車を所有していると4月下旬~5月上旬になるとスラ~っと郵便物に紛れて送られてくるのが「自動車税の納付書」です。
「あ~、またこの時期が来たかぁ、お金かかるな~(-o-;)」
って、なっちゃう時期ですよね。
ただ、納付期限は5月末ですが、うっかり忘れていたり納付書自体に気づかなかったりして払い忘れてしまったって人は意外と多いんじゃないでしょうか。
そんな時、納付が遅れたり払わなかったりしなかった場合はどうなるのかって気になって、ネットで調べてみる人も多いと思います。
ほとんどのサイト(記事)は似たような内容で、他の税金(固定資産税など)の延滞に関しての流れと同じような感じですね。
でも、正直おっさんもいろいろネットで調べたりしますが、
「そこそこ払うの遅れても自動車税って、けっこうユルユルやけどなぁ」
って思う事もあります。
そこで、おっさんが自動車税の延滞について、実際に経験した事やお客様の話などを車屋目線で説明していきます。
少し納付期限を過ぎた場合
納付書が届いていて「普通に払おうと思ってたけど、うっかり忘れてて期限が過ぎていた(-0-;)」っていうのが、よくあるケースですよね。
答えからいうと、数日~2週間ぐらい遅れで納付した場合は何かあるわけでもなく、とくに問題はないです。
延滞金についても、2か月間ぐらいであればかからない(延滞金が付いても1000円未満は切り捨て)ので、その辺りも問題ないです。
気付いたらなるべく早く、今持っている納付書で払えば、それで終わりです。
ただ、「ゆうちょ銀行」と「コンビニでの払い」は期限がすぎているとダメなので、その他の各金融機関(銀行)や直接、自動車税事務所などの窓口での払いになります。
それと、都道府県(市区町村)によっては、早めの督促状の発送の手続きを行っていることもあるので行き違いで督促状が送られてくるかもしれません。
納付が済んでいれば、その督促状はポイしてOKです。とくに何も問題ありません。
納付書がなかったら?
引越しなどで納付書が届かなかったり、送られてきた納付書自体に気が付かず他の郵便物と一緒に捨ててしまって納付書がないってパターンもありますね。
それと車検証の住所(納付書の送り先)は実家だけど、住んでいる所が違っていて郵便物のチェックをしておらず、納付書に気が付かなかったっていうのも多いです。
それで、気付かずに納付期限が過ぎていて「あ…どうしようかなぁ」ってなる場合です。
その場合は、「自動車税事務所などに連絡してもう一度、納付書を送ってもらう」っていう方法になります。
普通車(登録自動車)と軽自動車では、払い先(納付先)が違うので、
- 普通車(登録自動車)は、都道府県税事務所(自動車税事務所)
- 軽自動車は、市区町村役所(納税課)
に、問い合わせればすぐにまた納付書を送ってもらえます。
電話番号はネットで調べれば、すぐに分かります。でも、
「期限が遅れてるから、なんか言われそうで電話するの嫌やなぁ」
って思われる人もいるでしょうが、税事務所の窓口の人って、けっこう優しいです。
おっさんは、お客様の代わりに電話したり直接、税事務所に行ったりすることもありますが、大阪の府税事務所はお客様対応ですね。
他の行政(役所)の窓口とはぜんぜん感じが違います。
なので、気軽に電話して「納付書送って下さい」って頼めば、「はい、すぐに送らせてもらいます」って感じで終わると思います。
それと、近くに税事務所や役所があるのであれば直接行って、その場で払ってしまうって方法もあります。
督促状(2回目の納付書)まで待つのは?
