未使用車(新古車)って新車と比べてお得なの?本当のところは?

未使用車って本当にお得なの? 自動車の購入

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みなさん、ネットなどで中古車を探したりしてると「未使用車」「新古車」っていう車両を見かけたりすると思います。

とくに軽自動車を探していると多く「未使用車」っていう車両が出回っていますよね。

たぶん、何となく内容(車両価格などの情報)だけを見てると

「新車買うんやったら未使用のほうがお得じゃないの?」

って思う人って多いんじゃないでしょうか。

っが、しかし!

ひと昔前までの安く大量に未使用車(新古車)が出回っていた頃と違い、現在の未使用車の事情は少が変わってきています。

そこで、中古車屋のおっさんが未使用車(新古車)について勝手な考え方を話していきたいと思います。

現在(R6年2月)では、新車の生産不足で、台数合わせの未使用車を作るって事はほとんどありません。
なので、現在売られている未使用となっている車両は、本当の(今までの)意味での未使用車ではないと思います。
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未使用車とは?新古車と違うの?

ちょっと素朴な疑問から。

今では「未使用車」って言い方をしていますが、ひと昔前までは未使用車ではなく「新古車」って言い方をしていました。

車両自体は「新車」だけど、訳あって1度登録されているので書類上では「中古車」になってしまう車両を略して「新古車」っていう言い方をしていました。

1度、登録されてしまうと新車として新車ディーラーなどで販売出来ないので、中古車販売店が仕入れて新車よりも安く売っている車両って意味です。

ただ、「新古車」というのは車業界(中古車屋)が新車や中古車と区別するために勝手に言っていただけなので、ちゃんとした定義っていうのはありませんでした。

中古車屋によっては「年式が新しく距離が少ない新車みたいな程度の中古車」も新古車で売っていたりしました。

なので、ユーザーからすれば「どこまでが新古車の範囲なん?」って感じでよく分からないあいまいな言葉やったと思います。

そういうこともあって、「自動車公正取引協議会」が車の程度を表現する言葉としては不適切ということで新古車という言葉を商法上で使用を禁止しました。

そうなると「goo」や「カーセンサー」などの情報サイトで使えなくなったので、同じ意味で使われていた未使用車という分かりやすい言葉に統一されることになりました。

なので、前までは「新古車」、現在は「未使用車」と言っているだけで基本的には同じ意味の言葉です。

ただ、おっさんもそうですが、言い慣れた呼びやすい「新古車」って言葉を今でも使っている車屋は多いですね。

なぜ、未使用車って出来るの?

これもひと昔前の話になりますが…

いろんな理由がありますが、一番多いのは新車ディーラーの「販売台数稼ぎ」「ノルマ達成のため」に大量に(本当は売れていないのに)登録されるためです。

その他に「キャンセル車」「展示車」「キズ有車」などで新車として売れなくなった(売りにくい)車両を処分するためにっていうものあります。

ほとんどが、新車ディーラー(販売会社)側の事情です。

とくに軽自動車の場合は車庫証明も要らず、登録も住民票だけで簡単に出来てしまうので未使用車を作りやすく大量に出回っています。

ひと昔前は、新車ディーラーは利益が無くても逆に損をしてでも販売台数が足らなければ未使用車を作るって考え方が当たり前って感じでした。

しかも、営業マンや営業所単位ではなく販売会社ぐるみで未使用車を作っていたので、ものすごい数が流通していました。

本来は間違った販売方法なのですが、メーカーもかなりの台数が稼げるので販売会社(ディーラー)の未使用車作りに関しては暗黙の了解でした。

しかし、未使用車を作れば作るほど損をしますし、新車が売れにくくなり「自分で自分の首を絞める」ことになって潰れるディーラーも出てきました。

そりゃそうなりますよね。普通に考えたら…

そこで、やっとメーカー側もディーラーに台稼ぎのためだけの未使用車作りを(表向き)禁止するようになりました。

ディーラー側も損をしてまで台数を稼ぐほど、元気がない(資金がない)ので、販売会社ぐるみで大量に未使用車を作ることをしないようになりました。

なので現在では、ひと昔前までみたいに大量に未使用車が出回っていませんし、ディーラー(営業所)が大きく損をしてまで作らないです。

っていうか、現在はほとんどのメーカーで「受注生産」になっているので、ディーラー(販売会社)で大量に在庫を持つ(とりあえず注文できる)という仕組みにではありません。

なので現在の未使用車として販売されている車両(中古車)は、単純に「登録しいるだけだから未使用車はお得!」といったモノでなく

「本当はそんなに安くない(新車と変わらない?)」「何らかの訳あり車」

って感じになっていると思います。

新車と比べて本当にお得?

