自動車保険の契約期間(保険期間)って基本的には1年間になります。
ただ、保険期間が2年や3年(最長7年?)などの「長期契約」っていうのもあります。
長期契約が出来るのは、主に「代理店型」の従来の保険会社(東京海上や三井住友海上など)がほとんどです。
逆にダイレクト保険(通販型)の場合は、通常の1年契約のみの保険会社がほとんどで、有名どころの「ソニー損保」などは1年契約のみですね。
ネットで調べてみると、「長期契約のメリット・デメリット」などの記事が多数見つかると思いますが、内容的にはそのとおりやと思います。
ただ、ほとんどの記事が「保険料の違い」や「事故を起こした時の翌年の等級が変わらない」などの1年契約と比較しての違いやメリットばかりです。
もちろん、保険料は保険選びで大事なところの1つやと思いますけど。
でも、車屋の保険代理店(従来型の代理店)からすれば
「保険期間の選び方(普通に1年と長期のどっちがいいのか)って考え方(選び方)ってそこだけじゃないんやけどな…」
って思うんですよね。
そこで、ちょっと違った見方の保険料の差・比較などは省略して、長期契約や1年契約など保険期間の選び方・考え方をお話ししていきます。
車屋の代理店は1年契約をおすすめしている!
町の車屋(中古車販売店)や修理工場などの保険代理店は、通常の1年契約をおすすめしている事が多いと思います。
おっさんの店でも、お客様から要望が無い限り1年契約でお話させていただいています。
理由としては、自動車保険は1年契約が基本なので、単純にそれでいいんじゃないのっていう昔からの考え方です。
それと、車屋(おっさんだけ?)には自動車保険の独特な考え方があったりします。
定期的に契約内容を確認(見直し)することが大事!
自動車保険は他の保険(火災保険など)とは違い、その時の契約内容(車種や使用状況、年齢・運転者の範囲)で補償内容がかなり変わってくる保険です。
それによって、おすすめする特約も変わってきますし、割引(割増)なども細かく設定されていて保険料が大きく変わります。
そして、保険期間内に契約内容(使用状況など)が変わる事が多い保険です。
なので、「契約内容に変更があった場合は(お客様から)その都度必ず連絡(通知)して変更する」というのが基本です。
ただ、「住所変更」や「車種変更(車両入替)」などは、すぐに保険屋(代理店)に連絡するって人が多い(ほとんど?)と思いますが
「運転する人の範囲・年齢」「使用状況(通勤や日常使いなど)」
などの変更を連絡をする人ってけっこう少ないんですよね。
連絡しないというよりも、契約内容を詳しく解っていない(覚えていない)・忘れていたっていうことが多いと思います。
なので、更新時に代理店がその時の使用状況などをしっかりお客様に確認して、変更があった場合は内容を見直すっていうのが代理店の一般的な考え方(役割)になっています。
ただ、さすがに長期契約で2年や3年に1回っていうのは期間的に長いかなぁって思います。
やっぱり、1年に1回ぐらいは契約内容の確認(見直し)をしていったほうがイイです。
長期契約でも、年に一回は保険会社から「保険内容のおしらせ」などの書類が郵送されることが多いですが、ちゃんと見ている人って正直少ないですね。
おっさんの個人的な考えになりますが、毎年お客様に合った保険の内容に見直していくことが無駄のない保険契約(補償内容)になり結果、お得なんじゃないかと思います。
車屋の代理店としての役割の考え方
町の車屋(修理屋)の代理店で保険に入っている人は
「車の事(車検や修理、自動車保険)は、車屋に任せている」
っていう人が多い(ほとんど?)と思います。
車屋からしても、お得意が車両販売や車検修理と同じような感じで自動車保険も一緒(ついで)に入ってくれているって考え方です。
なので、お得意様の車種情報や使用状況・乗る人(家族構成など)は、なるべく把握して管理して(覚えて)おこうって思っているはずです。
ただ、全てのお客様の使用状況を保険期間に関係なく常に把握・管理できるわけもないので、1年毎の更新で確認や見直しをしていくのがベストでしょ!って考え方です。
やっぱり、車屋の代理店ってその辺りの役割(責任)は大きいと思います。
何故、新車ディーラーなどは3年契約をおすすめるの?
