事故や故障で車が自走出来ない(自力走行不能の)場合、そんな時に役に立つのが自動車保険に付いているロードーサービスですよね。
無料でレッカー搬送などをしてくれるんですが、通常は事故現場から車屋(修理屋など)に直接、車を運ぶのが一般的です。
しかし、深夜や休日などで修理工場に連絡が取れない場合や、修理先が分からない(決まっていない)場合などの時は、
「仕方がないので、とりあえず自宅の駐車場に運ぶしかないかな」
ってなるケースも多いと思います。
でも後日、車屋に連絡が取れて(修理先が決まって)もう一度、保険のロードーサービスで車屋まで運んでもおうと保険会社に連絡すると、
「2次搬送(1事故で2回目の搬送)の費用はお客様負担になります」
などの返事が返ってきて、
「車は動かないのにどうしよう。普通にレッカー頼んだら、けっこうお金かかるやん」
ってなってしまう事もあります。このようなロードサービスのルールは、どこの保険会社でも基本的は似たような感じやと思います。
ただ、ロードサービスを依頼した時の状況や保険会社ごとのロードサービスの特例処置によって対応が変わってきたりします。
なので、保険会社への説明の仕方で「自宅駐車場などから修理工場への二次搬送」も無料の範囲で使える事もあります。
ほとんどの保険会社は基本、2次搬送はお客様負担
保険会社ごとにロードサービスの内容は少し違ってきますが2次搬送に関しては、ほとんどの保険会社で同じようなルールになっています。
2次搬送に関しての説明やパンフレットの記載(注意書き)は、
レッカー牽引の提供範囲は、自力走行不能となった現場から搬送する1回目のみとなります。一度修理工場・自宅・近隣駐車場などに搬送した後の二次搬送費用はお客様のご負担となります。
と、いうような内容(規定)が多いですね。
保険付帯のロードサービス自体の内容や考え方は、
- 事故や故障などのトラブルが起きた時の現場での応急処置
- 自力走行不能の場合は事故現場から車屋(修理工場)まで搬送
っていうのが基本になっていて、1度搬送した後の修理の段取りの為の搬送は「通常の車の搬送」という考え方になってしまいます。
しかし、
「車屋への搬送がすぐに(直接)出来ない為、一時的保管として自宅駐車場などへの搬送」
などの、やむを得ない理由があれば、2次搬送も「1回の事故での搬送の1つ(続き)として無料範囲内」でOKという保険会社も多いです。
深夜などのレッカー搬送って普通に多くない?
たぶん、ここまで読んでもらって、
「深夜などすぐに(直接)、車屋に運べない状況って普通にあるのに変なルールやなぁ」
って思った人も多いでしょうね。
深夜や定休日、大型連休などで車屋が営業時間外ってことは普通にありますもんね。
ただ、その場合はレッカー屋が一時的に車を持ち帰り保管して翌日(車屋の営業時間内)に、本人が指定した車屋に搬送することが多いです。
レッカー屋が一時的に車を保管するのは「事故現場から車屋までの1回の搬送」の中に1つの作業(段取り)って考え方です。
それと、修理先が決まっていないレッカー屋の一時預かりの場合は後日、保険会社が紹介する(提携している)修理屋(ディーラーなど)に搬送するってパターンも多いです。
もちろん、ユーザー(本人)が承諾しての話ですけど。
どっちにしても、保険会社からすれば、どんな状況でも1回の搬送で出来る方法(考え方)があるので、2次搬送が無料になるっていうのは「特例」って感じになります。
2次搬送を出来るようにするためのポイント!