「面倒くさいし同じやから、もう一回納付書(督促状)が来てからでもエエかなぁ」
って感じの人もいたり、ネットでもそんな感じの事を説明しているサイトもあります。
たしかに、7月くらいに送ってくる1回目の督促状であれば延滞金もかからないので同じと言えば同じですが、おっさんはおすすめ出来ません。
最初の納付書の期限を忘れたりする人って結局、2回目の納付書の期限も「また忘れてた!」ってパターンになることが多いんですよね。
それに手元に納付書が届かなかったり失くしてしまったって人も、また同じように督促状(納付書)が届かないってパターンになることも多いです。
なので、「気付いた時に忘れないうちに終わらしておく!」っていうのが大事やと思います。
ず~っと忘れてたら?
手元に納付書や督促状が届かず自動車税の事も忘れていて、ず~っと気づかないってケースっていうもあります。
自動車税を払わなかった場合の流れとしては、
- 5月上旬に納付書が届く(期限5月31日)
- 7月ぐらいに1回目の督促状が送られてくる(延滞金はまだかからない)
- 1~3か月ごとに督促状(催促状)は送られてくる(延滞金は上乗せられている)
- その間に電話などがくる場合もある
- 督促状(催促状)の内容がきつく(怖く)なってくる
- 最後通告(通告書や差押警告書など)が送られてくる
- 車・給与・預金などが差し押さえられる(準備される)
っていうのが、よく言われてるパターンですね。
ネットなどでもこのような感じの流れを説明しているサイトが多いと思います。
でも自動車税は自治体によって、かなり対応(流れや督促の期間)が違ってきます。
その自治体の自動車税の徴収の考え方(やる気・未納額・強化月間など)や未納者の悪質度(他の税金の納付状態)で、全く違うと言ってもいいほどです。
ただ正直、おっさんの仕事の経験でいえば、自動車税の延滞(滞納)だけで差し押さえになったって話は噂話ぐらいでしか聞いたことはないです。
直接のお客様が未納(滞納)で差し押さえられたって話は聞いたことはありません。
実際のところ、地域によってかもしれませんが、だいたい督促状(催促状)が定期的に送られてくるだけが、ほとんどですね。
おっさんの経験では、
たまにあるのは、「車検の時まで気付かなかった」ってケースです。
自動車税を払っていないと車検を受けれないので、その時に気付くって感じですね。
車屋は車検の時に納税証明書が無ければ、必ず税金を払っているか聞きますが、
「あっ、払ったかなぁ?納付書って来てたかなぁ?忘れてたかなぁ?」
って、お客様自体が覚えていない(払っていない)って事がちょくちょくあります。
しかも、車検時期によっては2年前から払っていなかったってこともあります。
その場合は、納付書を取り寄せて延滞金が上乗せされた額を払うことになります。
その辺りの手続きは、車検をするために車屋がすることが多いですけどね(^^;)
ってことは、その間、電話や訪問などもなく差し押さえもなく督促状(催促状)だけで自動車税の事を気付かなかった(届かなかった)ってことになりますよね。
なので、おっさんは、電話ぐらいはあるかもしれませんが税務署の人(役所の人)が訪問したり差し押さえになったりすることは、めったに無いのかなぁって思います。
だから、ず~っと気付かず忘れてたって事になるんですよね。
まとめ
ネットなどでは、自動税についてとか納税の考え方などいろんな説明(説教)をしていたりしますが、車屋としては正直、
「自動車税を払わないと車検が受けれない(車に乗れなくなる)」
って、ところだけです。
車屋でも個人の意見(考え方)はありますが、人(お客様)に「税金(納税)とは○○だから期限までに払いましょう」なんて説教できないですよね。
っていうか、人それぞれ色んな事情っていうのもあったりしますし(^^;)
ま~、町の車屋ごときが、そんな事を言うつもりなんて、そもそも無いですけど(-o-)
ただ、車を乗り続ける(車検を通す)には、必ず自動車税を払わないといけないので、
「どっちみち払わなアカンから延滞金が付かない間に払っといたほうがいいです。延滞金ってけっこう高いから、もったいないですよ」
って感じのことは、お客様に説明していますね。
ちなみに、税金の延滞金ってホントーに高いです!「こんなんグレーゾーンの利率じゃないの?」って思うぐらい高いです(-0-;)