと
車両保険の選び方は簡単そうで難しい!プロ(車屋)に相談するのが一番!
ってとこです(^^;)