とりあえず自宅の車庫に搬送する理由で多いのは、
- 搬送する車屋(修理屋)に連絡がとれない(営業時間外)
- 修理する車屋が決まっていない
- 損害の度合いで修理するかどうか分からない
- 自分で判断出来ない(車の所有者が家族や借り物など)
- その時にどうしたらいいか、何も分からなかった
ってところやと思います。ただ保険会社からすれば、
「お客様の指示(勝手な都合や段取り)で自宅に運ぶなら、それで現場からの無料の搬送は終わり」
っていうふうになることがほとんどです。
なので、とりあえず自宅の駐車場などに運んでまた後日、車屋に運ぶって場合は保険会社にロードサービスを依頼する時に、
「修理する車屋に運んでほしいけど、すぐに(直接)は難しいから、とりあえず自宅駐車場に搬送(一時保管)して後日、また運ぶことが出来るかどうか」
というような感じで確認する事が大事(必要)です。
多くの保険会社は、お客様からの強い要望であれば自宅駐車場などの搬送は一時保管と判断して後日、修理工場(車屋)への2次搬送も認めてくれると思います。
保険会社に説明する時のポイントとしては、搬送理由や内容よりも、
「自宅駐車場などへの搬送は一時保管で、本来は修理工場への搬送」
ということを第一に伝えることです!
この辺りのルールはある程度、電話での事故窓口の人の判断でどうにか出来ることが多いので、ちょっとお願い!って感じで話をしたらいいと思います。
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現場のレッカー屋と相談して決めるのはダメ!
たまに現場に来たレッカー屋と相談して自宅への搬送先を決める人もいます。
しかし、現場での作業員の相談・判断は保険会社からすれば全く関係ない事です。
作業員が勝手(強引)に判断してのであれば話は変わってきますが、あくまでも現場での判断はお客様の判断(責任)になってしまいます。
なので、普通はレッカー屋が現場で搬送先についてアドバイスをしたりすることは基本ないですがアドバイスしても、あくまでも個人の意見って感じになります。
ただ、個人でやっているレッカー屋などの中には一時預かりの保管場所がないという理由などで、とりあえず自宅駐車場に搬送をして作業完了って人もいます。
それと、段取りが決まらず早く仕事を終わらせたいからといって、安易に自宅駐車場への搬送を勧める作業員もいたりするので要注意です。
そういう場合は現場での相談は問題ないですが判断(決定)はせず、必ずその時に保険会社に報告と確認をするようにしたほうがいいです。
無料範囲は、1次搬送と2次搬送の合計で計算!
保険会社に2次搬送が認められた場合、注意しないといけないのは、
無料の範囲は、1回ずつの搬送での費用(距離)で計算するのではなく、1事故に対する合計の費用(距離)
と、なることです。これは、ほとんどの保険会社で同じやと思います。
例えば、無料のレッカー(搬送)範囲が15万円までのロードサービス内容で、
- 現場から自宅までの搬送費用 60,000円
- 自宅から修理工場までの搬送費用 50,000円
の費用がそれぞれかかったのであれば、合計で110,000円になりますのでロードサービスの無料の範囲になります。
逆に、1次搬送の時に遠方からの搬送などの理由から150,000円以上の費用がかかってしまうと、無料範囲以上の分はお客様負担になります。
もちろん、2次搬送も1事故扱いになったとしても無料範囲外(有料)になります。
まとめ
本当は直接修理工場に直接、搬送出来ればあまり関係ない話ですよね。
ただ、事故や故障はいつ起きるか分からないですし、その時の状況もいろいろなので、本人がその時の状況に合わせて対処するしかないです。
とはいっても深夜などの事故や故障の場合は、やっぱりパニクってしまうことが多いので冷静な対処をするほうが難しいと思います。
しかし、お客様が焦っていると分かっていても何も言ってこなければマニュアル(ルール)どおりに話を進めていく不親切な保険会社もあります。
そんな場合は、本人がこのような事を知っていなければ損をすることがあります。
おっさんのお客様でも深夜の事故などで、大破した車をとりあえず自宅に搬送してしまったというケースがあります。
ケガもしていて冷静な判断が出来ないし車も修理不可能なぐらいなので、どうしたらいいのかって感じでした。
こういったケースでは、おっさんが代理店をしている保険会社は後からの説明(後日、冷静になってからの説明)で2次搬送も認めてくれたりします。
ただやっぱり、保険会社によって2次搬送の対応はかなり変わってくると思います。
あまり、このようなケースって起きる事は少ないですが、ロードサービスの搬送について知っていたほうが損はしないですね。