※ 令和6年8月から車検でのヘッドライト検査が「ロービーム計測のみ」になり、社外品のライト(HIDやLEDのバルブ)の多くが車検に通らなくなると予想されています。
っていうか、多くの社外品ライト(バルブ)は「ロービーム計測がダメでハイビーム計測でヘッドライト検査に通っている」っていうのが現状です。
なので、この記事は「ロービームがダメでもハイビームで計測(検査)が出来る令和6年7月までの話?」になると思います。
普通のヘッドライト(ハロゲン)の場合、「ちょっと暗いなぁ」って理由で明るい社外品のHIDやLEDに交換する人って多いですよね。
ただ年々、LED(球)の価格が安くなってきているのと取付が楽っていう理由でLED(バルブ)に交換するのが主流になってきています。
でも、まだまだ「HIDのほうが明るいから好き!」って感じでHIDを選ぶ人も多いです。
ハロゲンバルブ用の後付けHIDキットの買い方(店選び)として多いのは、やっぱり安く買える「ネットショップ」や「ネットオークション」やと思います。
でも、種類などもいろいろあって価格も安いモノであれば3,000円~からあって、どれを買ったらいいか迷っちゃいますよね。
やっぱり安い価格のモノに目がいってしまうと思いますが、
「安いからすぐ壊れないか?」「明るさはどうなのか?」「車検に通るのか?」
ってところが気になるところじゃないでしょうか。
そこで、「車検に通るのかどうかのポイント」「HIDキットの選び方のポイント」をちょこっと説明していきます。
商品に「車検対応」と書いてあってもあまり関係ない
よく商品説明などで、「車検対応」などと書かれていることが多いですよね。
しかし、HIDキットの商品自体が車検に通る(公認されている)といった意味ではないので、取り付ける車種問わず車検に通るわけではないです。
ほとんどの商品は、HIDの光源の位置をハロゲンバルブと同じようにしているとか、色温度(光の色)に関して基準内としているから車検対応にしているって感じです。
もちろん、それも大事なんですが、一番重要なのは車種ごとのヘッドライトの構造(マルチリフレクター・プロジェクター)との相性(組み合わせ)です。
ようは、車に取り付けた時に検査基準に合格しているかってところです。
なので、「車検対応」と大きく書いてある商品は少し価格が高いものが多かったりしますが、
「価格が安い=車検非対応」「価格が高い=車検対応」ではない!
というところがポイントですね。
H4(hi/lo切替えタイプ)ならば、ほぼ車検に通る?
HIDキットの取付けが一番多いのが、軽自動車や小型車などに多いヘッドライトが2灯式のH4(hi/lo切替えタイプ)やと思います。
2灯式のH4バルブ(ハロゲンランプ)のヘッドライトのほとんどがマルチリフレクター式という光の照らし方です。
以前までは、この2灯式のH4(hi/lo切替えタイプ)の場合、だいたいの社外品HIDは光量・色温度(光の色)さえ基準内であれば検査に合格していました。
っていうのも以前までは「ハイビーム検査」で、だいたいの車種のヘッドライトは社外品HIDに交換しても検査基準の範囲で光軸調整出来たので問題なかったです。
しかし、ヘッドライト検査の基準が変わりH27年9月以降は、「ロービームでの検査」になり、検査に不合格になる可能性が大きくなりました。
ロービーム検査では、より基準がシビア(厳しく)になり、配光(カットライン)なども重視されるようになったので、光軸調整だけでは難しくなりました。
ただ、純正のハロゲンでもレンズが黄ばんでいる(濁っている)などによる光量不足などの理由で検査機器が測定(認識)出来ないということも多いです。
なので、現時点のヘッドライト検査ではロービームが不合格になった時には再度ハイビーム検査をするといった対応になっています。
ロービームの検査で不合格の場合でもハイビームで合格出来ればOKです。
おっさんが今まで取り付けた社外品HIDでもH4(hi/lo切替えタイプ)が多く、新基準の検査も何回も通しています。
経験からの理由だけになりますが、2灯式のH4バルブの車は、一部の粗悪品HIDでなければ価格に関係なくほぼ車検(ハイビーム検査)に通ると思います。
H7やH11などのプロジェクター(ロービーム)は微妙?