お待たせしました。ここから本題に入ります(^^;)

おっさんの考え方ですが、上記でざっと説明しましたが

本当のところは
  • 未使用車だからといって必ずお得とは言えない
  • 安い未使用車があってもそれは単純に「訳あり車」だから安いだけ?
  • 場合によっては新車の値引きやオプションなどの総額で考えたら安いかも?

っていうのが正直なところです。

おっさんの店も数年前までは、スズキやダイハツの軽自動車の未使用車を多く売っていましたが、現在は全く売っていません。

理由は単純で、「ディーラーが未使用車を作らなくなった」からです。

オークションなど(業者間)では未使用車が出品されてたりしますが、価格も高く「新車に比べてお得感がない」ので、お客様におすすめする理由がありません。

今でも「未使用車 専門店」などの店は数多くあって、そこそこ流通はしていたりしますが見積りを見ても値段だけでいうと正直、安いって感じることはないです。

それに、未使用車の価格は新車価格ではなく、中古車流通価格で決まるので人気車種やグレード・色(パールや黒)で、新車よりも総額で高いこともあります。

なにより、新車の値引きも交渉次第でそこそこあったりするので、実際の新車と未使用車の総額を比べると、どちらが安いのかよく分からないって感じです。

未使用車は、必ず総額で考えること!

中古車情報サイト(中古車情報誌)や新聞チラシなどを見てみると、未使用車が安い価格で載っていることが多いですよね。

車両(展示)価格だけでいえば、新車を値引きした額よりも安いです。当然ですけど…

おっさんが見ていても魅力のある価格だなぁって思います。

ただ、未使用車の購入は総額(諸費用やオプションなど)で考えるのが基本です!

新車と中古車の諸費用の内容って違うんですが、未使用車は中古車になるので、中古車としての諸費用の考え方になります。

新車購入時の諸費用(登録手数料と税金や保険)って意外と安いので、未使用車での販売時の諸費用のほうが高い場合もあります。

それにフロアマットやナビなどのオプション(用品)に関しても、未使用車は付いていない(裸の状態)場合が多いので、普通にその費用もかかってきます。

未使用車の場合は、ナビなどの用品は安い社外品にする人が多いですが、純正オプション品にしようとすると値引きがなかったりして新車時より高くなる場合も多いです。

実際、未使用車に新車購入時と同じ純正オプションを付けたりすると「総額で新車と比べてあまり変わらない?逆に高くなった?」って感じになる事も多いと思います。

未使用車を購入する時は必ず車両本体価格だけではなく、諸費用や取り付けるオプション(用品)の費用も含めて支払い総額で判断するのが正しいです。

なので出来れば、同じ車種の新車の見積りも1度取って、総額での比較をしたほうがベストな判断が出来ると思います。

ちなみにローンで購入するのであれば、店によって金利が違うので、そこも含めて月々の支払額まで計算して比較したほうがイイですね。

まとめ

正直、未使用車は新車よりもお得なのかっていうのは

「乗ったら中古車になるので新車より少しでも安かったら未使用車でも良い」

「少ししか安くならないのなら、新車のほうが気持ち的に良い」

など、購入する車両や車の使い道(個人使用か仕事かなど)、人それぞれの考え方があってコレが正解(お得)っていうのは無いと思います。

それに、新車ディーラーや未使用車を販売している車屋それぞれの購入時のサービスや買ってからのアフターサービスもかなり違いがあります。

その辺りも購入の時の大きな判断材料になりますもんね。

ただ、価格面だけでいうと、未使用車だからといって新車と比べてお得ってイメージは

「ひと昔前のイメージのことで、現在ではあまり価格の差はない」

っていうのが正解やと思います。

車屋のおっさん

大阪で中古車販売店・損害保険代理店をやっています。
車屋としては、そろそろベタランぐらいの歴になるけど、気持ちは永遠の中堅!車業界の常識も日々変わってきているので毎日が勉強やと思っています。

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