プリウスなど、トヨタのハイブリッド車に乗られているお客様から質問される中で多いのが、
「補機バッテリーって何?補機バッテリーがダメになったらどうなるの? 」
「それって定期的に交換しないといけないモノなの?値段は高いの?」
って感じのことですね。
トヨタのハイブリッド車の場合、パワースチッチを押してもはじめにエンジンがかからないので、バッテリー上がりってイメージもないですもんね。
しかし、補機バッテリーがダメになってしまうと“バッテリー上がりでエンジンがかからないと同じような症状”になってしまいす。
なので、普通のバッテリーと同じように定期的な交換が必要になります。
そこで、補機バッテリーの説明と交換時期についておっさんの考え方を説明していきます。
そもそも、補機バッテリーってどこにあるの?
“プリウス30系”でいえば、トランクルームの右側にあります。
デッキカバーなどを取り外すとバッテリーが見えます。
他の車種でも、ほとんどが車内後部の同じような位置にありますね。
ただ、このバッテリーって車屋(ディーラーなど)で車検や点検などの時に一緒に交換する人が多いので、補機バッテリーがあることすら知らない人も多いと思います。
ま~、日常での点検をあまり必要としないバッテリーなので、自分で交換をしようという人じゃなければ場所を知る必要もないですけどね(^^;)
補機バッテリーがダメになるとどうなる?前兆はある?
バッテリーがダメになると、普通の車のように「バッテリーがあがって、エンジンがかからない」っていう状況になります。
正確にいうとハイブリッドシステムが起動しなくなり、「Ready」のマークが点灯しなくなります。
バッテリー上がりの症状としては普通の車と同じで、車が始動しなくなります。
前兆としては、セルモーターがないので普通の車のエンジン始動時の「キュルキュルが元気ないからバッテリーは寿命かな?」って感覚的なところはないですね。
ハイブリッド車の場合、補機バッテリーの電圧が低下してくる(寿命に近づく)とディスプレイに「補機バッテリー(始動用)充電不足」などの表示が出るようになります。
しかし、ガソリン車も同じですが、長期間車に乗らなかったりすると前兆なくエンジンがかからない場合も多いです。
おっさんの経験からいえば、急に「Ready」のマークが点灯せず始動できなり、ディスプレイに警告が出るといったパターンが多いです。
バッテリーが上がった時の対処方法は、普通の車のようにバッテリーを繋げてエンジンをかける(HV始動)といった感じです。
補機バッテリーの交換時期の目安は?
ガソリン車のように、「バッテリーが弱くなってる感じやから、そろそろ寿命かなぁ」って、感覚の判断はなかなか難しいところです。
年数が経っているバッテリーの状態は電圧を調べてみたり、コンピューターチェックしてみたりするとある程度分かりますが、個人では難しいです。
なので、個人で管理するのであればバッテリーの状態に関係なく定期的に(年数で決めて)交換するのがおすすめです。
車の乗り方(使い方)によって当然違いはありますが、町の車屋(修理屋)の意見で多いのは、「一般的な使い方で4年毎の交換」ですね。
例えば、新車購入の場合、1回目の車検(3年目)もしくは2回目(5年目)で交換して、あとは4年毎の車検時に交換って感じです。
3年毎の交換をおすすめする車屋(ディーラーやカー用品店)も多いですが、トヨタ車用の補機バッテリは価格が高いのでおっさんは4年毎でいいんじゃないのって思います。
3年毎か4年毎かってところは、メンテナンスの考え方や安心感をとるか費用的なことを考えるかってところの人それぞれの判断になってくると思います。
専用の補機バッテリーは、なぜ高い?
バッテリーを交換しようとネットで調べてり店で値段を聞くと「え、そんなに高いの?」ってビックリする人も多いと思います。
トヨタのハイブリッド車専補機バッテリーは、普通の同じサイズのバッテリーよりも2~4倍、価格が高いです。
なぜそんなに高いのかというと、基本の性能が普通のバッテリーより高いっていうのもありますが、バッテリー自体の構造の違いが大きいですね。
通常、自動車のバッテリーは充電(使用)するとガスが発生します。
エンジンルームにあるバッテリーはガスが発生しても関係ないですが、室内に置くバッテリーであれば「ガスを室外に逃がす」っていう対策が必要になります。
なので、ガスを制御(電槽内で吸収・還元)する機能と発生しても室外に排出する機能がある「VRLA」という構造のバッテリーになってしまいます。
特殊な構造のバッテリーなのが価格が高い理由の1つです。
それに、多くのメーカーがバッテリーの基本の性能自体を上グレードで設定しているので、それも高い理由の1つですね。
おすすめバッテリーは、この2種類!
ディーラーで交換する人は多いと思いますが、ディーラーだとプリウスやアクアなどの小さいサイズ(S34B20R)でも工賃込みで3~4万は普通にすると思います。
なので、おっさんはお客様からバッテリー交換の相談をされた時は、価格的に安い社外品バッテリーをおすすめしています。
社外品といっても純正でも採用されている有名メーカーの物を選べば中身は一緒ですし、性能や寿命など何も問題ないです。
っていうか、ディーラーでも純正品ではなく社外品を使っている店は多いですけどね。
トヨタのハイブリッド車用の補助バッテリーの定番といえば、
- パナソニックの「caos ハイブリッド車(補機)用」
- GSユアサの「ECO.R HV」
ですね。普通の使い方(乗り方)であれば4年ぐらいは安心して使えるって商品です。
たぶん、車屋(修理屋)に交換依頼した時に商品を指定しなければ、このどちらかになることがほとんどやと思います。
ディーラーでも取り扱っていて性能・価格的におすすめしているところも多いですね。
caos ハイブリッド車(補機)用 の価格を調べる!
ECO.R HV の価格を調べる!
ただ、カー用品店やガソリンスタンドであれば、そこそこ高いと思います。
やっぱり、バッテリーはネット(通販)で買うのが一番安いですね。
正直、おっさん(車屋)が部品屋から仕入するよりかなり安いです…
ネットで買うと基本、自分で交換することになりますが、普通のバッテリー(エンジンルームにある物)の交換が出来る人であれば交換出来ると思います。
少し交換方法が違いますが、ネットで調べれば交換方法を詳しく説明しているサイトも多いので、とくに難しいってことはないと思います。
バッテリー交換の費用を安くしたい!って人は、ぜひネットで買って自分で交換してみてはどうでしょうか。
ちなみに自分の車のバッテリーサイズを調べるなら、
まとめ
上記で説明したように、トヨタのハイブリッド車の補機バッテリーは使用年数で管理して交換サイクル決めることをおすすめします。
ただ、あまり車を乗らない人であれば、バッテリーの価格が高いので「ギリギリまで使ってバッテリーが上がったら交換する」って感じでも良いと思います。
実際には、「5~6年は普通に大丈夫やったで」って言う人(お客様)も多いですし。
車屋の意見(アドバイス)としては間違っているかもしれないですが、なんせ普通のバッテリーに比べて価格が高いですから(^^;)
なので、その人(ユーザー)それぞれの乗り方(用途)や交換に対する考え方を優先したほうがいいかなって感じです。
ま~、最近は保険にロードサービスが付いているのでバッテリー上がりしても「どうしようも出来ない」なんて状況にはならないと思いますし。
最後に確実に言えるのは、バッテリーはネット(通販)が安い!ってとこです。
車屋からしたら、「おいおい、店でバッテリー売りにくいやん」って感じです。