この時代、ほとんどの人は車にETC(車載器)を付けていると思います。
車に取り付けるオプションとしては今は必須アイテムになっていて「付いていないと高速料金で損をする」ってモノになっていますもんね。
なので、ETC(車載器)の選び方って、カーナビなどのように車の用途や好みなどで商品選ぶって人は少なく、ほとんどの人は「とりあえずETC」って感じやと思います。
そして、ETCも進化していて現在では、いろいろな新しい機能が付いた(これからも増えていく?)「ETC2.0」が主流になっています。
でも、ETCを利用している人(個人ユーザー)の中でも
「ETC2.0って何が違うの?今付いている(普通の)ETCじゃアカンの?」
って感じで、まだまだETC2.0について詳しい内容(機能)を知らない人って多いんですよね。
国や車関連の業界が頑張ってETC2.0の移行を進めている割には、一般(個人ユーザー)には、まだまだ広まっていないです…
ETC2.0 とは
出典 : ETC総合情報ポータルサイト
簡単にいえば、従来のETCの機能(ETCによる高速料金払い)に道路情報や新サービスを追加した次世代のETC(のシステム)です。
本来の渋滞の原因になる高速の料金所をノンストップで通過するって目的だけではなく、もっともっといろんな事に使える便利なシステムにしていこうってモノです。
ここでポイントになるのは
ETC2.0のサービスを利用するにはETCカードではなく、(車に付いている本体が)ETC2.0対応の車載器じゃなといけない
ってところです。ETCカードは基本関係なく今の(従来のモノの)ままでOKです。
詳しくは → ETC総合情報ポータルサイト
ETC2.0っていつからあるの?
出典 : ETC総合情報ポータルサイト
そもそも従来(普通)のETCに代わる新しいETCの仕組みは、けっこう前からあって「DSRC車載器を使った新システム」って感じでスタートしました。
ただ当初はサービスを利用するのに、従来のETC車載器を専用のDSRC車載器を替え(購入して)DSRC対応のナビに連動して使うのが前提でした。
しかも、初期ということもあって従来のETC車載器に比べDSRC車載器はかなり高く、対応ナビの買い替えも考えると費用がかなり高くつきました。
それに、開始当初は新システム(情報提供)が使えるような場所(ITSスポット)も都市圏のほんの一部ぐらいでした。
お金がかかる割には、「使い道が無い、とくに便利でも無い」って感じで個人ユーザーには、ほとんど普及しなかったんですよね。
しかも、DSRCって分かりづらく覚えにくい名前だったので「次世代ETC」ってイメージも全く付かなかったです。
そういうこともあって、2014年に分かりやすく「ETC2.0」って名前に変わりました。
そして、徐々にシステムが使える場所(ITSスポット)も増え、キャンペーン(購入補助金や割引)などのおかけで、少しづつ普及し始めたました。
それと、カーナビも普通グレード以上であればETC2.0対応が当たり前になってきて、車載器の価格も徐々に安くなってきたのが普及し始めた大きな理由の1つです。
販売する車屋でも、ようやくETC車載器を購入するお客様に「普通のETCとETC2.0のどちらにします?」って聞くようになった感じです。
ETC2.0のサービスって?
情報提供サービス
基本的な内容は、カーナビに付いている情報提供サービス「VICS(FM多重情報や光(電波)ビーコン」と同じ感じですね。
VICSよりも広範囲で情報量(災害情報など)も多いことから、次世代の情報提供サービスって位置づけで、将来的にはVICSが無くなってETC2.0に統一される予定です。
本来は、VICSや光ビーコンと同じでETC2.0車載器をナビと連動してナビの画面で情報を案内するようになっています。
ただ費用的な問題もあって、スマホ連動(wifi)や車載器の音声のみの案内っていうETC2.0車載器も売られています。
正直おっさんは、この情報提供サービスは付加価値の要素が大きいので「便利」とか「必要」って思うのは人それぞれの感覚やと思います(^^;)
新サービス
ETC2.0の新しいサービス(機能)といえば
- 道の駅への高速道路からの一時退出「賢い料金」(社会実験中)
- 渋滞回避支援(ダイナミックルートガイダンス)
- 圏央道割引(料金割引)
- 東海環状自動車道割引(料金割引)
- 安全運転・災害時支援(高速道路状況などの情報提供)
などなど、いろいろなサービスがあります。(R5年7月時点)
ただ現在実施中のサービスは少なく特定の道路に限ってで今後、全国的に便利なサービスを拡大していくって感じですね。
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今買うなら、従来のETCよりも2.0にするべき?