現在加入している保険が長期契約(3年など)っていう人は新車ディーラーや大型中古車店などで加入している人が多いんじゃないでしょうか。
っていうのも、そういう大きな店舗(会社組織)ほど、自動車保険の長期契約をおすすめする(長期契約が基本になっている)ことが多いです。
理由は単純で
- 長期契約で保険契約期間の確保
- 更新頻度を減らして他社への保険乗り換え予防
- 毎年の更新作業(手続き)の手間を省く
ってところです。
営業マン(担当者)からは「保険料がお得」「更新手続きが毎年じゃないから楽」などの理由で勧めてくると思いますが実際ところは、正直ただの会社の方針ですね。
町の車屋や修理屋と違って、保険の勧め方も会社のちゃんとしたマニュアルがあるので、営業マン個々の考えで保険内容などをおすすることは少ないです。
なので、営業マン自身がお客様の使用状況をしっかり把握して判断するなど、おっさんみたいな考え方はないと思うので基本的な考え方自体が違うと思います。
だからダメって事でもないですし、どっちが正解っていうのも無いんですが、おっさんはどうなんやろ?って思っています。
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保険料だけで考えるなら「ダイレクト保険」?
長期契約での一番のメリットは
「事故を起こしても保険期間(契約期間内)は値上がりはしない(等級が下がらない)」
ってところで、やっぱりココが一番の選ぶ時のポイントじゃないでしょうか。
それと「長期契約だから保険料も安くなるでしょ」って思っている人も多いと思います。
でも保険料に関しては、必ずしも1年契約より安くなるってわけではないです。
現在では保険会社たや契約内容によって、高くなる場合も多くなってきています。
これ、車種や現在の等級(割引率)、割引内容、車両保険や特約の有無によって変わってくるので、簡単に「こんな感じです」っていう説明は難しいです。
ただ、保険料だけで考えるのであれば、事故があって保険料が上がったとしても1年契約の「ダイレクト保険」のほうがトータル的に安いと思います。
「代理店型」の保険料が高い理由の1つとして「代理店があり、その代理店の手数料があるから」っていうのがあります。
でも、長期契約にして毎年の更新手続き(上記で説明した代理店の役割など)を省くのであれば、あまり代理店で入る意味(メリット)もないような気がします。
もちろん、代理店型の加入するメリットは他にいろいろありますが保険料を1番で考えるのあれば、ダイレクト保険でもいいのかなぁって思います。
この辺りの考え方はいろいろあるので、おっさんの考え方は「保険を販売する側の個人の勝手な考え方」でしかないですけど(^^;)
長期契約をするには、保険会社の審査がある!
最近では、長期契約が出来る保険会社で長期契約を申込する時に「保険会社の審査」が必要な場合が多いです。
どんな審査かというと、現在の等級や年齢・車種、過去の保険使用率(事故歴)などで判断して「事故を起こさなそうな人はOK、起こしそうな人はダメ」ってところです。
つまり、過去に事故を起こして実際に保険料が上がったって経験のある人が
「保険期間は事故を起こしても保険料が上がらないからお得やん」
などのような考えで、長期契約に申し込むのであれば断られる可能性が高いです。
結局、長期契約出来る人って事故をする可能性が低いお客様で、長期契約のメリットがほとんど生かされないことが多いと思います。
実際のところは長期契約した契約者にはあまりお得感が無く、保険会社は優良な(事故をしない)お客様と長期で契約出来るといったところです。
保険会社からすれば、「そんな簡単にお得になる契約なんて無いよ!」って感じですね。
まとめ
かなり、車屋の代理店(おっさん)の偏った考え方になっちゃいましたが、長期契約が必ずしもお得ではないってところは間違っていないと思います。
自動車保険は、パンフレットに書いてある保険内容や保険料・保険会社のサービスだけでは比較したり選ぶには少し難しい保険(契約)です。
しかも、事故率(使用率)が一番多い保険なので、ちゃんと保険内容を把握しておかなくてはいけない保険です。
個人で保険内容の条件や使用状況などの把握など、しっかり管理できる人であれば長期契約をしてもお得かもしれません。
ただ、おっさんの代理店の経験からいうと「自分の加入している保険の内容を簡単にしか把握していない」っていう人が多いと思います。
まぁ、自動車保険の内容は意外と簡単そうで難しいので仕方ないですけど。
なので、保険料が高いとか毎年の更新(継続)は面倒くさいとか思っても、1年契約で更新時にしっかりと内容確認と見直しをしたほうがいいと思います。
かなり個人的な考えですが、長期契約にしようかどうか迷っている人に少しでも参考にしてもらえたら幸いです(^^;)