カーナビや電気部品などを、自分で取り付け・交換しているって人であれば
「本格的な社外品セキュリティーでも、自分で取付できるのかなぁ?」
って1回ぐらいは考えたことがあるんじゃないでしょうか。
本格的なカーセキュリティーって専門店で購入・取付を依頼すると、やっぱり安いモノでも6~15万ぐらいの費用はかかっちゃいます。
でも、社外品(後付け)の定番「VIPER」などのモノでも、並行物であればネットなどでかなり安く売っていたりします。
なので、ネットでモノ(部品)だけ買って自分で取付けが出来れば費用はかなり安く出来るんで、そうしたいって人も多いと思います。
そこで、自分の技術力(社外品の取付経験)で「VIPER」などの取付が出来るのかどうか、セキュリティーの取付けのポイントを説明していきます。
ちなみに、おっさんは取付を我流で覚えたので、取付のプロじゃないですけどね(^^;)
技術(社外品の取付経験)より知識と情報が大事!
技術力でいえば、やっぱり車内の用品(カーナビなど)の取付け(交換)で、内張りやパネルの取外し・配線の接続が普通に出来るかどうかですよね。
それと、エンジンルーム内のホーンや社外品HIDの交換、配線の引き回しもちゃんと自分で取付出来るのかってところです。
正直、この辺りが出来る人であれば、セキュリティーの取付け自体は出来ると思います。
っでも!
カーセキュリティーは他の用品と違って、カプラーを繋げていったり電気配線(プラス)を繋げていったりするだけではないです。
電気の流れ(プラスかマイナスか)・入力/出力の意味を理解して、配線の接続先の場所(情報)が分からないと、ちゃんと取付できないです。
それと、取り付けにはテスターは必ず使うので持っている事は絶対として、ちゃんと使いこなせないと作業は出来ないです。
簡単にいえば
技術力(社外品の取付経験)よりも、セキュリティーの仕組みや車両の情報(接続先)を理解・確認するほうが大事!
ってところですね。
車いじりの技術と経験があるからといって、取付説明書だけを頼りに挑戦すると、車両の電気部品をショートさせて壊してしまったりする可能性があります。
最低限必要な配線(接続先)
アメリカ製の「VIPER」や「HORNET」(日本正規品・並行物問わず)などは、配線の色が、ほぼ統一されています。
機能拡張などのオプション接続などでかなり多く配線がありますが、最低限接続しないといけない基本の配線(メインハーネス)は
- 赤(+) 常時電源(12V)
- 黄(+) イグニッション入力
- 茶(+) サイレン出力
- 緑(-) ドアトリガー入力(一部の車種・外国車などは、紫(+))
- 白(+-)スモールライト(アンサーバック)出力
- 橙(-) セキュリティー作動時 マイナス出力(スキャナーなど)
- 黒(-) アース
それと、「キーレスのドアロック/アンロックの配線」ですね。
車種により接続方法が異なりオプションのリレーが必要だったり、本体にドアロックリレーが内臓されているモノもあります。
基本的なドアロックリレーの配線(ドアロックハーネス)は
- 白/黒 ドアロックリレークローズド 入力
- 緑/黒 ドアロックリレー共通 出力
- 紫/黒 ドアロックリレーオープン 入力
- 白/黒 ドアアンロックリレークローズド 入力
- 緑/黒 ドアアンロックリレー共通 出力
- 紫 ドアアンロックリレーオープン 入力
なんか難しそうに思いますが、リレーの知識と仕組みが分かれば意外と簡単です。
まぁ、配線の数が多いので作業は面倒くさいですけど(^^;)
ただ、車種(メーカー)により使う配線や接続方法も違うので、車種(メーカー)ごとのドアロックの仕組みを理解しないと間違えやすいところです。
一番簡単なのはトヨタ車で、ドアロックリレーも必要なく線も2本繋ぐだけです。
それと、「セキュリティー始動のリモコンを別にする」のか「純正キーレス連動にする」のかで配線する箇所も違ってきます。
上記の画像は、プリウス30系の「キーレス連動タイプのドアロック入力線」と「運転席のドアトリガー入力線」を繋げたモノです。
セキュリティー本体には、その他に多く配線がありますが本体(基本セット)だけを買った場合は使わない(接続しない)ことがほとんどです。
本体と一緒に買うことが多いオプション
「VIPER」などは、いろいろなオプション(追加センサーやエンジンスターターなど)を多く追加出来るのが特徴ですね。
その中でも本体を購入時(取付時)に最初から一緒に取付ける(購入する)のは
「スキャナー」と「ウィンカーでのアンサーバック(必要であれば)」
が多い(ほとんど)です。定番のオプションですね。
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スキャナー