お客様にETC2.0車載器の説明をしていると必ずと言っていいほど聞かれるのが
「将来的には2.0になっていくんやろうけど今、買っといたほうがいいの?」
ってところですね。
正直、おっさんは個人での使い方で普通のETCが付いているのに今の時点でETC2.0に買い替えるっていうのは必要無いかなぁって思います。
とくに買い替えてまでのメリット(お得感)は無いって感じです。
ただ、仕事(法人や個人事業主)で頻繁に使う場合は、特定のETCカード(コーポレートカード)の割引で2.0に買い替えたほうがイイって場合も多いですけど。
ただ、個人で使用の場合で迷うところは、「車の買替えの時などの新しくETCを買おうって時」やと思います。
やっぱり、新車の購入時で「せっかくだから、買うのなら新しい規格のETCがいいかなぁ」って人も多いと思います。
でも、悩むのはやっぱり普通のETCとの価格の差ですよね。
安い単独使用の従来のETC車載器であれば、本体価格は7,000~10,000円ぐらいです。
でも、2.0になると最近安くなったとはいえ、ネットで安い物(旧型)でも16,000円ぐらいからって感じの価格帯で、従来のETCの2~4倍はすると思います。
まぁ、価格の差と比例して便利になったり得(割引など)があれば納得できますが、今のところ何とも言えないって感じですね。
「将来的に必須アイテムになるから」っていう考え方もありますが、将来的って何年後やん?って感じもしますし…
やっぱり、単純に機能や便利さで考えるより、自分の車の用途(高速を使う頻度)や住んでいる場所(都市圏かどうか)で選ぶのが良いと思います。
それと、「ETC2.0を付けている」って趣味的な自己満足の考え方で選ぶかですね(^^;)
おすすめのETC2.0車載器は?(社外品)
ETC2.0対応車載器も、いろんなメーカーから発売されてます。
ただ、ETC2.0の本来の使い方の(ETC2.0の全ての機能を使う)カーナビ連動専用タイプであれば、カーナビと同じメーカーのモノにしないと使えないです。
なので基本的には同じメーカーのカーナビに連動できる車載器を買わないといけないっていうふうになります。
ほとんどのカーナビメーカーのナビ連動タイプは1~2種類しかなく光ビーコン有りか無しか、新型か旧型(価格で比較)ぐらいしか選べないので迷うことはないです。
っていうか、選択肢はないですね。
ただ、年々「単独使用(音声のみ案内)」や「スマホ連動(wifi)が出来るタイプ」が各メーカーから発売されてきてます。
カーナビの連動(メーカーを統一)の事を考えることもなく価格も安くなってきているので、最近はこちらの単独使用タイプもよく売れていると思います。
「とりあえずETCは2.0にしとこう」って感じで安い単独使用(音声案内)タイプにするのであれば、おっさんのおすすめは
パナソニック CY-ET2620GD ETC2.0車載器 単体使用タイプ 商品ページは こちら
2021年に11月に発売されたモデル(新型)で、「CY-ET2610GD」の後継機で、従来のETC車載器でも定番のパナソニックの車載器です。
正直、ベタで安心できるメーカーが好きなおっさんの好みと売れ筋(人気度)でお客様におすすめしています(^^;)
ナビ連動タイプに比べれば、もちろん機能(交通情報など)は制限されますが単独使用(音声案内のみ)の機能としては、ほぼほぼ使えるって感じです。
価格も他のメーカーと比べて一番安いってわけではないですが、比較的お手頃な価格設定になっていると思いますね。
まとめ
ってことで最後に簡単にETC2.0の事をまとめてみると
将来的には、従来のETCの代わり(バージョンアップ版)として当たり前のようにETC2.0になっていく
っていうものですね。
なので、とくに車の事に興味のない人や個人で一般的な使い方の人であれば、現時点で自分から調べて選ぶモノでもないかなぁって感じです。
それにたぶん、買って取り付けてみても「コレすげーなぁ、便利やなぁ」って思う人は少ないやろうなぁって思います。
これから徐々に「何も指定してなかったけどETCを付けたら2.0になっていた」っていうふうになっていくんじゃないでしょうか。
それと今、ETC2.0にしようかどうか考えるポイントとしては、やっぱり「高速道路の料金の割引」です。
仕事や通勤などで、高速道路をよく利用する人であれば、地域によってETC2.0独自の割引(キャンペーンなど)で今すぐ買い替えたほうがお得の場合もあります。
やっぱりETCは趣味のアイテムではなく必須アイテムになるので、選び方は好みや機能よりも「便利さと高速料金」で考えるのが正解かなぁって思いますね。
っていうか、ETC2.0にする必要性(お得なところ)なければ、今のところ車載器の価格が高いのにETC2.0にする意味ってあるのかなって思いますけど(^^;)