車の売買の時って、車代(車両代金)のやりとりだけじゃなく登録(名義変更など)の手続きや税金などのお金のやり取りなど、いろいろありますよね。
店(中古車屋)で車を買う時でいう「諸費用」ってやつです。
ただ、この諸費用の中の税金や保険のやり取りの内容は「法律で定められている」わけでもなく、店ごとで決めているって感じです。
一応、自動車業界(カー雑誌などの掲載方法)で税金などのやり取りのルール(みたいなもの)はあるので、多くの車屋はそれに沿った内容でやっていると思います。
しかし、個人売買の場合、「名義変更」などの手続きは必要って分かっていても、車両代以外のその他のお金のやり取り(項目)が分からないって人が多いと思います。
そりゃそ~ですよね、中古車屋でも諸費用の内容が統一されていないんで、売る側も買う側も「コレはこう!」って言えないですよね。
そこでおっさんが、中古車屋から買う時に諸費用に入っている税金や保険などが個人売買の場合にどうなのかってところを説明していきます!
諸費用に入っている税金や保険って?
とりあえず、中古車屋で買う時に諸費用に入っている項目としては
- 自動車税 (普通車の場合、月割り計算)
- 自賠責保険 (検査が残っている場合、月割り計算)
- リサイクル料金
ですね。たぶん、ほとんどの店がこの項目は入っていると思います。
これらの項目は基本的に、車を所有している人が(乗っている間は)負担するモノっていう考え方なので、買う時に必要って感じです。
なので、逆に車を手放した(売った)時は、車両代とは別にこの項目(お金)は戻ってくるって考え方です。
ちなみに、車検の時に自賠責と同じように払う「重量税」ですが、基本は「車両代金に含む」っていうのが一般的です。
それでは、もうちょっと詳しく項目ごとに説明していきます。
自動車税(軽自動車税)
自動車税については「車両代とは別でやり取りする」っていうのが基本的な考え方です。
個人売買の場合であっても、「車両代に含む(込々)」って考え方はないと思います。
ただ、普通車(登録自動車)と軽自動車では、自動車税のしくみ(内容)が違うので、やり取りの方法が変わってきます。
普通車(登録自動車)の場合
普通車の場合、4月1日時点で車の持ち主(車検証の所有者)に対して、その年度分(4月~翌年の3月までの先払い)が課税されます。
新車や中古車新規(抹消している車を車検を受けて登録)の場合は、登録した月より年度末(3月)までの月割り計算で課税されます。
逆に年度の途中で抹消登録(一時抹消や解体届など)をした場合は、抹消登録した翌月から年度末までを月割りで計算で還付されます。
ポイントは、車を所有している期間で考え、月割りで計算されるってところです!
ただ、名義変更の場合は年度の途中で所有者が変わったとしても、その年度の納税義務者は4月1時点の持ち主(車検証の所有者)で変わらないです。
所有者(名義人)が変わっても年度中は、税事務所(都道府県)での納税義務の発生や還付などはありません。
なので、車の売買の当事者同士で、自動車税(お金)のやり取りをしないといけません。
基本的なところでは、売買した月までの自動車税を現所有者が負担して翌月から年度末までの分を新所有者が負担するって考えです。
ただ、売買契約した日や車の登録日などが月初や月末などの場合、その月の分をどちらが負担するのかは話し合いや店によってバラバラです。
この辺りは、個人売買でも考え方は一緒ですね。
自動車税を払っている現所有者(売主)に新所有者(買い主)が年度末までの残り月分を月割り計算で払うの一般的です。
ちなみに売買の時に抹消登録(一時抹消)してから引き渡す場合は、個人同士での自動車税のやり取りはありません。
その場合、現所有者(納税者)に税事務所から還付になり、新所有者は登録(中古車の新規登録)の時に陸運支局内の税事務所で自動車税を払うことになります。
軽自動車の場合
軽自動車税は、4月2日時点(土日祝の場合は前日)で車の持ち主(車検証の所有者)に対して、その年度分(4月~翌年の3月までの先払い)が課税されます。
ただ、普通車と違って月割り計算はなく、年度途中の課税・還付はありません。