セキュリティーを取付けている車両のほとんどは「スキャナー」も付けていますね。
本体のセットに付属していると思ってる人も多いですが基本は別売りのオプションです。
配線は、本体から出ているメインハーネスの
・橙(-) -500mA アーム時(セキュリティー作動時)出力
と、スキャナーから出ている「黒(-)線を本体の橙(-)」、そして「赤(+)線は車両の常時電源(+12V)」に繋げます。
ウインカー アンサーバック用 リレー
セキュリティー(ON/OFF)でのアンサーバック用の本体から出ているライトフラッシュ線(白)は、電気の流れる容量が少ないので基本はスモール点灯用です。
ただ、ウインカー(ハザード)によるアンサーバックにするためには、追加でオプション(部品)が必要になります。
個々の車両によって配線箇所(繋ぐ線)で必要部品や配線方法が少し変わってきますが、よくあるのが2パターンで
- 直接、ウィンカーに電気を流す配線に接続する場合、「デュアルメイクリレー」
- ウィンカー信号の配線(直接電気を流さない配線)に接続する場合、ダイオード
が必要になります。
「デュアルメイクリレー(8626)」はハザード用の特殊なリレーで、どんなパターンの配線でもコレを使っておけば取付は面倒くさいですが間違いないです。
ウインカー信号の配線に接続するパターン(直接電気を流さない信号を送るだけの配線)の場合は、配線を二股にして繋いで間にダイオード(逆流防止)をかまします。
ドアトリガー用の整流ダイオード
ドアトリガー線とは、「ドアを開けた時に車両から本体に信号を送る線」です。
セキュリティー本体から出ている「ドアトリガー線(- 緑)」は1本ですが、多くの車両は数か所から信号を取らないといけないです。
簡単にいうと、1本の線を数本(車種で異なる)に分岐させて各ドアの開閉(スイッチ)の信号が出ている線に繋げます。
ただ、そのまま線を分岐させて繋げると、1つのドアを開けた時に他のドアにも信号が流れ車両が全てのドアが開いていると車両側で誤作動が起きてしまいます。
なので、ドアからの信号を一方通行(逆流しないため)に信号を取る箇所の数だけ整流ダイオードが必要になります。
上記の画像は、プリウス30用に作ったモノです。プリウスの場合
- 運転席ドア(運転席キックパネル内)
- 助手性ドア(助手席キックパネル内)
- 左右リアドア(助手席キックパネル内)
- バックドア(助手席キックパネル内)
と、車両の4か所のトリガー線に繋げないといけないのです。
運転席側用に1本、助手席側用に3本(1つを3つに分岐)を作って、さらに1本にまとめて本体のトリガー線と繋ぎます。
ちなみにダイオードは1Aのモノが一般的で、セキュリティー用とかは関係ないです。
ネットやカー用品店などでも普通に売っていて、ネットなどでは1本10円ぐらいですが、カー用品店では1本100円ぐらいでかなり高いですね。
各配線の接続先は、どうやって調べるの?
セキュリティーの取付で、一番困るのが車両別の情報です。
取付の知識や技術があっても、車種別情報が分からなければ基本的に取付けは無理です。
車種別情報をどうやって手に入れるのかというと、一番簡単なのは「車種別情報(資料)を提供している店(ネットショップ)で本体を買う」ことです。
ネット(楽天やヤフー)などで、「VIPER」などを売ってい店は個人で取り付ける前提で販売しているので、資料などを提供してくれるところも多いです。
その他にネット(ブログなど)でいろいろ調べると情報が分かったりしますね。
ただ、ちゃんとした車種情報であっても車のグレードや製造年月などで間違っていることが多いので、現車でのテスターによる確認は必要です。
まとめ
この記事を読んで「なんか自分で取付け出来そうやなぁ」って思った人は、たぶん大丈夫やと思います。
取付け途中で迷ってしまってもネットでいろいろ調べて何とか解決出来ると思います。
ただ、電気部品の取付けに慣れている人でも「読んでも意味がわからんなぁ???」って感じであれば難しかもしれないです。
失敗するかもしれないので、止めといたほうがいいかもしれませんね(^^;)
最後にセキュリティー取付に関してはプロの仕事ってイメージが大きいと思います。
でも、だからといって特別な専用工具が必要になったり、修理屋のように作業にリフトが必要ってこともないです。
その割には、取付に価値を付けて通常の時間工賃よりも高い店が多いと思います。
カーセキュリティーといっても所詮、後付の社外品なのでやって出来ないことは無いとおっさんは思います。
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