ハイビームとロービームが独立している4灯式のヘッドライトで、ロービームだけHIDに交換する人は多いと思います。
以前(旧規準)までのヘッドライト検査はハイビームでの検査でしたので、目視の検査しかなかったロービームの配光・光量などはあまり関係ありませんでした。
以前では、あまり車検のことを気にすることはなかったと思いますが、新基準でのロービーム検査に変わったことで問題になってきました。
ただ、プロジェクターランプ(ロービーム)の場合、マルチリフレクターと違い「配光(カットライン)」がレンズ側の構造なので出やすいです。
社外品HIDに交換しても見た目は配光が崩れてるって感じることも少ないです。
でも、「プロジェクターなので、大丈夫でしょ」って意見もありますが、実際にはHIDと車種との相性(組み合わせ)などで不合格になることが多いです。
これから、ロービームに多いH7やH11などのバルブをHIDに交換する場合は気を付けたほうがいいと思います。
購入前にネットなどで車種別の口コミやブログなどで自分の車(車種のヘッドライト)が車検に通るかを調べたほうがいいですね。
すでに社外品を取付けている人で車検が近い人は、新基準の検査で不合格になる可能性がありますが、その場合はハイビーム検査で対応したらいいと思います。
色温度(ケルビン)は、6500kまで!
社外品HID選びのポイントの1つは「光の色(色温度・ケルビン)」ですよね。
よくネットなどで売っているHIDのケルビン数(色温度)は、
- 4000k・4300k (ハロゲンっぽい色・純正HID色)
- 6000k・6500k (白 純白っぽい)
- 8000k (うす青)
- 10000k (青っぽい)
- 12000k (青 うす紫っぽい)
など、いろいろあります。
ヘッドライト検査に通るのはハロゲンの色~白色までで、青色(うす青)は基本は通らないので、HIDの場合は6500kぐらいまでまでがOKラインって感じです。
ネットなどで「8000k(うす青)までなら車検は大丈夫」などの意見(ブログなどでの経験談)もありますが、基本的にはアウト(不合格)です。
おっさんも8000kぐらいの青い光のHIDを車検で通したこともありますが、たまたま通ったって感じですね。
光の色の検査自体が検査員の目視になるので、その時の検査員の判断や地域の検査場の基準の甘さでOKになっているだけやと思います。
6000k(白色・純白)のHIDであっても、1つ1つの商品によって色の違いがけっこう大きくて「白に近いうす~い青」になっていることも多いです。
6500Kでは、検査員に「少しライト青いね」って指摘されることもちょくちょくあります。
ただ、それぐらいの「白に近いうす~い青」であれば、ほとんどの検査場の検査員は基準内の判断にしてくれると思います。
なので、車検のことを考えるのであれば、色温度6500kまでが車検に通る安全範囲だとおっさんは思います。
光量(明るさ)は、ほとんど問題ない!
ハロゲンランプからHIDに交換する目的の1つとして、ほとんどの人が「ライトを明るくしたい!」やと思います。
HID自体がハロゲンより明るいものなので、商品の価格に関係なく明るくなると思います。なので、光量(明るさ)に関しては、問題なく車検に通ります。
ただ、新基準のロービーム検査では、明るすぎると「配光(カットライン)」が認識できなくなってしまい他の項目で不合格になることもあるので違う意味で要注意です。
もしも、光量(明るさ)での検査に光量不足で引っかかる(不合格なる)ようであれば、HID自体が故障や欠陥品だといえます。
ただ単に、商品の価格に関係なく「粗悪品でハロゲンより暗かっただけ」っていうパターンもけっこうありますけどね(^^;)
まとめ
結論からいうと、社外品だから車検に通らないということはなく、検査基準内であれば問題ないということになります。
もちろん、激安の通販サイトやヤフオクやなどで売っている安物だからといって車検に通る通らないというのは、ほとんど関係ないですね。
安物の社外品のHIDが出始めた頃は、いろいろと問題があり車検にも通らないってこともありましたが現在では、よっぽどの粗悪品(欠陥品)でなければ問題ないと思います。
逆に言えば、国内の有名メーカーの高級なHID(7~8万円の商品)で「車検対応」となっていても車種によっては車検に通らないこともあります。
ちなみに、同じようにネットで売っている「ハロゲン交換用のLEDバルブ」も車検に関しては基本的には同じような考え方ですね。