例えば、新車や中古車を購入しても車の登録日(購入日ではない)が4月3日以降であれば、その年度の軽自動車税はかかりません。
逆に4月2日を過ぎていれば、廃車(検査証返納や解体届)を4月3日に手続きしても、その年度分の納税義務は発生します。
なので、軽自動車の売買の時に、税金(自動車税)のやり取りはとくにありません。
ただ、売買(名義変更日)が4月などの場合、どちらが税金を払うのかっていうのはケースバイケースですね。
売主からしてみれば車を売ってしまうのに、その年の税金を払うのって「車を手放すのになんで?」って思っちゃいますよね。
なので、個人売買の場合は、4月2日時点の所有者(売主)に納付書が来ますが、その分を新所有者(買い主)が払うってケースも多いと思います。
正直、その辺りは売買の条件や状況によって話し合いって感じです。
スポンサーリンク
リサイクル料金
リサイクル料金は、名前の通り車を最終的に解体(スクラップ)する時に部品などをリサイクルするための費用です。
この料金は、新車を購入する時に諸費用の中に必ず入っていて、知らない間に新車購入時に先払いをしています。
ただ、解体する時の費用になるので売買の時は、売主から買主を引き継ぐ(費用をもらう)っていうようになっています。
中古車店で車を購入する場合は、必ずと言っていいほど諸費用の中に「リサイクル料金」の項目が入っています。
業者間の売買でも「リサイクル料金」は自動車税と一緒で車両とは別の費用です。
でも、個人が車を業者(買取店や下取り)に売った場合は、「車両代に含む(込々)」ってケースが多いです。
とくに個人からの買取は車両代に込々っていう買取りのルールはないですが、「他の店もみんな込々やから」って感じです(^^;)
なので、個人売買でも、「とくにリサイクル料金のやり取り(費用の引継ぎ)はしない」ってことが多いと思います。
ま~、リサイクル料金に関しては、車両価格や売買の条件、状況などによって話し合う費用って感じですね。
自賠責保険料
車検が残っていると、その残り月の分、自賠責保険も残っていることになります。
ただ、業者間の売買や個人から店への売却(下取りや買取)の時は、自賠責保険料の残りの期間分は車両代に含むっていうのが基本的な考え方です。
なので、個人売買でも同じような考え方になります。
っていうのも、車検が残っている場合、その分(車検残の期間分)は車両代に上乗せされているので、その中の一部って感じです。
簡単にいえば
「車検が残っている分、車両の価値(車両代)が高くなっているのに自賠責の残り月分まで計算すると2重払いになる」
っていう感じですね。
でも、車検が残っているけど車検残分は車両代金に含んでいない(考えていない)っていうのであれば、自賠責保険料の残り月分のやり取りをしてもいいと思いますけど。
中古車購入時は諸費用で自賠責の月割り分が入っているけど?
ただ、中古車店で購入する場合、自賠責保険料を月割り計算して諸費用の中に入れる店って多いです(^^;)
これもリサイクル料金と一緒で、とくに販売のルールはないですが、中古車店としては一般的なところって感じです。
理由(言い訳)としては、自賠責保険は保険やし、名義変更などの手続きもしないといけないので、その費用も含んでいるってところです。
まぁ正直、他の店も諸費用としてもらうことを前提に車両代金(店頭価格)を決めているので、同じようにしないと利益が合わないって感じです(^^;)
それと、車検の時にかかる「重量税」も自賠責保険と同じようなモノです。
でも、業者間の売買や店頭売り(小売り)に関わらず、重量税を車両代金とは別って考え方はほとんど(基本は)無いと思いますけど…
まとめ
個人売買の場合、車両代の他にお金のやり取りをするのは「自動車税」だけってケースが多くて一般的やと思います。
まぁ、いろいろ計算したり明細作ったりするは面倒くさいですし、本当にちゃんと合っているか分からないですもんね。
それに、コレといった決まったルールもないですし、中古車屋の諸費用の取り方もあいまいでバラバラですし(^^;)
ようは、売主も買い主も売買の総額で納得出来ればいいだけやと思います。
おっさんがお客様から聞かれたときはこんな感じで説明しています。参考程度で!